わたしは言った
「あなたのことがすき」
彼女は夏のような目を開いた
ただ、セミが潮騒みたいに鳴いていた
緑がざわざわ動いて、そのむこうのとぎれとぎれの空もいっしょに動いていた
祠の向こう ...
木々は空の下で動かず
静寂は燐と張り詰める
僅かに震える街灯の光は
夜となって歩道に落とされる
昼の間、風と共に遊んでいた白い雲は
いつの間にか隠れてしまった
暗闇の中で研ぎ澄まされる
...
神様なんていない
だって助けてくれないし、何も与えてくれない
聖書だって結論から逃げているだけだ
何もしてくれないのなら
ただの傍観者じゃないか!
私にとっての神様は創造主なんかじゃない
私を愛 ...
とりとめもなく書いてみようと思うのは、ポエムについて、ということは同時に詩について、ということです。
すこしだけふれておきたいのは、たまに、ポエムはだめで現代詩はいいとか、その逆とか、そうした話 ...
授業を終わらせるチャイムが僕らに
仕舞い支度を促し、先生は
名残惜しそうに黒板の裾に触れて
開いた小さな穴へと3色の
チョークをぽとりぽとりと落とす
号令にやる気なく起立する僕らは
椅 ...
雨滝に続く道は
聖堂のように光がそそいでいます
昼下がり、ステンドグラスの森が
橋に季節の色を映して
敷き詰められた落葉の絨毯は
通り雨の跡のように
濡れていてるのです
長い階段を下りて ...
死んでしまえば
と頭によぎる
悲しみも苦しみも
喜びも傷みも
感じることなく過ごせるのに と
暑い夜の熱気が
頭の中に入り込んで
心は何も感じることなく
ベールの中に小さく収まって ...
さびしいなら
なでてあげましょう
つらいなら
だきしめましょう
ふきげんなら
そっとしてといて
きげんがよくなるのを
まちましょう
きみの「しっぽ」は、いちにちじゅう
...
蒼い空に
願いを請うるよ
届くことのない灯りは何時か
忘れていたのは
あの日の紅い微笑
さあ瞳閉じて
奮い起こせ
今瞼に映りついた
奥に眠る月光華
ひらり墜ち ...
よるのみち よみち
よりみち りぬけ
りぬけは理抜け
いみなどわすれてたのしもう
いしころけとばせ ねこおっかけろ
さむいさむいふゆがきて
ふゆしょうぐんをでむかえ ...
あなたが待っている
たとえそうだとしても
私はあなたを探さない
あなたの名前を叫んだりしない
あなたの肌からは
温かくて
優しい匂いがするのだ
私 ...
母さんがウインナーソーセージをくれた
午前5時 朝もやの中で
朝ごはんには早すぎる時間のはずだが
なぜだろう
母さんがウインナーソーセージをくれた
白い皿に フォークをつきさして
ウイ ...
かたむいた夕の頃
散り撒いた木犀の
からからと枯れ転ぶ花殻を集む
真白い光の軌跡が
こなれた時間を追い落とす
チェリーセージの赤い蜜 ...
触れば生える砕ける
さらればあえるたまえる
テーブルの上に置かれた
鋭利なナイフを手にとって
女の子は微笑んで
近くにいた男の子は
それを横目に見て
気付かれないように
徐々に彼女と距離をとって
地球は丸く
彼は ...
あなたに会うのと あなたの肩にかけるのと
お腹の中から涙を流す
あなたの事を たとえ人間になっても
涙を流す
「 ありがとう 」
声に出して
君に伝わるのは
たぶん言葉自体ではなく
「 ありがとう 」
の五文字の背後にあるものが
僕の目から君の目に伝わり
互いの笑顔が ...
はいつくだつて いきるというのと 視線を落とす
僕らは
指定席とよばれる
ひとりずつ与えられた席にすわって
ときには時速三百キロメートルを超える
レースドライバーのように
ふと孤独の恐怖に気づいたかと思えば
またすぐに慣れてしまっ ...
計算され尽くした
ちょっとした気持ち悪さや
引き気味な感じとか
もう犯罪だよね
君
わかってるよ
幸せなんか
ちょっとしたことで壊れちゃう
そう
気分だけで
ねえ、ユキ
最後にユキの足音を聞いたのは、
3週間と4日前の日曜日。
吉祥寺の小道から井の頭通りに出る信号のところだったね
小田急のバス、大勢の人、なにかよくわからない街の音。
もうすぐ ...
