霞みのとれた空のブルー
宇宙が透けている
白がこぼれる
木に花の咲くふしぎ
少女の純潔を黄色でよごした
僕たちはあれからどうした
宇宙が透けている
軒先で ...
丸い坂を転がり落ちていく
ポケットの中のウエハース割れる
水の流れは眺めているだけで
どうしてこうも切ないのだろう
早朝始まる前の早すぎる旅立ち
誰の声も僕の耳に届かない
決めたから 僕は ...
てのひらから
つばめの影が飛び立って
どこへやら
つと
消えていきました
わたしはひとり
立ち止まっていたのです
自動車に
跳ね飛ばされるドラマを
軽くいなして歩きます
小さな翼に ...
きみをおもいだす
よるはいつも暗く
窓に映るぼくはすこし歪んでる
あめが降れば街は滲んで
みずたまりに落とした絵の具のようさ
揺れて、染みて、きみになる
あさはいつも正しくて
羽 ...
桜までの
短い春
木蓮が
街を飾る
微かな芳香に
見上げると
空にくっきり
クリーム色が
映えた
今日で
この街とも
さよなら
木蓮が
そよいで
私に微笑んだ
急いでドーナツを
むしゃぶり尽くす
「おいしいね、おいしいね、お」と
言いながら
三日月を見上げている
冷たい夜風など吹いている
昨日誰かが交通事故で死んだらしい
雪道でスピード出しすぎ ...
このいくつもの欠片に砕けてしまった僕の姿は
君のせいじゃない
不安になっても
希望を失っても
どうか自分を捨てないで
君の今は間違いじゃない
君が進む未来は決して易しい ...
『誰か拾ってあげてください』と書かれたダンボール箱の中に2匹の可愛い子猫が捨てられていて、次の日またそこを通って見ると、2匹の猫は既に安らかな眠りについており、ダンボール箱だけが望み通り拾われていた。 ...
あたためて 少しだけ
おかしいでしょ こんなのは
あたしはあたししか愛していないって
誰が言うの
あたためてよ 冷たい毛布
壊れる少し前に望んだ空の色が
煤 ...
絶え間なく 揺れ動く 空間
絶え間なく 生まれ変わる 情熱
一秒一秒 どの時も 細切れの時間の中に
産み落とされては 腐っていく 感情
ほら また生まれて
泡のよ ...
旋盤工の父は
若い頃に失くした左手薬指の
近位指節間関節から先を西日に透かし
今にも落っこちそうな細い指輪が後光のような部分日食に変わり
そこから風上の藪のように散るキリコに似た物陰に埋もれま ...
何の変哲もない住宅街
築20年以上の家が多くて
いわゆる団塊の世代のマイホームが並ぶ
父が団塊の世代にあたるわたしは
この町に生まれた
入学式のたび桜並木の下で写真を撮った
1番大 ...
くすみ汚れたその翅の
美しさのないさざなみの様な紋様の
幻惑 潤みきった私の
目がかつて切望した婦人の姿 雀蛾よ
そうやってお前は拒んでいた その
冷え切った身から刻み付ける響きの
出 ...
今日はつめたい雨
明日は多分温い雨
しとしとと濡らされて
嫌だな、篭りきって弱った身体
はるさめになってしまう
内側は殊にきたないから
黒いはるさめ
気持ち悪い
...
新調したエナメル靴の横に
男の吐瀉物が置かれていて
半透明の中身は
昨夜のサーモンやパスタやブロッコリーがそのまま
散らかした紙くずは
あっさりと片付けられ
返却期限のDVDは持ち去ら ...
楽園で君を手放す
ふわりと
花畑のにおいがする
白いシーツが
風に舞う
ああ
僕が夢見た光景は
こんな風だったんだ
さよならは言わない
君とのお別れ
ありがとうだけ、あ ...
帰り道にコンビニで煮物を買う
慣れ切った日常が続く
相変わらずな路上駐車常習車や
やる気が0.7ミリ程度の駅員や
噛み合いが悪いオートロックキーに囲まれて
夕食の味も興味がない
食 ...
合鍵は人から人の手の中で 愛と別れのカノン奏でる
わが指にかき乱されて鳴く猫のその声可愛いや 舌もてふさぐ
ねぇしようしようと夜毎ささやかれ 花を開きし罪におののく
ラブラブのムード ...
傷ついたこころに きれいな夢
ひしゃげた気持ちに あしたの光
うたぐった
あなたにひざまずく
命に似せた「愛してる」
風向きは南
飲み込まれ ...
おとーさんは海老を食べない
なので生野菜とアボガドだらけの
冷製カッペリーニになってしまう
文句もいわず食べているおとーさん
ほんとうは何が食べたかったのか知らない
...
