目をとじてそれでも残るまぶしさを手もかざさずにすい込んでみる


透明な音が響いて瞬いて少年の胸のかけらが落ちる


ほうきぼしテトラポッドのうえ踊る波のリズムでステッキを振る


...
 
野菜が野菜の味がしないし
なによりも
僕が僕の味がしないから
ごはんは船に乗った

旅に出るつもりではなく
綺麗な女の人に会うために
船は川でも海でもない
水があるところならどこ ...
首の毛は抜けくちばしは開いたままボロのカラスが飛ぶには飛んだ  
見た記憶と
見たかもしれない記憶を
理解しあおうなんて思わないほど
ふたりで見つめ続けてしまう
ひとつの景色
 
もっと柄になる
ぶったなおれた後に 服を着ている
今が夜だとか
秋の夕焼けだとか
雨が降ってしまえば
気にならなくてすむのか

案外近くにあった嘘とか
予想通り遠くにあった心だとかも
雨が降ってしまえば
気にならなくなるんだろうか
...
太陽とは何だ
太陽のうんちをたべたい

心とは何だ
心から真っ直ぐに思う

愛闇とはなんだ
真っ直ぐなバナナあ、食べたい

今夜 泳いでいるの子よ
真っ暗が暗くなっても 人が愛して ...
引っ越した家への帰り道には
お寺の門前と墓地を抜ける箇所があって
そこから先は急に夜が深くなる

歩いていると聞こえるのは
虫の声と自らの足音だけで
夜に包まれる心地好さを感じながら家路を ...
いわれのない不安
水溜まりに滴が落ちるみたいに
広がってく


静かに


約束されていない将来に
気持ちはどうせ頼りない





音のない部屋 ...
久しぶりに泣いた夜

涙のキレイな人ではないけれど
つかえて 込み上げた声に
本当の気持ちがまっすぐに流れた



剥き出しにした感情と
不意に笑いあえた記 ...
雨が降ってきた
ていねいに すこうしずつ…



部屋の中にいると
外の寒さが まるで
「ひとごと」のようになっちゃうからね


わすれないよう
...
くまをね
くまをおんぶして歩くの
会社行くときも
映画観に行くときも
フランス料理食べに行くときも

くまが可哀想なんじゃないんだ
私がくまがいなきゃもう歩けないんだ
ねえ く ...
彼はいつも、四つ足を 
ぴたりと大地につけている。 

一体何が本当に 
天から彼に 
与えられたものなのか 

ぢっと開いた丸い目で 
夜の{ルビ静寂=しじま}を見抜く 
蛙のよう ...
寂しがりやが多い
社会の構造が変わってきたからかもしれない
俺だって寂しがりやだ

寂しいから人を殺したり
寂しいから自殺したり
人は色々だ


ある女性から彼氏の話を聞いた
自分 ...
               080910


夾竹桃に絆されて
ここまで来たのです
行きたい場所に
連れて行ってやると
いわれ続けて50年
もうこれ以上登れない
階段の先を眺め ...
ありきたりかも知れないけれど
願いを載せた歌詞を作る
辛うじてそれを唄にした声は
冷えた空気を吸い込んで、震えていた

ふわり、最後まで寂しがりやの黒猫を抱き締めた
とくり、と鼓動はきっと ...
触れた硝子窓は絶対零度
その瞬間から解けていく

元素の化学反応の連鎖
壊れて繋がる、この永遠ループ

フラスコの水面に、泡立つ蒸気
弾けて溶ける 溶けて弾ける

汚れた白衣に薄い日 ...
一人では泣くなよ。
君の悲しみは僕の哀しみ。

ふたりの絆
真っ白な満月が支配する夜
皇子の脳に細工をして
記憶を書き換えた
叶う筈のない思いは
かくして報われる事となった
嗚呼、罪でしょうか、

踊る踊る太陽の光の環
歓喜に震える鳥たちの囀り ...
 夜が明けた。風呂なしアパートの一室にも太陽の光は差し込む。隣で友人は眠っていた。友人は寝言を言う。遠くで鳴く雉の鳴き声のような寝言だった。友人を見る。友人は眠ったままだった。パソコンの画面が光ってい ... ナインインチの檄 我を撃ち つっ立って 
            和歌の熱狂ばかり欲しかりき


