誰かの面影を追いかけて齧ってみても、口から出したらカラッポだった
世界の中心は止まっているんだ
ニ度とそこからはみ出さない
気をつけて歩いていくんだ
薄氷の上を、裸足で ...
空の字を見ていた
読むことができなくて
母さんに聞いていた
どうして?
母さんになるはずの
女の人がいたらしかったけど
母さんは知らなかった
知らないふりをしていた
...
君ならわかる
でもあの子なら分からないよ
覗いてごらん あの穴を
空気が吸い込まれていく皺くちゃになった言葉の紙を
いなくなった人たちの面影をすくったスプーンを
...
〇が〇で無くなる瞬間について
それは〇が∴だということ
∴の意味を見出だせないこと
意味の理由すら忘れたこと
繋がることのない点と点を
交わることのない線と線を
混ざることのな ...
いつからだろう
こんなに思い始めたのは
だって君の声が途切れるたび
心乱される
さっきかかってきた電話
いまも何とか続いてる会話
このまま時が止まればいいのに
時計が十二 ...
眠れない夜が続いていたのは
抑えられない舌の渇きのせい
肩書きを餌に抱いた女は
体以外預けてはくれなかった
煙草の煙に乗せた別れの台詞も
すべてはシナリオ通りの流れ
このまま誰一人愛す ...
この世界では
声の大きい人が偉かった
悪声だろうと
美声だろうと
とにかくデカけりゃ良い
デカけりゃデカいほど
権力を持っていた
マイクを持てば
鬼に金棒ってもんで
スピーカーの ...
365日分の一日だけ悲しみに浸って
それ以外は悲しみをひた隠して生きているあなた
私という女がいて、それはあなたに会ってから女になった
私は以前、ただの私であった
私を ...
わたし
もう
あなたに会えない
って思ったけど
だんだん
平気になって
そのうち
本当に気にならなくなって
今日友達がね、と
父さんに話しかけると
父さんの背中が
スローモーションみたいに揺れていた
揺れているだけで
振り向きたいのに振り向けない
奇妙な動きをし続けていた
ビデオが壊れた ...
何かが跳ねた水音
台所のりんごの艶
潜水から浮上した一息の甘味
昼寝の毛布の襟カバー
よそ行きの母の匂い
真夏の木陰の濃い輪郭
光にかざしたビー球の幻惑
暗く ...
好きな人が生きていた
何度も死ぬと、言っていたのに
ばたりと出合った街の角
生きていないのかもと思っていたのに
生きていたから悔しくなった
生きていたら言うことを
たくさん抱えた唇 ...
あなたの都合で、私達はまごころをお届けするのがお仕事になったのです。2ヶ月間の研修を経て、社会も終わったし業務拡大につき、人と接するのが好きな見つからないパートさんの補充は、お早めにお願いします。毎月 ...
大きなてのひらのごつごつしたそれで
頬杖なんかついてないで
あたしの頭を
やさしい手つきで撫でて
欲しくて
欲しくて
上目遣いで媚びてみても
一蹴されるオチならば
あたしはあたしを辱め ...
真夜中に詩は生まれる
飼犬たちの遠吠えと鉄筋の口笛
黒い水の流れと緩やかに割れるコンクリート
畳に落ちたタバコの火種
換気口から流れていく煙
自分との対話
きみはミカンの白い薄皮を剥いて
...
すっかり入れ替わってしまうほど
求めあって与えあいたかった
できなかったけれど
ここにこうして
ひとりでいるけれど
雨が降れば泣く、それは
あなたの前で泣かなかったぶん
月が綺麗 ...
見知らぬ人が
兄の名を呼んだ
父と
母は
やさしく訂正し
弁明したが
祖父は私の名前を知らなかった
手を握られてしまって
逃げることすらできない
...
そのまま に そのまま で
手はそこに あった
そのまま に そのまま で
足はそこに あった
白い殻の向こう のすぽんじ物質
ちょっといいにおいがして
はしでつまんであげて・・・
かさ ...
何やってんだろう…
僕は憶することなく
歩く 歩いていないことなんて
歩むは楽しい 僕は
止まる 恐れを進み
橋をわたるのは 手で
指先に力をこめて
ペンへと手で
拳で進む
...
いつかわたしも
潮風になる
いいえ、
それよりもっと目立たない
砂の声かもしれません
潮風が
きびしいながらも心地よいのは
おそらくそんな
匂いのせい
わ ...
あったかい
コーヒーをいれると
たちのぼる湯気が
これから訪れる真冬を
描きはじめたようで
こくりと
一滴、口に運んでみるけれど
そんなわたしの隣で
遠い春を待ちながら
しれっと
...
