ればならば にらればなりて らばならぬ
にらにるなれど らばなりがたし
嬉々として弁慶濠に投げ飛ばす旧い名刺が桜と踊る


抗争を重ねた二人降格し悲喜こもごもの異動の通知


「後任はこの人です」とメール打つ手が笑い出す
ドウトデモナレ
逃げ切るぞ
チャリで爆走 鞍馬口

出雲路橋を マッハで渡る
ねえ

今、何してるの?
あたしは、

思ってるわ

好きで、好きで好きで
仕方ないもののこと

何かは内緒なの

でもね、わかってるでしょ?
あのね、だからね、あたしもね
...
たった一回、
その小さなボタン

さよなら、

その言葉のかわりに、


なんて簡単に
あなたと私

絆が消え去る

さよなら、

たった一瞬、

何事もなかったかの ...
街灯がぽつんと揺らめく夜
私の嫌いな公園に咲く
桜の花を見に行ったことがある

私が眠っていたら
仕事から帰宅した母が
お酒臭い息で興奮気味に私を揺り起こした

お前の好きな公園が
...
桜の木のしたに
うたげの輪をつくり
あちらでも、こちらでも
春のうたげは真っ盛り。

桜の木が、うかれて
お酒を飲みすぎて
くしゃみをする。
パッと
桜吹雪が舞い
うたげの輪が盛り ...
白い 白い
あははしろい しろい
耳に息を吹き込んでくる、
あははしろい しろい

どこにもいけない、
どこにも続かない、
そういう廊下があることを知っている?
だってごらんその窓に映 ...
ひとひら
  ふたひら


黒い水辺の
むこう岸


藍色の闇に
ふわりと浮かぶ


燈籠のような
花明かり


ひとひら
  ふたひら


うろこのような
...
少年少女は突然制服を脱ぎ出す
教師の制止も振り払い
すべての服を脱ぎ捨てる

ポケットが良くない
喜びや希望は上向きだから
どこにも留まらないけれど
悲しみや不安は下向きだから
ポケッ ...
さむいからあったまることにした
ごくごく自然なそぶりで

今は春?
そう、鬱


ぼくはのんきにギターを弾いてる
きみは今頃なにしてる
夕飯はいらないから
音楽でも聴くことにす ...
遠くを見つめる
なんとなく悲しくなってくる
胸の奥深くから込み上げる
灼かれるような痛みに
虚ろに酔う
自分で付けた細い傷が
冷たい春風に撫でられ
甘い激痛をおびる

痛みが心地よいあたしは
汚染され ...
黒光りするやつらとの因縁は、やつらを飼ってみた所から 始まった
道しるべフェロモンで 迷路を抜ける実験
父にも協力してもらい、やつらを捕獲
そんな怯え腰では 捕まえられないぞ と 言って、父はや ...
さくら 咲いて

遥か山の頂には
あんなに
雪が
残ってるというのに

さくら 咲いて

胸には
こんなに
悲しみが
残ってるというのに

さくら 咲いて
空手が出来る動物を
空手動物と名づけて
陽の当たらない地下室で
そいつの空手を全否定してやりたい
空手が出来る熊 空手熊
空手が出来る鯖 空手鯖
空手が出来る鶏 空手鶏
お前らの空手はま ...
行くあてをなくしはじめた感情が君の濡れ羽にリセットされる


