080910
幽霊が
ネギトロハンバーグを食べたいと
裏の畑を掘り返す
ネギは青い芽を毟られて
成長を阻まれた
なんという残酷ことと
幽霊を非難す ...
秋の{ルビ夜=よ}の 月のライトの 帰り道
自分一人の秘密をつくらないと大人になれない
とよくいいますが、
人の秘密をひとつ知ることで、ひとつ甘い負担が増えます。
秘密は、口に出した瞬間から大量の小虫のように素早く床を這って、 ...
遠い星
夜空
そこと僕の間に
音もなく流れ続けていく
気流
それは
目に見えない
ここからはわからない
想像を絶する
過酷な空の営み
すべてを凍らせるような温度で
流 ...
何を恐れているの?
賢くなんかないわ でもバカってわけじゃないわね
五本指、両手を広げれば5本のクエスチョン5個のアンサーが出てくるわ
いい?
人生は化け物よ
いつどこで喰われるか そう ...
子供の頃
よく胎児の夢を見た
まだ知らないはずの家族が
言葉ではない言葉で
話す声を聞いていた
その姿も見えていた気がする
胎児の僕は
母の子宮の中で
永遠に産まれないまま
...
ハロー、マチルダ
カビ臭さが紙の匂いだと思っていた古本の
ひさしぶりに太陽とすずしさの午後
公園では、抱えた小脇に
ひとつ大きななにかが終わるのを願っている青年と
ぼくが彼女に薦められた物語 ...
ごめんね。
すむ場所が違うの。
ずっと過去の砂浜に
想いを
寄せては返し
寄せては返し
寄せては返している
忘れられないから
ザザン。
ザザザン。
もう一度 ...
髪の毛の
おくのおくの
かきわけた
おくのおくの
うなじに近い
うぶ毛に近い
一本のみじかい
白髪まじりの妹が
ここには
いたくない
といいたげな
めで僕をみるの ...
星はかつて人で
海はかつて宇宙で
ぼくはきっと蟻んこで
きみは
きっと
かみさまで
(命の軌跡をなぞるその指先が)
...
なめらかなあまりにもなめらかな
?
乙女よ
南国の熱病 稲妻に撃たれ
しばらく眠りつづけよ
肩先からふくらみかけの胸をつたい―――足先まで
オリブオイル塗る
その ...
今回紹介するのはAWC秋田ポエトリーリーディングの世話人でもある、鈴木いく子さんの詩集『空気で伝えて2008』です。
これまで彼女が自作されてきた本や、秋田県でよく読まれている新聞「秋田魁新報」に掲 ...
王様もいないこの国で
私の王子様になろうとしている
あなたなんて
バカみたいだね
不思議なアパートで
ときどき壁にコオロギが現れた
確かに昔、旅行中に逃げ出されて
部屋中コオロギだらけだったこともあったけど
それももうずいぶんと何年も前のことだった
二階の突き当たりの ...
ちゃんと頑張れていないときや
色々なことがうまくいかないときは
休みの日に雨が降るといいんだ
朝、目が覚めて
ぼんやり目をあけると
真っ暗だった部屋に
緑のカーテンを通して薄い朝の光が ...
今この瞬間
このタイミングで
あの日
じいちゃんは何を思って居たのだろう
確かまだ
南の島で
息を潜めていたのでは
無かったろうか
いや
野戦病院
だったろうか
それとも
帰国 ...
カシャとピストル撃って、たたんで
カシャとピストル撃って、たたんで
工場作業は朝9時朝礼からはじまる、それは社会の無機物の一部になる瞬間
値付けは季節の移りかわり直前とボーナス直前が一番忙し ...
果樹園の果樹を腐らせる液体
十年間もかけて製造したというのに
その間に果樹園は閉鎖されて
今や ファッションセンターしまむら
500円のトレーナーを購入したわたしは
しまむらの駐車場でさめざ ...
四拍子の崩壊が必然的にそれは必然、崩壊? 旋律の必然いや解体
叩く戦いの残滓に戦い叩かれ戦いだから解体、四拍子の?
図太い表紙の拍子に世界を塗り替え崩壊させて支配、表紙も拍子に
戦い? 削り取っ ...
いきなり立ち上がって脳みそ揺れる
目が回る世界
ようこそ
おいとまします
時間と証拠
これがないのなら
私にはその世界は無意味なのです
お金も必要だけど
時間と ...
純粋ではない動機
から始まって
純粋な気持ちが
後からやっと追いついた
そんな愛のカタチは
すでに複雑に捩じれ
その崩壊を
待つだけになっていて
暗闇に少しずつ
オレンジを敷き詰 ...
