部屋に入って
電気はつけない
ダンボールの影にくつわむし
クロゼットの闇にこおろぎ
ほうりっぱなしの服にすずむし
冷蔵庫でたまねぎが芽吹く
ベランダに
線を抜かれた機械たち
明 ...
月がどうしても落ちてこない
手を伸ばしても
おういと叫んでも
お前は俺に似て
蒼白い顔をして
ただそこに浮かんでいるんだな
その頑固なまでの一途さも
『さらし者』だけに与えられた ...
夕方から
タイ古式マッサージにゆくことを考えている
残業している社員たちに
オフィスグリコを奮発してあげる
いちにちを祈ろうと
なんどか試みたけれど
タイ古式マッサ ...
ぽつりぽと降る雨ひとり身に当たる
文字人と画面ごしに会う
サイレンを反響させる電熱器
割られた殻を更に割る虚しい
見ろよ見てテレビが誘う午後十時
写真撮った 人は写らず椿 ...
めっきり寒い。
起き抜けと寝る前が特に寒い。
おかげで半纏が欠かせない。
この半纏なる代物は頗る便利だ。
どんな服の上からでも簡単に着ることが出来るし、脱ぐのも簡単。まさに脱着自在 ...
うまれたばかりの
太陽のように
すずやかに
とうめいに
かわいいひとが
ほほえむ朝
しろい部屋が
つゆ草の光に
つつまれて
さあ
ふたりの
一日の
はじまりです
...
いつしか終わると思ってたし
終わることを願ってたけど
僕は信じることが出来なくて
いつも暗闇の中を這いずる様に
何かに縋り付いていたかった
それが何かは解らなく ...
触れたら溶けてしまうほどの
弱い零度で繰るんだものは
あなた仕様の想いです。
格子の向こうで微笑む陽になぞられただけで
露わになる想いを守る腕は
とうに限界を越えているけれど
他の誰かでは規格外な想い ...
ネゲブ財団の歴史はさほど古くない。1982年にリチャードJ. Bogomolnyというアメリカ人が始めたものらしい。彼は米国オハイオ州クリーブランドの人で、ファースト・ナショナル・スーパーマーケット ...
淋しいと呟いてみれば
そこには緋色の雲が浮かんだ
愛しいと抱きしめれば
腕の隙間からこぼれ落ちた
この光の向こうに
貴方はいる
知ってる
分かってる
でも
会いたくても
逢えないんだ
遠い ...
かの女は脳天気
ときどき夜遅く、酔っ払って帰宅し
ねむけ眼の娘のまえで歌を歌い、そして
だれよりも早くねむる
ときどき大いびきをかきながら
かの女はおこりっぽい
かの女は平気で娘のまえ ...
目を閉じて
グラスに水が注がれて
お祈りをして
食べ物が運ばれて
今日は僕の誕生日。
この前のルビーの指輪の
お返しに
何くれるのかな?
その眼鏡合っている
カッコイイと言う ...
日本人の、日本人による、日本人のための日本人論。自画持参。手弁当だね。ボランティアだ。誰だって口にあうものしか食べられないよね。ああ君、何か食べて美味しかったからと言ってひとの吐き戻しはごめんなんだ。 ...
枕返し
枕は魂を夢の入り江へ運ぶ舟
夢と現の狭間に横たわる
とろんとした浅瀬を行き来する
僕は腕利きの一等航海士
大抵の鼾や歯軋りには動じないけれど
獏の襲来にはかなり手を ...
遠くの空に
一つ ふんわりと雲が浮かんでいる
家の前で
ボールと遊ぶ少年が
一瞬、その雲に目を遣ったが
すぐに
足下に視線を戻した
もう
彼はあの雲に向かって
手を伸ばさない ...
こどものしごとはなあ
勉強と
うちのお手伝いと
友達にやさしくすることやで
自転車のうしろの僕に
よくそう言っていた叔父は
定職につかず
まわりをいつも心配さ ...
年をとれば伴侶や子供がいて
不安を抱えても
誰かひとりでも勇気をくれる
女ひとり
佇む日々は
花としても晩年に差し掛かり
明るく見えた若かりし日々の栄光と
あ ...
私だけが世界からビミョーにずれてゆき
最後には意味不明なところにたどり着き
そうな気がして百万遍詣る百万遍祈る
ケータイだと時々
変換したいのに漢字がでてこない
だからこれは武器には ...
春を待たずに旅にでたいよ
根雪が薄い足をつつむうち
花の気配に気付かぬように
ぬきあしであの国道にでるよ
君の石が転がってるよ
黒く濡れた ...
そうだね、もう帰らなくちゃ
うん、分かってる
やっぱ帰らなくちゃだめ?だよね
あわただしいフリをね、ちからイッパイ表現してみました
ホントはまだね、あと30分はだいじょぶだ ...
