笑った声 怒った声
泣いている声 愛す声
すべてが耳に渦を巻く夜
波の静かな真白い海が
月明かりに照らされて
ぼんやり浮かぶあなたの顔が 響きが 音色が
海の底までこだます ...
練炭の透明なガスの匂い
寒い空が風のように
つかみどころなく暖まる
定食屋は悲しい
女を食わす
このオレが悲しいのだ
練炭の透明なガスの匂い
寒い空が ...
夕暮れのグラデーション 残して
空はだんだんと 星を宿していく
ぼんやりとかすむ 空の色
ぼんやりとにじむ 涙一粒
想いは伝えられないまま
時の迷路に迷い込み
そのカタチを失くしていく ...
かたことと カタコトと
一足早い 足音がする
かたことと カタコトと
私の後を ついてくる
かたことと カタコトと
哀しげな笑いをふりまいて
かたことと カタコトと
一足早い 足音がする ...
ほんとのはなし
ねえ、きみ、なんでどっかいっちゃうわけ。ほかの女とさ。ねえ、きみはわたしのこと愛してないわけ。おれさあ、一人しかめぐりあわなかったんだよ。愛してくれるひとにさ。きみだけだよ。 ...
いつも見ていたまるみ
目の前にくっきりとした円
そしてひとり人や心を求めて君は
手をのばした わだかまった体から
空の向こうへと 指先をのばしていく
行くほどに回りで
雲たちがたくらむ ...
太鼓橋
桂大橋を渡っていくと袂で別れた嘉之さんがたっている。あれ、なぜ来た方に再た引っ返してきたものか、馬鹿だな。嘉之さんにお辞儀してもう一度手を振る。笑って手を振ってくれる。ああ嘉之さんさ ...
百羅漢には百の晩夏の孔雀蝶
何かすごくマトモな話をしたような気がするんだけど忘れた。
大事なことって大事なときにはたいてい出てこない。
その後の行く末はどうなったのだろうか。
まあいつかアイツが話し出すまで放っておけば ...
私が差すと、陰るのよね
残念だわ、本当に
彼、私のエコヒイキよ
歌がね
歌だけよ
夢も希望も絶望も、みんな含めたものがね
終わるのよ
変わらない愛がね
...
毎朝、
米とともに炊きあがる不満
届がこの時間でも受理されることを
無能な君は知らないでいる
満足ですか
痛みと快楽に身を委ね
麻痺していって
満足ですか
ちゃんと身体は覚えていますよ
存在が耐えられない程軽いのは
そのせいです
やがて死が現世とその身をわかつまで
続くでしょう ...
PC画面の暗闇で
林檎が独り
浮かんでいる
紅い皮の傷口から
白い肌を晒しながら
( 昔々、楽園にいた
( アダムとイヴを誘惑した
( 私は紅い林檎です
...
咳がふたつ
階段を上ってきた
夜の真ん中で
ぽつり
行き場を失ったそれは
猫の眠りさえ奪わず
突き当たった扉の
その向こうで
遠慮がちに消えていく
八十年余りを働いた生命 ...
行きなさい
母親は決して言わないけれど
そういって僕らを産み落としてきたんだ
父と母の歩いた道はとても歩きやすく
踏み固められていたのは
同じように生きていて欲しいから
...
君は週末になると
青い袋を提げて帰ってくる
シャワーを浴びて髪を乾かして
喉を鳴らしながら
何かを美味そうに飲み干すと
ふやけた足裏をぺたぺた言わせ
青い袋から取り出したのは
200 ...
全部終わった後に
明日からまたいつものような日々が待ってると思えてしまうやつは
素敵だ。
全部終わって
なんとない寂しさとなんとない安堵と、ちょっと遅目の涙でよくわからないやつ ...
電飾のアーチ 指きり 白い息 新世界でも生きていけるさ
頸動脈に錆びたナイフ、生を絞めつける死の模倣、こそげとった表層の肉片を、友人たちよ、おまえに分けてやろうか、早い睡魔、求める者の先端すら叶わぬほどに、細胞を覆い隠す睡魔、指 ...
毎日
会える訳でもなく
会えない日が
積もるばかり
それでも
私は
あなたを
好きだと言う
事実は
薄れない
どんなに好きな人に
会え ...
夢はささやかな土になることでもある。
身体中を這う、冷たくて細い水路はわたしだけの快感。
木の根を抱きしめる感触は、暖かいのか冷たいのかしりたい。
上に向かって木を伸ば ...