夕焼を見ると思い出す。
教会の鐘が鳴り響いていたあの日を。
夕焼の記憶がなぜか東の空まで広がって、私は混乱していたことを。
時を越えてもあの時私があなた手を握らずに別れてしまったことの言い訳 ...
お人好しの楽天家を
気取ったって
些細な石にもつまづく
几帳面
後ろを向きながら
前へ歩いていく
ちょっと湿っぽい
僕らしき僕
典型的なO型気質を
なぞったって
大雑把な素 ...
黒鷹 もう飛び去ってください
雪が降る前に漂う 骨までしみる寒さ
真っ白な驚喜に始まった
救い主と幼馴染の少年の目線
静かに溶ける スコーン ...
その彼の面影に勝手な幻(りそう)を重ね
もし隣りにいても相手がどうしているとかは
空ゴト
その彼が生きてさえいれば
自分は要済みの人間とハンを押したくなり
消えてなくなりたいのに ...
秋の気配
夏の木陰は
やや寒し
手の平に刺さった刺を針で追うと、
吹き出すような声とともに刺は奥へと引っ込んだ。
夢の中でさえ上手く家族と付き合えなくて。
一緒に出てきたゲームの画面は昔を懐かしんでるのかそれとも歪んだ感覚か。 ...
この先も
ずっと
おなじ空を
君と
眺めていたい
抱きしめたい
青く
吸い込まれそうな
この世界に
記憶として
残すのでわなく
風の様に
ありのままに
感じて ...
僕にとっては日常的な作業なのだけれど、一般的にはそうではないのだろうか、と思った。絵描きやデザインを行う人にとって、2次元化、3次元化、の変換さらに4次元、などといった変化は日常の作業であり、美大など ...
じゃぐちをひねったら
鎖骨から流れ出ている
それはスウェットのしずく
水のように ろ過されて
気高い指で曲がったスプーンの
枝と枝をつなぐ
わたしの
鼻骨(けして高いものではなく)
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
天守閣(習作
あおば
自由詩
2*
08/9/10 6:54
秋の夜
かんな
俳句
3*
08/9/10 5:45
言葉の砦
猫のひたい撫...
自由詩
0
08/9/10 5:26
気流
ヒロシ
自由詩
2
08/9/10 5:01
5本のクエスチョン5個のアンサー
くま出没
自由詩
0
08/9/10 3:21
胎児の夢
小川 葉
自由詩
3
08/9/10 2:54
本とマチルダ
nm6
自由詩
7
08/9/10 2:10
海と砂の交じる場所
青の詩人
自由詩
1
08/9/10 2:10
ゆるい傘・ゆるゆる
このえ
自由詩
2*
08/9/10 1:06
星はかつて人で
Affett...
自由詩
10*
08/9/10 0:28
無題 …固定された乙女に…
猫八百
自由詩
2*
08/9/10 0:01
秋田県でいただいた秋田の詩集2 「空気で伝えて2008」
イダヅカマコ...
散文(批評...
3*
08/9/9 22:30
王子様
くしゃみ
自由詩
2*
08/9/9 21:35
スズムシとフタホシコオロギ
海里
自由詩
2
08/9/9 21:34
雨音と着信
しずく
自由詩
1
08/9/9 21:27
じいちゃんへ。
プル式
自由詩
6*
08/9/9 20:57
歯車
yoyo
自由詩
6
08/9/9 20:55
夢破
セガール、ご...
自由詩
3
08/9/9 20:30
戦線の痕跡に必然と飛行
KETIPA
自由詩
1
08/9/9 19:31
契約と誓い。
wister...
自由詩
0
08/9/9 19:20
暗闇に敷き詰めたオレンジ
皆月 零胤
自由詩
6*
08/9/9 19:19
あの日の夕焼
村上 まり
自由詩
1
08/9/9 19:08
僕らしき僕らしさが僕らしい
nonya
自由詩
8*
08/9/9 18:44
黒鷹 もう飛び去ってください
里欣
自由詩
3
08/9/9 17:45
ミス・サンドベージュ
佐和
自由詩
6
08/9/9 15:58
夕暮れ
木
俳句
1*
08/9/9 15:37
[ほんとうは]
東雲 李葉
自由詩
5*
08/9/9 15:26
青空
まさ
自由詩
1
08/9/9 15:26
想像の中で2次元を3次元化する、についての考察。
プル式
散文(批評...
1*
08/9/9 13:43
はさま(夏と秋)
唐草フウ
自由詩
7*
08/9/9 13:05
4791
4792
4793
4794
4795
4796
4797
4798
4799
4800
4801
4802
4803
4804
4805
4806
4807
4808
4809
4810
4811
4812
4813
4814
4815
4816
4817
4818
4819
4820
4821
4822
4823
4824
4825
4826
4827
4828
4829
4830
4831
5.93sec.