誰もが歩いてきた道を
君はこれからも歩き続けるのか

安易に妥協を受け入れて
苦痛も知らぬ
その時を君は過ごしていくのか

闇の深淵に漂う恐怖を
君は知らずに歩んでいくのか

いつ ...
久しぶりに会った
友人は相も変わらずで
夜中
ぐだぐだと話など
していると
近くの公園まで
散歩しようかと
いった具合で
出かけてみたりする
ふたり
満月に出逢う夜と
曇り空
...
何もかもが嘘
工業用の米が
いつの間にか
最高級肥後米になっている。

それを食わされる
入院患者


もうければイイジャン

イイジャン
イイジャン

見逃せば金
だも ...
 

肺の中で泳ぐ金魚を僕は懸命な慟哭で逃がしてやるのだ。
これは美しき嘔吐か、春愁なる喀血。
生殖機能を持ち合わせておらんこの{ルビ膚=はだえ}を寄せ合うのは罪かい、神様。
お前の不思議な ...
死んでしまおうかと思っている
来ないと思っていた明日が来たから
死んでしまおうかと思っている
来る筈のない今日が来たから



ドアがあればあなたが入ってくる
壁があればあなたが生えて ...
{ルビ鰭=ひれ}

少ないということは
時に惨めなことだ
僅かということも
なんだかみすぼらしくて
心細い

単純ということは
なんにも飾りようがなく
寂しいことで
易しいという ...
春さきやらぬ秋に沈みえんやー重いやぁ
めざしく三十路歯向かいエッヂ匂って劣化する胎盤は
小人たちを毟り取るニッパーの重低音ここいらじゃ電気式
日本丸め赤痢規範じゃあ到底解けぬ謎おしっこもその顔で ...
夜にだけ開く目蓋
過去の痛みを抱いて眠り
囚われたままの羊
棘が脚に食い込んで
そっと伝う紅

翠の眼の果てに映る
永遠の蒼は止まらない
堕ちる月を睨んで
民を殺すと誓っては
振り ...
ふたりで
ずいぶん夏を歩いてきたね

波打ち際を振り返ってみると
たくさんの足跡が打ち上げられていて
見えないところまで続いている
きっと想い出になる時がきたら
一斉に海に帰ってゆくんだ ...
許せないのって泣きわめいてみてよ
血が混じった
ピンクの涙が流れるまでさ

許せないのって泣きわめいてみてよ
ぼくの胸ぐらをつかみながら
ケモノみたいに乱暴にさ

誰かの目を覗きこみな ...
私の気持ち知ってるんでしょ?


それなら早く

早く言ってよ


私の目を見て


好き

って言ってよ


ほかの男から私を隔離してよ


私の気持ち
...
ゆっくりと赤ん坊に返る
その人をわたしは知っている
夫の祖父だ
わたしを、「大きな女だ」と言った、祖父だ
いつも戦争の話をする、祖父だ
布団の上でお絵かきをしていた、祖父だ


初めて ...
ずっと一緒にいたい
離れたくない

私は何が寂しいんだろう
何が不安なんだろう
つながっている感覚ってあるのかな
泣きそう
泣きそうだよ
どうして空しいって思うんだろう
どうして満た ...
 
 
真昼に死んだ雀の葬式が埼京線内で行われた
ガタンゴトンと無機質なレクイエムに合わせて
小さく焼かれた雀がタレに漬けられて
綺麗な漆黒の皿に乗せられていた
 
 
電気の走った頬 ...
あなたは
この道を
ふたりで歩こうと
言ってたのに

嘘つき

でも
嘘つきは私

そんな日がくるなんて
信じてないのに
微笑んで
頷いたのだから
もうすぐ、お祖母ちゃんの一周忌です。
あのとき、お祖母ちゃんに一年後に、せいちょうして帰ってくるからね、そういって山形を発ったのに、ぜんぜんせいちょうしていません。
だから、あと1ヶ月の間に、 ...
永遠何てないと思ってた。
傷付き傷つけられて
もぅ…ウンザリ
心がそう叫んでた。
時計はあの時間(とき)のまま
ずっと止まったままで。
だけど…ひとりは寂しくて…
前に進まなきゃい ...
貝殻のように丸まりうずくまり
    鉱石さがすイギリス海岸


