髪の毛の
おくのおくの

かきわけた
おくのおくの

うなじに近い
うぶ毛に近い

一本のみじかい
白髪まじりの妹が

ここには
いたくない
といいたげな
めで僕をみるの ...
  星はかつて人で
  海はかつて宇宙で
  ぼくはきっと蟻んこで
  きみは
  きっと
  かみさまで







   (命の軌跡をなぞるその指先が)
...
        なめらかなあまりにもなめらかな

?
乙女よ
南国の熱病 稲妻に撃たれ
しばらく眠りつづけよ

肩先からふくらみかけの胸をつたい―――足先まで
オリブオイル塗る
その ...
今回紹介するのはAWC秋田ポエトリーリーディングの世話人でもある、鈴木いく子さんの詩集『空気で伝えて2008』です。
これまで彼女が自作されてきた本や、秋田県でよく読まれている新聞「秋田魁新報」に掲 ...
王様もいないこの国で
私の王子様になろうとしている
あなたなんて
バカみたいだね
不思議なアパートで
ときどき壁にコオロギが現れた
確かに昔、旅行中に逃げ出されて
部屋中コオロギだらけだったこともあったけど
それももうずいぶんと何年も前のことだった

二階の突き当たりの ...
ちゃんと頑張れていないときや
色々なことがうまくいかないときは
休みの日に雨が降るといいんだ
朝、目が覚めて
ぼんやり目をあけると
真っ暗だった部屋に
緑のカーテンを通して薄い朝の光が ...
今この瞬間
このタイミングで
あの日
じいちゃんは何を思って居たのだろう
確かまだ
南の島で
息を潜めていたのでは
無かったろうか
いや
野戦病院
だったろうか
それとも
帰国 ...
カシャとピストル撃って、たたんで
カシャとピストル撃って、たたんで

工場作業は朝9時朝礼からはじまる、それは社会の無機物の一部になる瞬間
値付けは季節の移りかわり直前とボーナス直前が一番忙し ...
果樹園の果樹を腐らせる液体
十年間もかけて製造したというのに
その間に果樹園は閉鎖されて
今や ファッションセンターしまむら
500円のトレーナーを購入したわたしは
しまむらの駐車場でさめざ ...
四拍子の崩壊が必然的にそれは必然、崩壊? 旋律の必然いや解体
叩く戦いの残滓に戦い叩かれ戦いだから解体、四拍子の?
図太い表紙の拍子に世界を塗り替え崩壊させて支配、表紙も拍子に
戦い? 削り取っ ...
いきなり立ち上がって脳みそ揺れる
目が回る世界
ようこそ


おいとまします
時間と証拠
これがないのなら
私にはその世界は無意味なのです
お金も必要だけど
時間と ...
純粋ではない動機
から始まって
純粋な気持ちが
後からやっと追いついた
そんな愛のカタチは
すでに複雑に捩じれ
その崩壊を
待つだけになっていて

暗闇に少しずつ
オレンジを敷き詰 ...
夕焼を見ると思い出す。
教会の鐘が鳴り響いていたあの日を。
夕焼の記憶がなぜか東の空まで広がって、私は混乱していたことを。

時を越えてもあの時私があなた手を握らずに別れてしまったことの言い訳 ...
お人好しの楽天家を
気取ったって
些細な石にもつまづく
几帳面
後ろを向きながら
前へ歩いていく
ちょっと湿っぽい
僕らしき僕

典型的なO型気質を
なぞったって
大雑把な素 ...
黒鷹 もう飛び去ってください
 
雪が降る前に漂う 骨までしみる寒さ
真っ白な驚喜に始まった 
救い主と幼馴染の少年の目線
静かに溶ける スコーン ...
その彼の面影に勝手な幻(りそう)を重ね
もし隣りにいても相手がどうしているとかは
空ゴト

その彼が生きてさえいれば
自分は要済みの人間とハンを押したくなり

消えてなくなりたいのに ...
秋の気配

夏の木陰は

やや寒し
手の平に刺さった刺を針で追うと、
吹き出すような声とともに刺は奥へと引っ込んだ。
夢の中でさえ上手く家族と付き合えなくて。
一緒に出てきたゲームの画面は昔を懐かしんでるのかそれとも歪んだ感覚か。 ...
この先も
ずっと
おなじ空を
君と
眺めていたい
抱きしめたい

