安っぽい愛など求めていない
奪われた者の負け
焦がした者のエゴ
負の作用に従ったなら
正当化すべきではなく
むしろ認めるだけの愛嬌が欲しい


高価な愛など必要ない
与えられるだけの退屈
中身の薄い虚 ...
恋の終わりを見たのです
傷ついた牝鹿が打ち震え 月夜のインディゴブルーにか弱い叫びが木霊しました

私は牝鹿の隣で 飲めもしないブランディが琥珀にたゆたって月を模し 星空の端でぽっかりと暗い闇に ...
プラスで
廃品の
螺子を外して
新しい文明を浮かべている
叔父の頭の
螺子は外れて
いるけれど
ずんぐりとした小さな背中、
埋没させる金属に
持ち寄られた期待に添いたい、優しい、
...
どこへいけというのか
今日突然告げられたんだ

来春にはこの病棟はなくなります
医療保険であれば入院可能
ですが、
リハビリは受けられません

ナンデ

特老か
どこか
どうさ ...
冷え込んだ風が鳴いていると思ったら
微かだけど雪が混じっていたんだね

昨夜見た夢の中で
君は幼い頃の髪形で
何度か見た笑顔を向けて
優しく手を繋いでくれていた

懐かしい風景に囲まれ ...
大地が枯れて森林が消え
海は濁り空は見えず暗雲が覆う。
生命全て途絶え何も残りはしない、空っぽの空間。






――そして僕は何を思う?





存在しない自分に意 ...
だれに愛されるわけでもなく 
だれを愛するわけでもない
 
あなたはあなたのままでいて 
わたしはわたしのままでいる 


独り歩くということの 
ゆき場も見えぬ哀しみの 
...
彼はまだわたしと
常夏にいる
半年の後には
都会に戻るだろうと云っていた彼がだ
確かに
都会に帰っていた時期もあった
度々帰っているとも云える
けれども
四年経った今でも
彼はまだわ ...
ああ、そうであったと
気付いたのは多分もっと前で
どうしてだかいつの間にかに
あの人の優しげな微笑を
自分のだけにしてしまいたいと
思ってしまっている

嫉妬なんて馬鹿げていると
理解 ...
まるまっこいカラッパ体型の蟹は
食べられなくなければ
食べられるのだろうか
毒なんて毒でさえなければ

自前のものなのか
エサからせっせと貯めこんだものなのか
こまやかな食物連鎖の中を
...
求められないdevotion 
キスと抱擁は公平にばらまかれてゆく
やわらかな穂先にさえ傷つけられる脆さ
夜は途方もなく暗く 暗く 冷たい
それでも 探しつづけている           ...
冬の車道にぼくは蝉をみつける
暖房を効かせたひろい町のどこかで

あの子がすきな作家の本を
ぼくは読まないけれどたくさん持ってる

早朝につんとした風が耳を抜ける
まぶしさに目を塞げるな ...
「この病室は、眺めがいいねぇ・・・」 

ガラス越し
輝く太陽の下に広がる 
パノラマの海 

ベッドの上で点滴に繋がれて 
胸の痛みに悶えながら 
なんとか作り笑いをする祖母をよそに ...
記憶に残る全てに
変わる中にある土色の乾いた水
振り返っても顔は見えずに
嘆いた
見覚えも無いすの姿には
消えかけた手の感触すら残せない
明日の欠片は影すら映らない
溜息に感じる寒い赤色 ...
僕には何も見えていない

    ちくしょう   ちくしょう

   ちくしょう     あああ  あー



       もう凄え虹が見えてんだ    うぜえ   うぜえくらい凄え ...
生きてるのかな、この花
どうなんかな、生きてるのかな、この人

肩をゆすると花は俺を睨みかえしたが
恥ずかしそうに向こうに行ってしまった

向こうの車両もその先の車両も女性専用だというのに ...
笑った声 怒った声
泣いている声 愛す声

すべてが耳に渦を巻く夜
波の静かな真白い海が
月明かりに照らされて
ぼんやり浮かぶあなたの顔が 響きが 音色が
海の底までこだます ...
練炭の透明なガスの匂い

寒い空が風のように

つかみどころなく暖まる


定食屋は悲しい

女を食わす

このオレが悲しいのだ


練炭の透明なガスの匂い

寒い空が ...
夕暮れのグラデーション 残して
空はだんだんと 星を宿していく
ぼんやりとかすむ 空の色
ぼんやりとにじむ 涙一粒

想いは伝えられないまま
時の迷路に迷い込み
そのカタチを失くしていく ...
かたことと カタコトと
一足早い 足音がする
かたことと カタコトと
私の後を ついてくる
かたことと カタコトと
哀しげな笑いをふりまいて
かたことと カタコトと
一足早い 足音がする ...
ほんとのはなし

