入ったばかりの会社では
仕組みが解からず
だれが何をしているか
自分が何者かさえ不明だが
いまは嫌というほど透けて見える
量子力学の相対性理論によ ...
いつかの{ルビ涎=よだれ}のあとが
シーツの上で
かぴかぴに乾いて
こべりついていたり
枕元には
幾日分もの抜け毛が張り付き
昼寝の
心地よい気分を害す
絨毯の上
置き忘れられた ...
弟は人に触られるのが怖かった。触られると電気のようなものが走るし、よくないものがうつる気がしていた。ただ、兄だけは平気だった。
弟が足をくじいて一人では不自由した時、兄は黙って弟の支えとなってやった ...
秋晴れの空に向かって窓が開いている。本棚ばかり大きい部屋には姉と妹。
妹は死んだ小説家の本を取り出しては「これは手」「これは肺」「これはくるぶし」と姉に教える。小説家は自らの身体と臓器をそっくり文字 ...
屏風に上手に絵を描いて
30万円で売り出したら
詐欺だと云われ告訴された
程なくして実刑を食らい
牢獄の中で私に課せられたのは
屏風に上手に絵を描く仕事
1日働くと250円貰えるので
私 ...
羽毛布団を荷台一杯に詰め込んだ
走行距離20万キロのワゴン車に乗せられ
赤道直下の熱帯地域に送り込まれた
入社二年目の私は
連日辛い料理ばかりを喰わされて
汗を拭わずにいたら風邪をひいて
...
世界最小の牛に乗って
全国を謝罪して回るのは
罪深き私の父親
人々に投げつけられた
モロトフカクテル
暗殺された父親と牛
人々はステーキを食いたがった
だけど誰にも見分けがつかなかった
...
震える指先を
ポケットに滑り込ませたら
捨て損ねたレシートが
指の間で微かに笑った
不確かな足取りで
迷子のふりをしながら
逃げ損ねた枯葉を
靴の踵で踏みにじった
丸めた背 ...
心からありのままを出すのは
なんて難しいのか
ここには こんなに熱のこもった
私というものがあるのに
あなたには伝わらない悲しみ
悲しくて仕方がない
でも私はとっても熱いから
触れてみて ...
成分分析:ともさんの96%はソレで出来ています
カテゴライズは確実にソコ
ヒント:題名はアルファベットの配列です
紅葉も
こんなに赤く
あのひとへの気持ちも
まだ暖かく
今はただ
冬がくるのを
そっと待つだけ
枯れ果てるのを
そっと待つだけ
命は
星にならない
風にならない
命は消える
命は無になる
人は命を惜しむから
星になったと
風になったと
人は命を惜しむから
悔やんで、嘆いて
泣いて、泣 ...
そしてボクはさかなになった
流線型にふちどられ
いつまで続くかわからないうねりを眺め
光の乱反射を遠くに感じながら
このまま泳げたらいいなって
明日も明後日も
ずうっとずう ...
青空に白い月が浮かびます
ほうっと溜め息がでます
まだ風の冷たい冬の朝です
時折の車のタイヤの音と
こつこつという靴の音がします
じっとする日差しは暖かく
春を思い出す様です
空に白い月 ...
自転車に乗ってあなたは、海のもの、
山のもの、空のもの、あなたは、
すべてだ。
折りたたまれた 古い
手紙を開くと 今でも
あなたの声 ...
なべの罅、天井の滲み、なにもかもに音色があるんだぜ、
昨日塩揉みしたり加熱されたりしてたお前や、これのあ
れもそれも然りだ。ぞっとするような山積みの椎茸の軸
で耳を閉じ、ろくでもない大きさの ...
仲間と友達は違う。
僕はずいぶんと長い間仲間を欲していたが、本当に大切な存在は仲間ではなく友達だろう。なぜ友達が大切なのかは「そういうこと」という詩に記した。
仲間と友達の違いは何か。 ...
ささ
どこだろうここは
草原で何かが近づいているか遠のいている
いたっ
くないことに慣れてしまえば
ろうそくの炎は消え
ふっ
飛行機に投げたボールが
落ちてくるのを ...
もう
外へ出ていかなきゃ
この暗闇を破って
ずっと一緒だった
秘密や苦しみ。
悲しみや辛さ。
慣れ親しんだそれらは
友達のような安心感を私にもたらして
暗い繭から見る外は
まるで家猫が
じっと窓際 ...
物心ついた頃には右手に天秤を握りしめていた
天秤の上にものを置くと
新しい道が生まれた
誤差は常につきまとったが
時を重ねるほどに精度は向上し
それに伴うように、皿の大きさも
おおきくなっ ...
