黙祷
という
防災無線の声
目をつむると
蝉の声だけがうるさく
じりじりとまるで焦げ付くように
太陽が見下ろしている

これが
平穏
というのなら
ぼくたちは幸せにならなくて ...
髪からはずした指で頬杖をつく
汽車の窓をみつめて
腕組みしながら眠るあなたに
微笑んでみる

間違いといわれて問わずにいられない
どんな女が好みでしたっけ

もうすぐだよ おきて
少 ...
胸騒ぎを抱えたまま
首を横に振って
私は私の日常をこなした

五つの文字が木霊する

臆病な君
オブラートで包まれた叫び
白い包帯
最後に望んでいた事

五つの文字が木霊する
...
力強い波の音

体の芯まで響かせて

荒々しく波

水面は留まらない



動き続ける

常に新しい顔見せて



洗い流せ

洗い流せ

蹲るこころ

...
あたしは今夏にいる

光があって、温度がある
海も眩しく、人も眩しい
空は青くて、水も青い。
汗が流れて、夕立もある

水と太陽

でもね。夏が終わると

かなしくなるんだよ。
...
信じることと縋ることはともすればよく似ている
喋り過ぎるものはそれについて依存している
夏は決まって暑くて蒸すから色々がよく腐って臭い出す
わたしは四角を中心に据えてから円を上手に書くこ ...
{画像=080805021846.jpg}
人は眠る時
幼児のように身体を縮こませ、
頭を頷くように祈る。

その姿はもはや
眠っているのではない。
魂ははるか遠くに飛翔し
彼は祈って ...
かの本を読み終えたる吾に光速で牽制球を友は放てり


幼げな男女が笑う喫煙席壁向いてミラノサンドに挑みぬ


真四角に豆腐のフィルム剥ぎ取りぬ手品覚えたる子供のごとく
君の泣く顔がもっと見たいです ひどく甘くて残酷なきもち

うたうのが使命だなんて誰がいう?伝えたい想いがあるってだけだ

泣き顔がうつくしいね、という君は天使みたいな髪をしている

...
黒は流れる。




私の白い腕を。




黒は描く。




風呂場のタイルに
不思議な模様を。











...
{引用=




青い闇の水をたどって
近づいてくる
紅斑のある
白い身体

永く向き合ったまま
微かに身体を
揺らす貴女



 どうかこのまま…

 幸せすぎる ...
カレンダーに埋まった部屋を捨て
ベランダの柵に腰掛け
昨日から漏れてくる声と対話する
ずいぶん意見の合うやつだ
好きな食い物が一緒だし
口癖もどうせだし
財布の中身もよく似てる
大抵俺の ...
観覧車で
高く 低く
回っている

ような


メリーゴーランドで
遠く 近く
回っている

ような


そんな錯覚も
ある

けれど

ふと
思い返すと

...
お前、その歳で病院辞めて
老人ホームで何してるのさ。

歳を取ると若い時と違って
目も、歯も、膝も、腰も…
病気になることも、仕方ないことなんだよ。

体がどんどん悪くなるのは、当たり前 ...
年号は覚えやすいねにせんはち年におこった(できごと)ならば



蛙の降る梅雨も終わって空蝉の降る夏の瀬も埋葬されて



上階に行けば行くほど高くなるベランダに立つ柵の高さは

...
友達はみんな


僕が傷付き倒れても


先へ行ってしまうだろうね


振り返ることなく


ただの一度も



僕の呼吸が止まる直前まで


奴らは笑っていたよ ...
君に似た音に掠めたあの日
遊、と書いた音さえも
この右側の心臓の中でほのかに響いた気がして
振り返れば
脱線した走者の流れに埋もれた小さな旗が見えました

言葉は
帰るのです
...
我が家(実家)には2匹の犬がいました。

約10年前、
年上だった1匹が亡くなり、

きょう、
もう1匹も、
亡くなりました。


とはいえ、19年も生きたのですか ...
お盆休みも通勤バスに乗り 
車内で騒ぐ 
夏休みの学生達に 
ちょっと眉をしかめて 
掻きわける 

向かいの席に座り 
あくびをするサッカー少年の 
膝には擦り傷があり 

痛そ ...
猿の姿をした雲が 
夏の夜空をゆっくり流れる 
胸の雲間に 
今にも満ちそうな月を 
光らせて 
さようなら、
がこぼれたときに
ついた足跡が泣いている様で