猟銃を背負う姿ショーウィンドウに映りて
            煌めく都市は解禁されたる書架 ...
重苦しい空気、が
ベッドからはじけて
おじいちゃんの全身、に、
ふりそそぎます
 
点滴、天敵、
内出血で、腕が、
ぜんぶまっかっかが
ぎゅるりと
ぼくのあたまをまわって
いとおし ...
星が見えない
猫が通り過ぎない
草木が繁らない
子どもが声を出さない
眠らない鉛筆
眠りたがる目薬
窮屈な列車と飛行機は加速する当てがない
止まった世界へようこそ ...
夏の終りは
ある時
死を意味する
ふと やんだ蝉の声
鳴かなくなって
地に落ちる時
景色が 突然
逆さまになった
陽の光が眩し過ぎて
あっという間の
地上のいのち
季節の移ろい ...
この街は夜が早いので八時九時にはもう店は閉まりきる
昼のにぎやかな通りは明るい街灯を残し
ひっそり寝静まってしまうのだった
カップルの散策も終わり、客足もドンチャン騒ぎもなく
波の ...
ブリキのバケツに
小石が落ちた音がした

ずいぶん長い間
水を入れていなかったな
そう思い出したけれど
バケツに水を入れてやるのが
考えるだけでも億劫だったから
背中を向けたまんま黙っ ...
  ターンテーブル
                080910


ゆるやかに日が暮れ
跳びハゼが眠る頃に
三日月色の雲が出る
古着を売って流離う風も
そろそろ退屈するはずと
...
只、彼が良かったのは、丁重過ぎたやり方でなく、まるで記帳するよういつも忍ばせていた必然性だった
それまで経験してきた四、五人との交際の中で、しだいに漠然と、私は遅鈍な女だと、思うようになっていった ...
重たいよ、重たいよ、と稲が鳴ります


生まれるよ、生まれるよ、と栗がもうすぐ妊娠八ヶ月です


うーーん、と心地よい秋風に、晴天が背伸びをします


ぐう、ぐう、と魚の雲を見たわた ...
祭りの夜は渦巻く貝殻
空はずっと青かった
水の流れをずっと聞いていた
草を噛むとたちまち苦みが
口なかに広がって 星が銀河が
水のように押し寄せて来る


あれは
ケンタウルスのきら ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
朝いちばんのバスに乗ってしろたしろ短歌4*08/9/11 2:25
遡航小川 葉自由詩5*08/9/11 1:50
ボロガラスA-29短歌2*08/9/11 1:22
ひとつの景色小川 葉自由詩308/9/11 0:17
天億光年十二支蝶自由詩008/9/11 0:14
隔離戒途自由詩008/9/11 0:11
言葉十二支蝶自由詩308/9/11 0:08
新たな家路kauzak自由詩5*08/9/10 23:52
戯言caleha自由詩208/9/10 23:43
明日へ自由詩308/9/10 23:42
二つの記憶自由詩108/9/10 23:41
くまをおんぶして歩きたいくま出没自由詩1408/9/10 23:35
石ノ蛙 服部 剛自由詩1008/9/10 23:16
寂しいなら灰色の夢の中散文(批評...108/9/10 23:12
遡航(即興習作あおば自由詩4*08/9/10 23:04
うたうたいの飼い猫梨玖自由詩208/9/10 23:03
実験金魚の理科室自由詩108/9/10 22:43
双子こすもぷ短歌1*08/9/10 22:09
穢れなき瞳に映すAKiHiC...自由詩108/9/10 22:06
回覧車Ⅲブライアン散文(批評...308/9/10 21:48
ナインインチネイルズ(再び)アハウ短歌008/9/10 21:33
病床おじいちゃんゆうさく自由詩3*08/9/10 21:31
無日ヨルノテガム自由詩5*08/9/10 21:25
蝉の声フクスケ自由詩008/9/10 21:01
夜の手宮線ヨルノテガム自由詩4*08/9/10 20:56
べぼん明楽自由詩6*08/9/10 20:19
ターンテーブル(習作あおば自由詩6*08/9/10 20:03
不感症女の数時間詩集ただよう自由詩1+08/9/10 20:01
初秋小原あき自由詩16*08/9/10 14:33
ケンタウルスの夜石瀬琳々自由詩18*08/9/10 13:40

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