きみはわるいおんなだ
いまごろ連絡してくるなんて
ぼくもだめなおとこだ
いまだに思う日があるなんて
繰り返してたかも知れない
どれだけ楽しくても
どれだけ切なく ...
何度この道をあなたと通っただろう
初めて一緒に歩いたときは
まだ寒くて上着を着ていた
わたしの体力がなくて
ゆっくり歩いてもらったことを覚えている
トラックの巻き起こす粉塵 ...
パテル・パトルム――
即ち、パパだ。
今日もパパは二日酔いで、
おまえたちはバレエを観に行ったけど
そんな日曜日の真昼間から
男が家にたった一人、瞑想に耽る
深潭たる無意識の下層へ ...
わかってたよ
そうだね、
君は優しいから
いつでも君のが
うわてだった
そうだね、
心を許しすぎた
安心しきっていたんだ
わかってたよ
君 ...
生ぬるい図書室での坊主めくりだった
なぜ蝉丸がいちばん人気だったのか
わからない
輪に違和感なく溶け込み
無遠慮にかがんで微笑むあなたの胸もと
気になって
腹が立って
仕方がなかった
雨粒が地面にゆっくりと落下していて
そのシズクに写る果てない未来は
僕をどうしようもなく打ちのめした
一?でも踏み込む事によって現実が駆動していく
刹那程の距離でも僕等は踏み込めないんだ
本 ...
さかなによく似た
君に寄り添って
みたこともない海の
話をする
あなた だってそうでしょう?
本物じゃない
ここにいる僕たちは
だからこそ 寄り添って
途方に暮れた
...
ずっと昔のことなんだけど
ずっと一人で、近所をさ迷っていたことがあるんだ
公園の一人分の幅しかない滑り台を占拠して昼寝したり
ブランコを遊べないように上の軸にぐるぐる巻きにしたり
作りかけの砂 ...
人気の無い夜の歩道を
急ぐ足音の先で
秋との別れを惜しみ
接吻を交わす銀杏の葉が
スナックの外面を飾るライトによって妖艶に照らされている
細やかな風が吹き
一枚の命が
...
当時の戦場では松ぼっくりが主要な武器で
戦闘は健全そのものだった
最前線に配置されたヤスオは元高校球児で
肩が強かった
一時停戦期間中に境界線上で
季節外れの花火大会が開催された
その ...
誰かの面影を追いかけて齧ってみても、口から出したらカラッポだった
世界の中心は止まっているんだ
ニ度とそこからはみ出さない
気をつけて歩いていくんだ
薄氷の上を、裸足で ...
空の字を見ていた
読むことができなくて
母さんに聞いていた
どうして?
母さんになるはずの
女の人がいたらしかったけど
母さんは知らなかった
知らないふりをしていた
...
君ならわかる
でもあの子なら分からないよ
覗いてごらん あの穴を
空気が吸い込まれていく皺くちゃになった言葉の紙を
いなくなった人たちの面影をすくったスプーンを
...
〇が〇で無くなる瞬間について
それは〇が∴だということ
∴の意味を見出だせないこと
意味の理由すら忘れたこと
繋がることのない点と点を
交わることのない線と線を
混ざることのな ...
いつからだろう
こんなに思い始めたのは
だって君の声が途切れるたび
心乱される
さっきかかってきた電話
いまも何とか続いてる会話
このまま時が止まればいいのに
時計が十二 ...
眠れない夜が続いていたのは
抑えられない舌の渇きのせい
肩書きを餌に抱いた女は
体以外預けてはくれなかった
煙草の煙に乗せた別れの台詞も
すべてはシナリオ通りの流れ
このまま誰一人愛す ...
この世界では
声の大きい人が偉かった
悪声だろうと
美声だろうと
とにかくデカけりゃ良い
デカけりゃデカいほど
権力を持っていた
マイクを持てば
鬼に金棒ってもんで
スピーカーの ...
365日分の一日だけ悲しみに浸って
それ以外は悲しみをひた隠して生きているあなた
私という女がいて、それはあなたに会ってから女になった
私は以前、ただの私であった
私を ...
わたし
もう
あなたに会えない
って思ったけど
だんだん
平気になって
そのうち
本当に気にならなくなって
今日友達がね、と
父さんに話しかけると
父さんの背中が
スローモーションみたいに揺れていた
揺れているだけで
振り向きたいのに振り向けない
奇妙な動きをし続けていた
ビデオが壊れた ...
何かが跳ねた水音
台所のりんごの艶
潜水から浮上した一息の甘味
昼寝の毛布の襟カバー
よそ行きの母の匂い
真夏の木陰の濃い輪郭
光にかざしたビー球の幻惑
暗く ...
好きな人が生きていた
何度も死ぬと、言っていたのに
ばたりと出合った街の角
生きていないのかもと思っていたのに
生きていたから悔しくなった
生きていたら言うことを
たくさん抱えた唇 ...