ねえ、きみ、なんでどっかいっちゃうわけ。ほかの女とさ。ねえ、きみはわたしのこと愛してないわけ。おれさあ、一人しかめぐりあわなかったんだよ。愛してくれるひとにさ。きみだけだよ。 ...
いつも見ていたまるみ
目の前にくっきりとした円
そしてひとり人や心を求めて君は
手をのばした わだかまった体から
空の向こうへと 指先をのばしていく

行くほどに回りで
雲たちがたくらむ ...
太鼓橋


桂大橋を渡っていくと袂で別れた嘉之さんがたっている。あれ、なぜ来た方に再た引っ返してきたものか、馬鹿だな。嘉之さんにお辞儀してもう一度手を振る。笑って手を振ってくれる。ああ嘉之さんさ ...
百羅漢には百の晩夏の孔雀蝶 何かすごくマトモな話をしたような気がするんだけど忘れた。
大事なことって大事なときにはたいてい出てこない。

その後の行く末はどうなったのだろうか。
まあいつかアイツが話し出すまで放っておけば ...
私が差すと、陰るのよね

残念だわ、本当に


彼、私のエコヒイキよ

歌がね

歌だけよ


夢も希望も絶望も、みんな含めたものがね
終わるのよ

変わらない愛がね
...
毎朝、
米とともに炊きあがる不満
届がこの時間でも受理されることを
無能な君は知らないでいる
満足ですか
痛みと快楽に身を委ね
麻痺していって
満足ですか
ちゃんと身体は覚えていますよ
存在が耐えられない程軽いのは
そのせいです
やがて死が現世とその身をわかつまで
続くでしょう ...
PC画面の暗闇で 
林檎が独り 
浮かんでいる 

紅い皮の傷口から 
白い肌を晒しながら 

( 昔々、楽園にいた 
( アダムとイヴを誘惑した 
( 私は紅い林檎です  

...
咳がふたつ
階段を上ってきた
夜の真ん中で
ぽつり
行き場を失ったそれは
猫の眠りさえ奪わず
突き当たった扉の
その向こうで
遠慮がちに消えていく
八十年余りを働いた生命 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
凜と見崎 光携帯写真+...308/11/18 22:40
月模しブランディ宵色自由詩008/11/18 22:31
この螺子は叫びながら伊月りさ自由詩5*08/11/18 22:27
彷徨う草野大悟自由詩008/11/18 22:23
みぞれ空を見上げて松本 卓也自由詩008/11/18 22:22
夕日への背伸び蓮川ヒロ携帯写真+...108/11/18 21:06
大輪かがりわら自由詩14*08/11/18 20:49
常夏よしおかさく...自由詩5*08/11/18 19:48
近影笹子ゆら自由詩1*08/11/18 19:25
食べられないスベスベマンジュウガニ海里自由詩208/11/18 18:54
深夜、Barカウンターにて〜ぽえとりー劇場おーるすたーず〜 はっとりごう...自由詩208/11/18 18:52
She's cryingアオゾラ誤爆自由詩408/11/18 18:49
祖母の見舞い 服部 剛自由詩508/11/18 18:34
中毒性の真性マゾゲームlsd_md...自由詩008/11/18 18:12
盲目の原っぱ2012自由詩008/11/18 18:05
窓を叩くような石川和広自由詩4+*08/11/18 17:05
『人魚姫』東雲 李葉自由詩1*08/11/18 16:38
ソウルの定食屋吉岡ペペロ自由詩308/11/18 14:14
夕暮れ春日野佐秀自由詩008/11/18 14:01
かたことと カタコトを自由詩208/11/18 13:57
ほんとのはなし...m.qyi散文(批評...508/11/18 13:43
君はまっすぐにのびていったkiriko自由詩208/11/18 12:54
太鼓橋の補記m.qyi散文(批評...1+08/11/18 12:42
百の晩夏散文(批評...108/11/18 12:17
この雨が上がったらBOOKEN...自由詩008/11/18 8:55
私が差すと、陰るのよね猫のひたい撫...自由詩208/11/18 8:07
悪色FUBAR自由詩1*08/11/18 5:59
激辛渡辺亘自由詩208/11/18 5:30
林檎の転生 服部 剛自由詩408/11/18 1:36
グリーン・アイズ銀猫自由詩17*08/11/18 1:26

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加筆訂正:
生地のはなし/伊月りさ[08/11/18 18:40]
タイトル変更
4.8sec.