ダンボールから、のぞく
空の目は
ただ無色の息を吐いていた



寄ってらっしゃい
見てらっしゃい

時間に置い ...
「幸」という文字を 
鷲づかみしようとしたら 
いつまでたっても 
この手は空を切りました 



全てを手放し 
両手をまあるい皿にしたら 
今までよりも「幸」の文字が 
くっき ...
布団の中でいつもこれと思っている巻き貝以前の中毒患者が不変に見惚れるのは何か違うと指を鳴らす黒執事。
ぱちんと音が鳴りムニエル。
ものぐさな僕の部屋が腐海に飲まれ始めているので
とりあえず見飽きたトトロのDVDだけは片付けてみました

不用意に足を置くとお気に入りの靴下が真っ白になるので
決まったルートしか歩けない日が
...
一方が立ち止まり、つられて顔部分を黒く塗りたくられた壁のはり紙を見はじめ、所感を述べあう二人がいた。一人は融けかけたアイスを食べていた。わずかに背の高い方はその内容に人生を絡めて例えた。少し背の低いも ... 昨日、彼女が逝った
家族に看取られ、布団の中で

彼女は少しうねるクセ毛の似合う女の子だった
名前は今じゃもうイニシャルしか思い出せない
K・Y
彼女はいつも名前を省略して、そう、物 ...
季節はずれ
心に雪が降る

街灯に照らされて
輝くはダイヤモンドダスト
煌く粒は
儚さを導く

あぁ幻想

積りだす雪に
きたきつねの足跡だけ残る

ダイヤモンドダストは音を ...
宇宙は水飴色です
ゆっくりと
ながく
{ルビ湖=うみ}に似た時間の中で
シクリと微笑んで
星は甘い時間を漂っています
例えば恋人のこととか
例えば死んでしまったこととか
そうして
い ...
悲しみの鎖に繋がれて
僕はもがき苦しんでいる
3畳半のこの狭い空間
窓から覗さしこむ光
三日月の月が笑う

断ち切りたいと願えば
どんなに楽だろう
大層愛しかろう
切なかろう

...
歩き始めた娘
甥っ子の玩具も独り占め
取り出した傍から取り上げて、落とす
取り上げる、遊び

元気過ぎるに越したことはない、けれど

娘の行動には
触る、掴むが無い
有るのは、叩く、握り潰す
膝の上に ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
終戦の日ゆうと自由詩1*08/8/15 12:09
ザ・ブーンンン砂木自由詩5*08/8/15 11:32
さようならノクターン自由詩1*08/8/15 11:02
「 海辺にて 」椎名自由詩208/8/15 7:36
夏にいるsk自由詩008/8/15 5:39
はたらけえのきだけ鎖骨自由詩308/8/15 2:39
眠りの時 / 人は幼児のように頭を垂れるbeebee自由詩9*08/8/15 2:27
好日ポッケ短歌2*08/8/15 1:50
推定天使。北条未香短歌108/8/15 1:28
証。六花自由詩108/8/15 1:27
世界の果ての汀でまどろむ海月自由詩6*08/8/15 0:33
三連目佐々木妖精自由詩4+*08/8/15 0:04
日々明楽自由詩108/8/15 0:01
死なば盆前板谷みきょう自由詩4*08/8/14 23:38
第三次短歌大戦ピッピ短歌808/8/14 22:51
at the labピート自由詩308/8/14 22:42
モラトリアム属性こばんねこ自由詩3*08/8/14 22:24
■老犬へ千波 一也散文(批評...6*08/8/14 22:22
21世紀のサッカー少年達 服部 剛自由詩208/8/14 22:19
猿の魂 自由詩708/8/14 22:06
ごあいさつこばんねこ自由詩15*08/8/14 22:05
幸せの文字 服部 剛自由詩508/8/14 21:50
リストランテ「貝の触手」詩集ただよう自由詩208/8/14 21:26
kusya−mi2フクロネヅミ自由詩2*08/8/14 20:47
冷え性の男と中学生詩集ただよう自由詩208/8/14 20:34
ホットミルク日和のゆったりとした空気の中で自由詩308/8/14 19:58
季節はずれ、雪テルテル坊主自由詩1*08/8/14 19:44
溶ける海フクロネヅミ自由詩16*08/8/14 19:37
三日月の月が笑うテルテル坊主自由詩4*08/8/14 19:31
おたけびしげ携帯写真+...008/8/14 19:28

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加筆訂正:
溶ける海/フクロネヅミ[08/8/14 19:42]
すいません、投稿早々、修正しました。おっちょこちょいな遺伝子
7.85sec.