あなたの都合で、私達はまごころをお届けするのがお仕事になったのです。2ヶ月間の研修を経て、社会も終わったし業務拡大につき、人と接するのが好きな見つからないパートさんの補充は、お早めにお願いします。毎月 ...
大きなてのひらのごつごつしたそれで
頬杖なんかついてないで
あたしの頭を
やさしい手つきで撫でて
欲しくて
欲しくて
上目遣いで媚びてみても
一蹴されるオチならば
あたしはあたしを辱め ...
真夜中に詩は生まれる
飼犬たちの遠吠えと鉄筋の口笛
黒い水の流れと緩やかに割れるコンクリート
畳に落ちたタバコの火種
換気口から流れていく煙
自分との対話
きみはミカンの白い薄皮を剥いて
...
すっかり入れ替わってしまうほど
求めあって与えあいたかった
できなかったけれど
ここにこうして
ひとりでいるけれど
雨が降れば泣く、それは
あなたの前で泣かなかったぶん
月が綺麗 ...
見知らぬ人が
兄の名を呼んだ
父と
母は
やさしく訂正し
弁明したが
祖父は私の名前を知らなかった
手を握られてしまって
逃げることすらできない
...
そのまま に そのまま で
手はそこに あった
そのまま に そのまま で
足はそこに あった
白い殻の向こう のすぽんじ物質
ちょっといいにおいがして
はしでつまんであげて・・・
かさ ...
何やってんだろう…
僕は憶することなく
歩く 歩いていないことなんて
歩むは楽しい 僕は
止まる 恐れを進み
橋をわたるのは 手で
指先に力をこめて
ペンへと手で
拳で進む
...
いつかわたしも
潮風になる
いいえ、
それよりもっと目立たない
砂の声かもしれません
潮風が
きびしいながらも心地よいのは
おそらくそんな
匂いのせい
わ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬の着信
吉岡ペペロ
自由詩
1
08/11/25 11:30
やがて飛び立つあなたに残されるわたしは
あずみの
自由詩
3
08/11/25 10:27
パパの日曜日 ☆
atsuch...
自由詩
11*
08/11/25 8:37
そうだね
ぶー
自由詩
3
08/11/25 8:04
熱病を切り刻む
FUBAR
自由詩
3*
08/11/25 5:20
見つけること聞くこと
透明な魚
自由詩
4
08/11/25 3:02
ルアーズ
uminek...
自由詩
16*
08/11/25 1:45
「空の字をじっと見てみて」「うん、みたよ」「パンダの顔に見え ...
木屋 亞万
自由詩
1*
08/11/25 1:23
晩秋の夜道
高橋魚
自由詩
1*
08/11/25 1:21
ヤスオ永遠に
サトタロ
自由詩
0
08/11/25 1:08
それでも世界は勝手に回るよ
猫のひたい撫...
自由詩
0
08/11/25 0:58
「空の字をじっと見てみて」「うん、みたよ」「パンダの顔に見え ...
小川 葉
自由詩
0*
08/11/25 0:58
ここで回るよ、一回だけ
猫のひたい撫...
自由詩
0
08/11/25 0:33
0
l!l_y
自由詩
0
08/11/25 0:08
電話
瀬田行生
自由詩
0
08/11/24 23:42
サキュバス
1486 1...
自由詩
4*
08/11/24 23:35
声
かいぶつ
自由詩
3
08/11/24 23:28
365分の一日
猫のひたい撫...
自由詩
0
08/11/24 23:15
だんだん
チアーヌ
自由詩
5
08/11/24 23:07
友達
小川 葉
自由詩
2
08/11/24 22:52
子供たちのパレット
いねむり猫
自由詩
1
08/11/24 22:38
異国
エチカ
自由詩
3*
08/11/24 22:28
求人フロアレディ
皿皿皿
自由詩
0
08/11/24 22:19
汚辱
百瀬朝子
自由詩
1*
08/11/24 22:10
真夜中に詩は生まれる
haniwa
自由詩
1
08/11/24 22:08
居方
練
自由詩
2
08/11/24 21:23
代打
北村 守通
自由詩
1*
08/11/24 21:11
ちょうのはかなげに・・・
かぜきり
自由詩
2*
08/11/24 20:51
嫉妬
K.SATO
自由詩
0*
08/11/24 20:34
潮風
千波 一也
自由詩
7*
08/11/24 20:18
4630
4631
4632
4633
4634
4635
4636
4637
4638
4639
4640
4641
4642
4643
4644
4645
4646
4647
4648
4649
4650
4651
4652
4653
4654
4655
4656
4657
4658
4659
4660
4661
4662
4663
4664
4665
4666
4667
4668
4669
4670
7.88sec.