都市の空 鈍く 射光を発し
緩慢な雲 白く カルマ吹く
夜景は開放を予感させて
私は空の人
今 自由の夜
音も無く
魂は暗闇に走り去る
思うさまに飛び散るから
夜の静寂が益 ...
死ぬのなら宿題やってからにして
経験が尻の穴から漏れてゆく
からっぽの腹に詰め込む黒い綿
目の玉が飛び出てるから押し込んで
これナイフ食べやすい大きさに切る
真夏の夜の果て無い大地を
月光に照らされた細長い{ルビ蚯蚓=みみず}が
独りであることも忘れ
只 無心に這っている
それを見ていると
たとえ独りでも
この夜の向こうへ
...
どこかとても遠くでものすごい音が鳴った。
その音は周りにいた人たちの鼓膜を破ってしまうくらい大きな音だった。
俺の部屋でも聞こえた。
遠く遠く離れた俺の部屋でもその音は聞こえた。
でもあまりに ...
立原道造記念館に行った日
「立原道造と堀辰雄」という図録を
細い両腕で包むように
君はぎゅっと抱き締めた
後日僕は独りで
同じ場所に佇み
在りし日の詩人の ...
昼過ぎ
しっとり
水気のある
部屋に散らばった紙の感触
窓の外は
濃い緑さえもぼかす
真雨の国
タチアオイは
潤った その花弁を
桃色の羽 ...
「目線を一歩ずらした所に、詩はあると思います」
何年も前の合評会で
今は亡き講師のMさんは
僕に云った
仕事帰りの夜道を
車のライトで照らしながら辿り着いた
深夜の飲食 ...
世界の裏側に辿り着いて
君と絶望の夢を見れると思った
美しくない現実に翻弄されている僕は
見つかる筈のない数字をさがしていた
夜中に僕の腕の中で眠る君が
僕には天使のように見えたけれ ...
目線を逸らし
背を向けようとも
輪っかのような未来が
戦場を囲う
地団駄を踏み
そこに留まっていると
知らず知らずのうちに
輪っかは徐々に小さくなって
酸素を奪っていく
...
空が好きという人は少なくない
「空を自由に行き来できたら」
よく聞く言葉だ
完全なる三次元を体感できる空とは
陸上という束縛からの解放を意味する存在なのかもしれない ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
untitled
かとり
自由詩
4*
09/1/14 23:30
月
ハルアキ
自由詩
0*
09/1/14 23:26
俺達の夢
吉岡ペペロ
自由詩
3
09/1/14 23:06
凍った夜更かし(一部自由律)
KETIPA
俳句
0
09/1/14 23:01
半纏
くぼた
散文(批評...
1
09/1/14 22:51
うまれたばかりの太陽のように
草野大悟
自由詩
2*
09/1/14 22:33
愛こそ全て
kuane
自由詩
0
09/1/14 22:32
恋詩でも書きましょうか。
見崎 光
携帯写真+...
7
09/1/14 22:20
ネゲブ財団と12世紀のラビ、マイモーンについて
A-29
散文(批評...
1*
09/1/14 21:59
遠いてのひら
愛心
携帯写真+...
6*
09/1/14 20:52
母親の生態
寅午
自由詩
2
09/1/14 20:20
アンベルドー?
ペポパンプ
自由詩
3*
09/1/14 20:11
異文化細分化神経衰弱
海里
自由詩
1
09/1/14 19:45
百鬼夜行詩 <5>
nonya
自由詩
8*
09/1/14 19:21
発芽
高橋魚
自由詩
1
09/1/14 15:09
時は進む
吉岡ペペロ
自由詩
5
09/1/14 13:24
女ひとり
yoyo
自由詩
3*
09/1/14 13:17
百万遍
udegeu...
自由詩
1+
09/1/14 12:26
レイト
フユナ
自由詩
1
09/1/14 11:52
お別れのとき
BOOKEN...
自由詩
1*
09/1/14 11:20
雲形の魂
アハウ
自由詩
1*
09/1/14 11:16
無題
くぼた
川柳
0
09/1/14 5:20
この夜の向こうに
服部 剛
自由詩
4
09/1/14 3:51
_
rabbit...
自由詩
1
09/1/14 2:53
林道の彼方へ
服部 剛
自由詩
3
09/1/14 2:46
雨の国
ローザ
自由詩
3
09/1/14 2:31
幻ノ花
服部 剛
自由詩
5
09/1/14 2:24
メランコリックの灰
智鶴
自由詩
1
09/1/14 1:56
そういう事
高橋魚
自由詩
1
09/1/14 1:43
釣りをしながら考えた
北村 守通
自由詩
5+
09/1/14 1:40
4633
4634
4635
4636
4637
4638
4639
4640
4641
4642
4643
4644
4645
4646
4647
4648
4649
4650
4651
4652
4653
4654
4655
4656
4657
4658
4659
4660
4661
4662
4663
4664
4665
4666
4667
4668
4669
4670
4671
4672
4673
4.75sec.