この世の終わりのためにことばをえらぶ
宇宙に架かるブランコに乗って星くずを撒き散らしながら
ことばはひろがる
ドアをあける世界がまたひろがる宇宙のドアをあける
よく見れ ...
なつが好きなきみ
なつが好きなきみと
コカ・コーラを買って
はるの海に行く
あいにく雨模様で
なみは
テトラポッドを
ひっくり返そうと躍起
...
きみを解消するためにわたしは旅に出かけて
わたしは解消されずに
きみを見た
目を見た
髪を見た
口を見た
わたしは解消されずに
きみの足元を見た
足跡がないのを見た
もう一度
好きだと言わせてくれ
もう一度
好きだと言ってくれ
叶わぬ願いは
無表情にして
重く のしかかる
やがてまた
絶えがたきを知り
再び まやかしを求め
心 ...
婚約式が終了した。
かたおもいではじまったわたしの恋が、
あなたには不本意ではじまった、わたしたちの関係が、
結婚へと向けて後戻りはできなくなった。
あなた ...
さみー
オレンジジュース飲んだらさみー
そりゃ外でオレンジジュース飲んだらさみーかー
スーツを着た男たちが「誰にしようか誰にしようか」と悩んでたので僕が「じゃんけんで決めたらどうですか」 ...
石井が死んだ
石井が死んだ
あの夜 僕と石井と巻田と藤原と4人で
火を囲んで はしゃぎあった
深夜の公園
ごおごお 燃え盛る炎を囲んで
いろいろな話を した
グラビアア ...
今、僕は寒さに震えている。
後ろから声が。
「こうだい君」
僕が後ろを振り向くと、日本人ではなさそうな少女がこちらを見てニヤニヤしている。
「誰ですか。こうだい君っ ...
とりになって
きえる
ら
く
え
ん
へ
あわく
はかなく
しんでいく
ぼくはそこで
つばさをすてた
月からの 乾いた風が
鉄とコンクリートの都市を吹き抜けて
切れるような触角のガラスに映ると
天界と砂漠のような大地が
暗い夢のように結ばれて
解くことができない
幻影が月の雫 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
秘密
吉岡ペペロ
自由詩
2
08/3/24 12:16
ドライヴ / ドリヴン
日野 タマ
自由詩
0
08/3/24 12:11
つばめ
よしおかさく...
自由詩
6*
08/3/24 10:25
きみをおもいだす
アルビノ
自由詩
7
08/3/24 10:16
イルミネーション
風音
携帯写真+...
2*
08/3/24 9:29
こめかみのうずき
日野 タマ
自由詩
1
08/3/24 9:27
昨日 今日 明日。
poorgu...
自由詩
0
08/3/24 9:08
ポケットサイズの世界 (1)
桜 葉一
自由詩
1
08/3/24 8:01
無題19
ねろ
自由詩
2
08/3/24 7:59
無題18
〃
自由詩
1
08/3/24 7:55
最終兵器核家族
人間
自由詩
3
08/3/24 4:23
この町
アキラ
自由詩
1*
08/3/24 3:19
雀蛾
井岡護
自由詩
2*
08/3/24 2:57
春雨
鎖骨
自由詩
1*
08/3/24 1:13
檸檬
かや
自由詩
3*
08/3/24 1:05
楽園で君を手放す
ゆうと
自由詩
4*
08/3/24 0:30
日常の出口
智哉
自由詩
1
08/3/24 0:21
rooms
紅林
短歌
2
08/3/23 23:58
そら
caleha
自由詩
12*
08/3/23 23:51
冷製カッペリーニ
西日 茜
自由詩
7*
08/3/23 23:50
_
渡邉建志
自由詩
5
08/3/23 23:42
海は雨で荒れている
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
08/3/23 23:35
_
渡邉建志
自由詩
4
08/3/23 23:32
癒す
J.M
自由詩
1*
08/3/23 23:23
婚約式の覚書
逢坂桜
散文(批評...
8
08/3/23 23:19
寒い
青木龍一郎
自由詩
3*
08/3/23 22:27
石井が死んだ
〃
自由詩
12*
08/3/23 22:23
僕の名前は青木龍一郎って言うんですけど、そんな僕が軽い読み物 ...
〃
散文(批評...
2*
08/3/23 22:20
創書日和「鳥」
ゆうと
自由詩
1*
08/3/23 21:28
月と都市
アハウ
自由詩
4
08/3/23 21:27
5033
5034
5035
5036
5037
5038
5039
5040
5041
5042
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5051
5052
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5059
5060
5061
5062
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5067
5068
5069
5070
5071
5072
5073
7.62sec.