太陽は月を殺す。早朝、渋谷、センター街。青白い空に太陽は輝く。その光は月を貫く。月は今にも消えてなくなりそうだった。だが、その姿を見るものはいない。歩く人たちは、輝く太陽の光を片手で遮っている。眩し ...
二週目の太陽に
準備中の札をかける
気ままな獣を蹴飛ばす
殺気立った喉をくすぐり
布団でまどろむ
豊かな溝を覗く
あまがみ あまがみ
犬歯による抱擁
つま先に空いた ...
はだかを見せるのにも理由がいるんだって
肩先ですれる絹のおとが痛い
蛍光灯があおく残るまばたき
せすじの伸び方がちがう身体を二つ
絞って捻り上げる夜じゅう
あぶらを滴らせながら
...
「ありがとう。出会ってくれて、ありがとう」
こんな言葉滅多にいえないボクの
彼女は君
ほんの小さなすれ違いに
真っ白な肌を
膨らませたり小さくしたり
「大好きだよ。ただ貴方 ...
好きだよ、大好き
「ばぁかこっちの方がずっと好き」
「馬鹿じゃないよ、絶対俺のがお前を好きだって馬鹿」
「馬鹿が馬鹿っていうなばーか」
「あー…もう、お互い馬鹿だな」
ほ ...
何億光年もむこうのほうの
小さな星がたたく鍵盤の
黒いところに光が集まって
猫みたいな声をあげて
女の子がひとり生まれる
ちいさなはこに落っこちた
なつかしい湖の色 ...
鳥滴光声
距離もなく
ただ在る
手水原香
数もなく
ただ鳴る
壁もなく窓もなく
ただまばゆく
既 ...
第一楽章
ホ長調の音符引き連れた春が
草原に咲く
いつか播いた喜び
これから花開く出会い
朝靄去って
ピアノに向かっている君
...
*AM4:00
朝が早い
青い鳥は見付からなかった
いつもそうだった
*AM3:00
戸締まりの仕方が分からない
声だけが湖になる
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏
渡邉建志
自由詩
3
08/11/13 3:04
傍らに明かり/
結城 森士
自由詩
5
08/11/13 2:59
かみさまは現れない
fuchsi...
携帯写真+...
1
08/11/13 2:42
ポエムのこと
白井明大
散文(批評...
25+*
08/11/13 1:16
指定席
木屋 亞万
自由詩
3*
08/11/13 1:15
橋、滝に続く小径で
たりぽん(大...
自由詩
7*
08/11/13 0:33
熱帯夜
あきな
自由詩
1*
08/11/13 0:31
しっぽものがたり
三奈
自由詩
5*
08/11/13 0:31
アイズ
愛心
自由詩
4*
08/11/13 0:06
よみち
短角牛
自由詩
2
08/11/12 23:56
チョコレート
依
自由詩
2*
08/11/12 23:54
母さんがウインナーソーセージを
パラソル
自由詩
3
08/11/12 23:40
りゅう
紫野
自由詩
1*
08/11/12 23:38
淵じ
十二支蝶
自由詩
0
08/11/12 23:30
手段と意志
高橋魚
自由詩
1
08/11/12 23:25
名
十二支蝶
自由詩
1
08/11/12 23:21
魔法の言葉
服部 剛
自由詩
1
08/11/12 23:19
心命
十二支蝶
俳句
0
08/11/12 23:17
指定席
小川 葉
自由詩
4*
08/11/12 23:11
気分だけで
チアーヌ
自由詩
1
08/11/12 22:58
もうすぐ10時半だった
そらのうらが...
自由詩
2
08/11/12 22:56
<SUN KILL MOON>-fine
ブライアン
散文(批評...
1*
08/11/12 22:40
かけ布団
佐々木妖精
自由詩
4+*
08/11/12 20:41
せろり
れつら
自由詩
2
08/11/12 20:25
「届け」〜この想いに乗せて
もこもこわた...
自由詩
4*
08/11/12 20:02
馬鹿みたいに嬉しいのは馬鹿だから
真柴
自由詩
0
08/11/12 18:57
白雪の予感
アヅサ
自由詩
6*
08/11/12 18:14
ノート(在る)
木立 悟
自由詩
4
08/11/12 17:37
ノクターン
乱太郎
自由詩
15*
08/11/12 17:15
夜明けのための即興詩
山中 烏流
自由詩
17*
08/11/12 16:06
4703
4704
4705
4706
4707
4708
4709
4710
4711
4712
4713
4714
4715
4716
4717
4718
4719
4720
4721
4722
4723
4724
4725
4726
4727
4728
4729
4730
4731
4732
4733
4734
4735
4736
4737
4738
4739
4740
4741
4742
4743
5.1sec.