泣きながら入った
ちっちゃな喫茶店
「お客様、ご注文は?」
「あたたかいものを、ひとつ」
「かしこまりました」
(ウェイターの顔が見えない)
彼からゆっくり手 ...
愛するといふことは
難きことなり
得れば見失いがちになり
ないときに限って
わかりすぎるものだったりする
何より一番なのは
言葉にならないことで
毎日
これだけ多くの言葉を
使い ...
雷鳴が
手を伸ばす
息もつかせぬ濃黄色の
速く密かに追い来る
影
覆いかぶさる灰の匂いの
かすかな
水の手触りに
あなたはもう二度と
...
待ち合わせに5分遅れてきた友達は
首に水色のネクタイを巻いていた
誰もその事を突っ込まないくらい
水玉模様が自然に馴染んでいた
僕が着る服の色といえば
いつも決まって白か黒
黄色や ...
木枯らしに吹かれて
落葉たちが駆けていきます
その先で
誰かが待ってるかのように
子供たちが
追いかけていきます
それは
生きるための
練習のようにも見え
あるいはいつか死 ...
くるくる剥いた林檎の皮が
包丁持つ手にぐるぐる巻きついて
気分はまるで蛇使い
蛇の色の鮮やかさに恍惚
とする自分にエクスタシー
赤い風船 くもり空に飛ばして
太陽みたいだね、って
指 ...
大きな木が二本
寄り添って
立っている
昔はきっと
小さな小さな若木で
一緒に育っていったんだろう
ときには
澄んだ空を見上げながら
二本の木は
少し離れて
素知らぬ顔をし ...
かたかたと
少し間延びした車輪の音で
汽車は走る
稲穂が揺れて
風と戯れ
小さな花は
恐らく名もなく
数え切れない
視界に捉えきれない金の波は
さわさわと陽光を受け
...
イメージのあなたは今日も詩を書いていますか?
イメージの私は今日も詩を書いています。
イメージのあなたが 寂しそうな時
私も寂しくなります
イメージのあなたが やさぐれている時 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
『人魚姫』
東雲 李葉
自由詩
1*
08/11/18 16:38
ソウルの定食屋
吉岡ペペロ
自由詩
3
08/11/18 14:14
夕暮れ
春日野佐秀
自由詩
0
08/11/18 14:01
かたことと カタコトを
〃
自由詩
2
08/11/18 13:57
ほんとのはなし...
m.qyi
散文(批評...
5
08/11/18 13:43
君はまっすぐにのびていった
kiriko
自由詩
2
08/11/18 12:54
太鼓橋の補記
m.qyi
散文(批評...
1+
08/11/18 12:42
百の晩夏
〃
散文(批評...
1
08/11/18 12:17
この雨が上がったら
BOOKEN...
自由詩
0
08/11/18 8:55
私が差すと、陰るのよね
猫のひたい撫...
自由詩
2
08/11/18 8:07
悪色
FUBAR
自由詩
1*
08/11/18 5:59
激辛
渡辺亘
自由詩
2
08/11/18 5:30
林檎の転生
服部 剛
自由詩
4
08/11/18 1:36
グリーン・アイズ
銀猫
自由詩
17*
08/11/18 1:26
僕の道程
doon
自由詩
1
08/11/18 0:59
延滞料金
かいぶつ
自由詩
3
08/11/18 0:45
託す思い
短角牛
自由詩
2
08/11/18 0:24
新世界
メメズワイ
短歌
2
08/11/18 0:18
いくつもの種類の赤
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
08/11/18 0:17
愛しい人
菊夏
自由詩
0
08/11/18 0:08
土になる
南円陣
自由詩
0
08/11/18 0:08
「あたたかいものを、ひとつ」
そらの とこ
自由詩
6*
08/11/17 23:54
With a fullmoon behind us
瀬田行生
自由詩
1
08/11/17 23:08
解
紫野
自由詩
2
08/11/17 23:07
水色
1486 1...
自由詩
3*
08/11/17 22:55
子供たちの秋
小川 葉
自由詩
7
08/11/17 22:44
林檎の皮と赤い風船
百瀬朝子
自由詩
20*
08/11/17 22:27
寄り添っている
風音
携帯写真+...
6
08/11/17 20:17
銀河鉄道
あ。
自由詩
4*
08/11/17 19:48
【イメージのあなた】
つむじまがり
自由詩
3*
08/11/17 19:40
4698
4699
4700
4701
4702
4703
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4705
4706
4707
4708
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4710
4711
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4713
4714
4715
4716
4717
4718
4719
4720
4721
4722
4723
4724
4725
4726
4727
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4730
4731
4732
4733
4734
4735
4736
4737
4738
6.14sec.