{引用=
蕾の温度の
貴女の愛
花びらを
散らすように
こぼれる
紅の 白の 黄の 紫の
言葉 透明の雫
あの日
雨の中を
歩 ...
我が友 ねこちゃん
子猫の時から13年
長いつき合いだった
もっとも、飼ってたわけではないが
伯楽寮の主であり伯楽寮そのもの
伯楽寮のアイドルにして最高の専属モデル
初めは、当時唯 ...
なみだの夜
夜のひかり
俯瞰されて
群青は濃く
きみの着信
会わないよ
ぼくはもう
会わないよ
なみだの夜
夜のひかり
俯瞰されて
...
あなたが
折り鶴になった
折り紙セットの中に
たった一枚、封入された
金色を選んで
目を覚ますとあなたはすでに
きれいに折られていて
羽を広げてやると
テーブルの上で
くるく ...
シーアネモネ
イソギンチャクとクマノミ
君たちはいつから一緒にいるの
遺伝子と生き物
私たちはずっと一緒
生まれる前から
これからいつまで
非在から存在へ
存在から存在への ...
君は優秀な脚本家だと聞いているよ
確か今手懸けている作品のタイトルは「人生」だっけ?
僕も全部は見ていないんだけど
君の性格や仲間を見ていると
あらすじは大体伝わってくるよ
な ...
滲み始める汗に嫌気が差す
青い空には黒ずんだ雲が覆いかぶさり
訪れる嵐が少しずつ
夏の気配を削り取っていくというのに
暦の上ではもう秋なんだよって
君は物知り顔で言う
そんなこと 僕だ ...
あの日のことばかり思い出す
会ってはいけない、とわかっていたけど
もうこのままどこかへ行ってしまってもいい気がした
そんな夜
とうの昔に忘れたはずの電話番号
もう使われてないかもしれない
...
僕らが蒼に染まるとき
感覚のない海に浸って
僕らは巡る
どこか知らない
暗いとも明るいとも分らない
手を伸ばして届く範囲の
永遠に届かないトコロに
僕はどこか遠い世界の住人と
1つ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
それでも世界は勝手に回るよ
猫のひたい撫...
自由詩
0
08/11/25 0:58
「空の字をじっと見てみて」「うん、みたよ」「パンダの顔に見え ...
小川 葉
自由詩
0*
08/11/25 0:58
ここで回るよ、一回だけ
猫のひたい撫...
自由詩
0
08/11/25 0:33
0
l!l_y
自由詩
0
08/11/25 0:08
電話
瀬田行生
自由詩
0
08/11/24 23:42
サキュバス
1486 1...
自由詩
4*
08/11/24 23:35
声
かいぶつ
自由詩
3
08/11/24 23:28
365分の一日
猫のひたい撫...
自由詩
0
08/11/24 23:15
だんだん
チアーヌ
自由詩
5
08/11/24 23:07
友達
小川 葉
自由詩
2
08/11/24 22:52
子供たちのパレット
いねむり猫
自由詩
1
08/11/24 22:38
異国
エチカ
自由詩
3*
08/11/24 22:28
求人フロアレディ
皿皿皿
自由詩
0
08/11/24 22:19
汚辱
百瀬朝子
自由詩
1*
08/11/24 22:10
真夜中に詩は生まれる
haniwa
自由詩
1
08/11/24 22:08
居方
練
自由詩
2
08/11/24 21:23
代打
北村 守通
自由詩
1*
08/11/24 21:11
ちょうのはかなげに・・・
かぜきり
自由詩
2*
08/11/24 20:51
嫉妬
K.SATO
自由詩
0*
08/11/24 20:34
潮風
千波 一也
自由詩
7*
08/11/24 20:18
おとずれ
かんな
自由詩
2*
08/11/24 20:14
花の囁き
まどろむ海月
自由詩
4*
08/11/24 19:58
ねこちゃん
guchi_...
自由詩
1
08/11/24 19:01
東京往復
吉岡ペペロ
自由詩
2
08/11/24 18:47
折り鶴
かいぶつ
自由詩
1
08/11/24 18:41
アネモネフィッシュとセルフィッシュジーン
海里
自由詩
2
08/11/24 18:17
脚本家
1486 1...
自由詩
1*
08/11/24 18:10
夏の終わり
セシル
自由詩
0
08/11/24 17:06
このままどこかに行ってしまってもいい気がした夜
ANA
自由詩
2
08/11/24 15:29
オチルアイダニ
透明な魚
自由詩
3
08/11/24 15:05
4689
4690
4691
4692
4693
4694
4695
4696
4697
4698
4699
4700
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4729
6.53sec.