今日は地元の祭りだ
うちは農家だからそんな時だけ店を出す
梨やさつまいもやごぼうなんかを売る
そこらの市場の真似事みたいなもんだ

浜の方のおばちゃんと
親戚のおばちゃんと
村のまんじゅ ...

眠れない夜
眠りの水面で
寝返りを繰り返す
眠りを手で掬ってみるのだが
すぐに指の隙間から零れ落ちる
意を決してうつぶせになり
眠りの水面に顔を浸けてみるが
すぐにくるりと仰向けに ...
ある人はりんごを食べ
ある人はりんごを食べなかった
りんごを食べた人が幸せになり
りんごを食べなかったひとは不幸せになる
そのような不毛な幻想を
幸せの糧としてはいけない
私たちの日々の起 ...
 翼を下さい

 大きく羽ばたける翼を


 私は翔びたい

 この遥かな大空を

 今こそ

 何にも捉われず

 総てを捨てて


 私は何もいらない

  ...
 ここに歩き疲れた兵士が独り

 ただ前を見て歩いてきたけれど

 突然前が見えなくなった

 暗い闇に引きずりこまれて

 ふと気付くと

 ただの独りぼっち

 友人も ...
 私の綺麗な白いぼうし

 風に吹かれてどこまでも

 コロコロ  フワフワ舞っていく

 どこへいってしまうの?

 この手にギュッと掴んでいた筈なのに

 いつの間にか私の ...
今年も砂利トマトの季節がやってきた
この県にとって砂利トマトは秋の風物詩
この地球が丸いがためにできる産業
砂利トマトの穴は今日もぽっかりと
磯辺の岩に口をあけてトマトを待っている


...
 
部屋の隅に
部屋の真ん中が
落ちていた

僕だけが
それを直した
 
昨日から渓谷の
セミも鳴かなくなった
 
少しずつ降りだした雨が
いつの間にか粒を大きくして
ぽつぽつと感じられる

私の形を崩さずに
けれど肌を湿らせて
優しく降っているようだけれど
明日に風邪を引かすんだろう

街灯 ...
深夜の部屋で立ち尽くす
カーテンを開けて照明を消して
月灯りを受け入れる
青く白く部屋を飲み込んで
其処に幻想を描く
悲しい事だらけの世の中

星降る窓辺に落ちる誰かの願い
いつか思い ...
 
やわらかいものが
やわらかいものに抱かれ
育むものが
育まれたことをよろこびとした
この命の果てにある
未来がまだ懐かしかった頃

時は懐かしく
時はまた経験として
かつて見た ...
そうだ、中三のとき

愛について、いつも考えていた

こころの灯、なんて題名つけて

愛について、ノートまでつけていた

母が死んで整理していたら

耕太郎関係、って書いた段ボール ...
原動機付き自転車でガードレールに激突する遊戯
カスタードプディングを踏んでしまったわたしは
ブレーキが間に合わずに宙へと放り出され
そして未だ着地できないでいるわけで
どんどん空気が薄くなって ...


デッドスターにアブダクション
ギャングスターとオポジション
オールウェイズユアスタンピードラブ

あの坂を上がっても 消えないでよ
いつかあの星だけ目指す

空を見上げて夜 ...
まだ、飛ぶには早すぎる

わたしは
滑走路を駆け抜けるほどの
強い言葉を知らない

まだ、飛ぶには早すぎる

わたしは
助走のために散らかした言葉を
犠牲にしすぎたから

まだ ...
夢で錆びた戦場
君に借りた感情
これでいいのかわからないよ

とうに決めた弾道
いつもどうり振動
もう何度目のことだろう

また誰もいない部屋で
一人窓を眺めては
引き金はまだ引か ...
  

  在るものを傷つけるのは
  とても容易いことだ
  だがそこに無いものを
  誰も傷つけることは出来ない
ぼくは人は嫌いだよ
だけど君達のことは愛してるんだ
ぼくは人が恐いんだ
だけど君達だけはたいせつだよ

だから忘れないでね
だから忘れないでね

嫌いな人はもういない
...
nakaの人は白く
外の人はkuroi
ヒット
景色がバイアスがかって
あははって笑われるんだ
いつまでもakaiままの横断歩道
テント張って
待ちぼうけ
向いの
ストレートヘア
...
僕がみつめるひとはそっぽを向いて 
僕をみつめるひとと目を合わせずに 
交差点ですれ違いゆくお互いの間にはいつも 
この手に触れ得ぬ、宙に浮いた 
空気の破れ目がある 


立ち止まり  ...
色づく
  赤に
   茶に
    橙に
  モ
 ザ
      イ
    ク
 のように

やがて散りゆくことを知らず
絶える直前が美しいのだと
旅人は言ったとか言わな ...
女の白い体はヴァイオリンである 
と誰かが云っていた。 


都会の路地の片隅には今夜も 
桃色の小さい花が一輪 
生ぬるい風に揺れている 


一匹の鼠が足早に、路地を横切る 
...
 