自分の絵を描くとまるでへびのようになった
だけどへびはすきだ
わたしは満足する
あなたは絵が上手で
わたしを描いてくれたその絵はまるで海か夕方の布団のようにゆたかで
わたしはさみしくなり ...
すべてを忘れた
夜から
降りはじめる雪、きみが
死んだように
過去になると、雪の
なかでねむっていた時間が、いま一度
見出されて、わたしも
横たわっている、死んだように
思い出 ...
オレンジの綴り忘れて青空のふりをしている北ロータリー
君はこないからブルーだらけの部屋にして海に還っていった泣きむし
レッドアイとまと嫌いの君に似ているからレパートリーにいれよ ...
海から流れてくる雲を
ぼんやりとながめていると
失われた呪文を思い出します
焼き締めた土人形を
たたき割るときに
病んだひとの名を呟く
あの、呪文
鳥取の冬空は
ほんとうの ...
白雪姫は言ったんだ
赤い紅いその林檎 ほんの一口
ねぇお姫様
蒼い青い林檎はいかが?
空を溶かした林檎
輝羅めき 甘美な林檎だよ
眠りの林檎
一口かじれば
夢の中で100年 ...
突然の冬
昨日までの秋はかわいそうにいなくなって
星がきれいだった
そらは昼も夜もすっかり晴れていて
今日はあなたの誕生日だった
あなたのとなりでおめでとうと言えないのがさみしい
おめ ...
僕たちはこんなにもちっぽけで、
世界はこんなにも壮大だけれど、
この体の中にはとても小さくて、
でも地球よりも大きなものたちが詰まっていて、
一日に2000億が死に、
一日に2000億が生ま ...
暴力は絶対にだめだとか
戦争は絶対にだめだとか
こういうことに
感受性で答えても
愛と理屈で答えても
夕日が美しいと表現することを
私は思いましたと表現することを
...
ショッピングには行きたくない
私をなんとか喜ばせようと
貴方が無理してしまうから
映画館には行きたくない
スクリーンに夢中になっている貴方を
誰よりも遠くに感じてしまうから
冬の海 ...
生き抜いたあとに
待ち合わせの場所で
僕はどんな顔をしているのだろう
風の吹く
この場所は懐かしく思えるのだろうか
はぐれた人との再会は
何かを教えてくれる ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冥王星
《81》柴田...
自由詩
1*
08/11/20 20:52
怒りの昼寝
百瀬朝子
自由詩
0*
08/11/20 20:25
生まれ変わり
ふるる
散文(批評...
3
08/11/20 20:16
小説家
〃
散文(批評...
6*
08/11/20 20:02
坊主
セガール、ご...
自由詩
3
08/11/20 19:37
ブラック
〃
自由詩
0
08/11/20 19:33
焼肉
〃
自由詩
2
08/11/20 19:29
西高東低
nonya
自由詩
11*
08/11/20 19:28
こころをこめて
DJシャック...
自由詩
0
08/11/20 18:03
“12・15・22・5”
長谷川智子
自由詩
2*
08/11/20 16:33
冬がくる
風音
携帯写真+...
3
08/11/20 15:45
星にならない、風にならない
三奈
自由詩
6*
08/11/20 15:15
そしてボクはさかなになった
あ。
自由詩
5
08/11/20 14:10
冬の日
プル式
自由詩
1*
08/11/20 13:57
空へ
渡邉建志
自由詩
2*
08/11/20 11:35
十六行
花隈ヱビス
自由詩
4
08/11/20 11:14
連帯を求めて孤立を恐れず
結城 森士
散文(批評...
1
08/11/20 9:32
記憶
Roid
自由詩
0
08/11/20 9:31
外へ
風音
携帯写真+...
5
08/11/20 8:19
天秤
いっと
自由詩
0
08/11/20 0:48
自画像のとなり
とんぼ
自由詩
6
08/11/20 0:36
snow
こもん
自由詩
4
08/11/20 0:32
からあず 2
アイバ シュ...
短歌
2
08/11/20 0:23
土偶
たりぽん(大...
自由詩
8*
08/11/20 0:14
ミッドナイト・メルヘンー蒼い林檎の章ー
愛心
携帯写真+...
2*
08/11/20 0:01
11月19日
とんぼ
自由詩
3
08/11/19 23:54
赤血球
士狼(銀)
携帯写真+...
5*
08/11/19 23:43
群青のサンドウィッチ
吉岡ペペロ
自由詩
2
08/11/19 22:55
冬の海
1486 1...
自由詩
1*
08/11/19 21:49
素粒ドライバー
北斗七星
自由詩
2*
08/11/19 21:18
4695
4696
4697
4698
4699
4700
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4734
4735
5.13sec.