青く

吸い込まれそうな
この世界に

記憶として
残すのでわなく

風の様に
ありのままに
感じて ...
僕にとっては日常的な作業なのだけれど、一般的にはそうではないのだろうか、と思った。絵描きやデザインを行う人にとって、2次元化、3次元化、の変換さらに4次元、などといった変化は日常の作業であり、美大など ... じゃぐちをひねったら
鎖骨から流れ出ている
それはスウェットのしずく
水のように ろ過されて

気高い指で曲がったスプーンの
枝と枝をつなぐ
わたしの
鼻骨(けして高いものではなく)
...
この文章はおそらく君に読まれる事はないだろうから
だからこれはほとんどひとりごとのようなものだ

ぼくは君でオナった事をそろそろ忘れようと思っているんだ
それでも
君とジョナった事を忘れない ...
秋をたたえた果実が
冷蔵庫の中で
しずかにたゆたっている

喉の奥で鈴虫が鳴いたので
そろそろちょうだいよ
と ねだったけれど
まだ少し早いからって
冷蔵庫にくるんと断られた
渚のざわめきは
ナトリウム灯のオレンジに溶けて消え
九月の海が
わたしの名を呼んだ

絹を広げたように
滑らかな水面が
夜の底へと続くしろい道を見せる

爪先からそっと水を侵すと
...
網戸から冷たい風がひゅるりきて布団をひっぱる秋の明け方


この風に吹かれてどこまで飛んでいこう・・・雲ひとつない秋空の中


お日様もなんだか優しくなったから窓際がいいまるまった猫

...
遠い昔から
風も空気もずっと同じ
めぐっている
かわったとしたら
人の呼吸で吐き出されて
灰色になったこと
桃色やグリーン
紫や朱色やオレンジの大気
透明で目に見えない色を
一日の中 ...
ひたひたと
君の足音が 今日も聞こえる

僕の傷ついた羽は
もうすぐ 治りそうだよ

君は もうここへは 
来てくれなくなるのかなぁ?

明日 雨が降ったら
思いきって 聞いてみよ ...
秋の陽気に口説かれ一葉が輝き
         我も少し武装解除したし


どこまでも透ける空には有ると言う
           天空の都 仰いで汗流す


はにかむ陽に首かしげて微 ...
ぐどんな眼の光の中で
うつろに映える映像は
意識に至ることもなく
ただそこに
影を落とすだけだ。

その瞳は
夢さえ追うことを忘れ
重苦しい程の空虚な時の中で
いつしか、むなしさの思 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ゆるい傘・ゆるゆるこのえ自由詩2*08/9/10 1:06
星はかつて人でAffett...自由詩10*08/9/10 0:28
無題  …固定された乙女に…猫八百自由詩2*08/9/10 0:01
秋田県でいただいた秋田の詩集2 「空気で伝えて2008」イダヅカマコ...散文(批評...3*08/9/9 22:30
王子様くしゃみ自由詩2*08/9/9 21:35
スズムシとフタホシコオロギ海里自由詩208/9/9 21:34
雨音と着信しずく自由詩108/9/9 21:27
じいちゃんへ。プル式自由詩6*08/9/9 20:57
歯車yoyo自由詩608/9/9 20:55
夢破セガール、ご...自由詩308/9/9 20:30
戦線の痕跡に必然と飛行KETIPA自由詩108/9/9 19:31
契約と誓い。wister...自由詩008/9/9 19:20
暗闇に敷き詰めたオレンジ皆月 零胤自由詩6*08/9/9 19:19
あの日の夕焼村上 まり自由詩108/9/9 19:08
僕らしき僕らしさが僕らしいnonya自由詩8*08/9/9 18:44
黒鷹 もう飛び去ってください里欣自由詩308/9/9 17:45
ミス・サンドベージュ佐和自由詩608/9/9 15:58
夕暮れ俳句1*08/9/9 15:37
[ほんとうは]東雲 李葉自由詩5*08/9/9 15:26
青空まさ自由詩108/9/9 15:26
想像の中で2次元を3次元化する、についての考察。プル式散文(批評...1*08/9/9 13:43
はさま(夏と秋)唐草フウ自由詩7*08/9/9 13:05
ラブレスさわ田マヨネ自由詩1308/9/9 12:56
初秋明楽自由詩308/9/9 10:44
海蛍 (二)銀猫自由詩16*08/9/9 10:26
秋の1日ユメサキハル短歌008/9/9 9:46
大気蒼木りん自由詩108/9/9 9:31
足音(2)じゅじゅ。自由詩108/9/9 8:25
秋の陽気アハウ短歌208/9/9 8:03
むなしさの時を越えて籠球次郎自由詩008/9/9 6:39

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