もし君のたましいの色分かるなら二つの目玉なくしても良い


着やせするタイプの私のはらわたはきっと{ルビ真青=まさお}にぬめっ ...
トーマス

機関車トーマス

機関車トーマス

独りぼっち

今日もまた機関車トーマス

ソファーに身をゆだねて

ウト・ウトとする

御心が天のごとく

地に成ります ...
首を落とした鶏が暴れるのは
別に不思議なことじゃないのに
暖炉が静寂を守っているのは
追いかけられない影があるからだ

その向こうの向こう側にある曲がり角を
右に折れてすぐの
鉄骨だけ組 ...
六月の空から降りしきる 
無数の梅雨のうたごえに 
色づいてゆく青の紫陽花 



  八月の日照りに 
  干乾びた姿晒す 
  {ルビ木乃伊=みいら}の紫陽花 



「生 ...
春雨の降る夕暮れ時に 
私は傘も差さずに 
飲み屋の前で 
酔っ払った学生達の 
笑い声を背後に 
高田馬場駅への道を行く 

吉野家の入り口に
貼られたポスターは
先日婚約発表をし ...
春の扉がゆっくりと
開きはじめ
  日差しにキラリ光る
    若葉

赤のインパチェイスの
花びらが
 小さく顔を覗かせ
  愛らしく ゆらゆらゆれ
    かわいい♪

遠 ...
( 今宵も高田馬場に 
( {ルビ詩=うた}を奏でる風が吹く・・・ 


鉄腕アトムのメロディーが 
少年の夢のように 
駅のホームに流れると 
何処か遠くの山々で 
満開の桜の幹に隠 ...
疎まれた鳥が飛ぶ。


三月。
ランゲンハーゲン。

いまさらどうにもなりはしないのに。


疎まれた鳥が飛ぶ。
横傾しながら。


冷気に翼を浸し、
思いつくままにかたち ...
くらやみに
椿がぼうっと
咲いている

赤と白の
絞り

女のようだが
女のようでもない

花のようだが
花のようでもない

とても
黒い
緑色の葉

くらやみに
...
拡散する意識のなかで
三月の
浅すぎる海底に揺れている

季節は傾きながらも
横滑ることなく
白い軌跡を轢いてゆく

街路樹の切り口に
ひたり、しみ込む優しさ
僕はきっと
臆病な ...
自分不器用なもんで
飯がちゃんと食えません
なんだか茶碗を持つ手がおかしい
なんだか箸をもつ手がおかしい
ものを口まで持ってっても
なんだかべろが先に飛び出す
なんだかおかしい
おかしい ...
からすは桜の枝に留まらない

花が落ちてくる
花びらではなく

雀たちが花を切り取り
蜜を吸い落としている
くるくると
くるくると

花は 回り 回る
 幾つも  幾つも

...
濃密を増した この空
重力の強い 会話が
男 と 男 で 交わされ始めて
口ごもる低い声が 雨のように漏れて 滴り

あの木々も ビルディングも
積もりに積もった 垢 落とし
排水溝は汚 ...
この世に善も悪もない。
あるのは、それを決める人の心だけだ。
鼠を捕ってくる
雛のために

木々の根を掘ることで鼠は
さらに土深く、広く根付かせるのだが
ささやかな営みは永遠に中断された

雛は、くちばしとかぎ爪で
鼠を裂くことを覚える
肉塊と ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
いとをかし西日 茜短歌7+*08/3/31 22:24
異動紅林短歌108/3/31 21:52
平安ブルー 25北大路京介短歌3*08/3/31 21:28
告白友子自由詩008/3/31 21:07
・ワンクリック・はち自由詩108/3/31 20:48
夜桜舞狐自由詩3*08/3/31 20:34
春の宴寅午自由詩308/3/31 20:06
とても長い廊下因子自由詩2*08/3/31 19:40
夜桜渡 ひろこ自由詩20*08/3/31 19:39
リアルタイム絶望歌桜 葉一自由詩008/3/31 19:31
ロックンロールという言葉死んでしまえゆうと自由詩1*08/3/31 19:14
春の鬱人愛心携帯写真+...2*08/3/31 18:27
黒光りするやつ        guchi_...自由詩008/3/31 15:58
さくら 咲いて風音携帯写真+...11*08/3/31 14:34
願望Bセガール、ご...自由詩208/3/31 14:18
【短歌祭不参加作品】いろどり高島津諦短歌0*08/3/31 13:59
トーマス海野小十郎自由詩108/3/31 13:23
鳥居士狼(銀)自由詩5*08/3/31 13:13
硝子の紫陽花 服部 剛自由詩408/3/31 13:02
高田馬場哀歌 自由詩7*08/3/31 12:53
春風鈴鈴自由詩1*08/3/31 12:45
桜の川 服部 剛自由詩108/3/31 12:26
創書日和【鳥】 凶鳥大村 浩一自由詩8*08/3/31 12:16
椿チアーヌ自由詩308/3/31 11:46
ささやき佐野権太自由詩10*08/3/31 11:25
飯がちゃんと食えません因子自由詩2*08/3/31 10:59
雀たちの期間限定よしおかさく...自由詩4*08/3/31 9:41
洗濯アハウ自由詩3*08/3/31 9:09
善悪DoGear自由詩108/3/31 8:57
面フクロウ宇宿一成自由詩308/3/31 8:18

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