誰も知らない
丘の上に
時計台があった

誰も知らないから
動いても
止まっても
知らないのに
時計台は
時を刻み続けた

真夜中
僕らが見てる
夢の時を
正確に
...
父を失った海に
私は今日戻ってきた
父を失った海に
父の香りを探しに

父の愛した喫茶店
誰も見知らぬ駐車場
父の愛したパチンコ屋
誰も入れぬ鎖止め

  干からびた
  冷凍鰯 ...
好きだけど
別れるとき
当たり前だけど
もう何もかも
ズタズタ

最後まで
優しくいよう
そう思うけど
気がつくと
笑顔が薄くなって

あまり好きだと言えなかった
言っちゃい ...
夜は、
ちいさな空が、
火のように
燃える。
ぼくは、
その
ちいさな
燃えさし。
夜、ひとりになると
ぼくのなかで
燃える
ちいさな空を
くじら雲が
飛んでゆく。
その
...
拝啓、先輩へ

僕はずっとあなたのようになりたいと思っていました

あなたが試合の時にとなりにいてくれただけで

どんな相手にも立ち向かえる気がしました

勝てる気がしました

今 ...
豚羊の腸と
馬の尻尾と
仔牛の皮と
鉱産資源は
酷使される

猫の毛皮が
人間の頭蓋骨が
編成に加えられる
時として


壮麗な音楽を奏でるためだけに
華奢な音列を築くためだ ...
街灯の

数の分だけ

昼が寄る
テレビ電話の
むこうに
裸のきみがいる

削り取られた脳や
数えきれない全て
の代わりに
神は
きみの
コアを

ここに
表出させた
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夏の終わりの夏祭りかんな自由詩4*08/8/28 13:20
駆け込まれる葉leaf自由詩7*08/8/28 13:17
菜の花Etuji自由詩308/8/28 11:49
星月冬灯自由詩208/8/28 10:06
兵士自由詩208/8/28 10:05
ぼうし自由詩208/8/28 10:04
砂利トマト出荷始まる智哉自由詩2*08/8/28 7:13
ペーパー・シープ(部屋)たもつ自由詩108/8/28 6:43
止むならば豪雨を見せて小禽自由詩3*08/8/28 5:44
絶望の部屋AKiHiC...自由詩008/8/28 4:18
未来がまだ懐かしかった頃小川 葉自由詩708/8/28 2:19
愛について吉岡ペペロ自由詩2708/8/28 2:04
種子島セガール、ご...自由詩108/8/28 1:53
エイリアン昏(ヤッカ)自由詩1*08/8/28 1:43
まだ、飛ぶには早すぎるタマムシ自由詩4*08/8/28 1:40
ドロー昏(ヤッカ)自由詩1*08/8/28 1:32
真実草野春心自由詩008/8/28 1:23
願いの叶わなかった戦争少年詩集ただよう自由詩008/8/28 1:22
スモッグスマッシュ秋也自由詩008/8/28 1:02
( 星屑ノ唄 ) 服部 剛自由詩6*08/8/28 1:02
【詩とは何か祭り参加作品】 枯葉に満ちた山の向こうへ紫音自由詩3*08/8/28 1:01
路地裏の花 服部 剛自由詩408/8/28 0:56
夢の時計台小川 葉自由詩308/8/28 0:17
渡船場にて北村 守通自由詩4+*08/8/28 0:05
跡形も無い話チアーヌ自由詩208/8/27 23:45
夜は、ちいさな空が、青色銀河団自由詩408/8/27 23:32
あなたのようになりたい短角牛自由詩008/8/27 22:56
ヴィオロンKETIPA自由詩108/8/27 22:54
夜行性の昼セルフレーム俳句1*08/8/27 22:36
コア草野大悟自由詩2*08/8/27 21:54

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