行き先のない汽車に乗りひた走る
    どこまで行っても通過駅のみ


夜すでに企み隠すコランダム
    見知らぬ ...
太陽

焼き畑の煙りに燻された銀の空
風の音が広がる胸
不意に繋がる記憶

雨雲

キラキラと眩しい朝露と指先の冷たさ
静かに閉じる瞼
雨音に溶け出した糸

夏の残り

線 ...
あぁ、そこから自生するのか

君が手に汗握ったその瞬間
生命線の根っこから
泰然とした風貌で
嘘八百の芽が生えている
緑陰に目をこらしても
あるのはハンドメイドみたいな葉と
縫いかけの葉脈だった

ぼさぼさポニーテールの女子高生が
自転車で脇を通りすぎた
うなじからラム酒のような香りが
ひとつの束となり ...
 日本において詩は、難解であるか平易であるかというふうな語られ方をされやすい。詩作品をいくつか並べてみてどれが難解でどれが平易であるかというのは、誰にとってもわかりやすい物差しであるから、そうなってし ... 時間がたち
クリームの底がオレンジ色に発火している
そのオレンジ色を知っていて
西 って…

はじまらないけどそこにある
夕焼け なんてとめどない が
その うち  おえてしまう

...
ここが好き
机と本棚の少しの隙間

すっぽりはまって
ほっくりゆったり


ここが好き
縁側に干した布団の上

ぽかぽか陽気に
閉じたまぶたで
視界はオレンジ


ここが ...
揺るがない自分であると信じること
それが「自信」

相手の言葉を見聞(けんぶん)すること
それが「謙虚」

心のうちに秘めるべきもの
それは「信念」

黙して行うべきもの
そ ...
何か掴んで
握りしめた手
開くことさえ
できない僕は

プライドだけに
腕を通して
いつものように
服を着替えた

行き先書いた
破れた地図も
部屋のどこかに
忘れたままで
...
悲しい夜はふけていく
明けない夜はありえないと
やさしい現実とは無縁の今夜
輝く太陽は昇らない

錆付いた鍵すらなくしてしまって
出口をなくしてひざを抱える

浮ついた心がすべてを恐怖 ...
 この手紙を、送るのに、何人の手を経由したと思う? きっとびっくりするよ。まったくこんな世の中じゃ、何をするにしても一人じゃ、不都合なことだらけです。そっちに荷を送るにしても、国家資料室からスパイが音 ...             080917


知恵の輪を潜る
2回転すると
どこからか
ほうという微かな溜息にも似た
歓声が沸いた

低鉄棒がずらりと並ぶ校庭の脇には
教育用の池が作ら ...
そんな曖昧な炭酸水なんかいらない

と あの時は一蹴しましたが
今ならその曖昧さも受け入れられます

大人になった
といえば聞こえはいいですが
ただ こころの中に
白黒つけられない
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
悔いなき道を歩みたい籠球次郎自由詩008/9/17 22:12
旅の一枚かんな自由詩6*08/9/17 22:07
嘘つき列島草野大悟自由詩3*08/9/17 22:06
ブルーフィルム雨を乞う自由詩1*08/9/17 22:06
「死んでしまおうかと思っている」因子自由詩2*08/9/17 21:54
茶釜自由詩108/9/17 21:27
ニール逃亡キリギリ自由詩008/9/17 21:23
箱の中の罪少女AKiHiC...自由詩108/9/17 21:14
足跡皆月 零胤自由詩9*08/9/17 19:39
愛ではなく愛みたいなものさえあればいい大覚アキラ自由詩308/9/17 19:36
姫金魚草cass自由詩2*08/9/17 19:12
かえる小原あき自由詩27*08/9/17 18:49
私とあの子。wister...自由詩1*08/9/17 18:21
ミストゆるこ自由詩508/9/17 17:37
嘘つき風音携帯写真+...508/9/17 17:07
せんそうのことくま出没散文(批評...408/9/17 16:12
永遠自由詩0+08/9/17 14:51
コランダム石瀬琳々短歌5*08/9/17 13:36
夏と僕とキラキラ。プル式自由詩6*08/9/17 10:46
嘘八百の芽こうや自由詩1*08/9/17 10:30
濡れそぼつ自由詩1*08/9/17 10:22
共感装置の勝利岡部淳太郎散文(批評...10*08/9/17 9:46
パーを出す前のグーさわ田マヨネ自由詩308/9/17 8:12
ここが好き舞狐自由詩14*08/9/17 7:00
心のあり方籠球太郎自由詩108/9/17 5:51
ゼロサムゲーム宣隆自由詩108/9/17 5:02
僕の部屋戒途自由詩108/9/17 4:19
さんばんめ影山影司散文(批評...108/9/17 3:19
知恵の輪(習作あおば自由詩7*08/9/17 2:55
微炭酸明楽自由詩508/9/17 1:53

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