猫介は学校を晴れて卒業した。
そして就職活動を始めた。

三毛猫食品の応募票を入手した。
質問項目がたくさんあった。
「なぜわが社を?」
「自己PRしてください」など。

初めてのこと ...
東の空に夜が這い出て

闇は

何もかも消し去った
濡れた瞳も
ぜんぶ、ぜんぶ

指先の温もり
錯覚

あなたには届かない
もう
声も、想いも
ぜんぶ

ぜんぶ

...
わたしだった
わたしじゃなかった

あなただった
あなたじゃなかった



ああ 結局どちらでも良い
はじめて壊れるときを見るか
それとも塞ぐか
どちらかしか無いだろう

あ ...
額に角の生えてホラを吹く


古本の活字生き生き今一度


贅肉を削ぎ落としたく俳句日和


絶妙な漢字ひらがな釜で煮る
泣きそうな声でコール
終電が出ていくよ合図
逢いたくなって週末に
雨の糸を照らすタクシーのヘッドライト

どうしても伝わらない体温を
一本の波に預けて空に投げる

だらしなく膝 ...
指輪の輪の中に星を見た。

指は星をも貫く。

これだけ些細な優美。


されど骨までも、星の強靭な円によって支配されていようとは。

まさか気ままであるはずのこの眼さえ ...
貴方の影を決して踏まぬようにと
いつも三歩下がって歩く癖が
いつしか身に染み付いていた

夕暮れに伸びて行く影法師は
遠のいて行く貴方の背中、貴方との距離
沈む夕陽を従えるように
貴方は歩いて行 ...
みえるものは
たとえば、光るに足らない星たち
それは遠く、遠くにいる
だいじなともだちの
からだに巻きつく
スパンコールの糸でんわ

暗がりでもこわくない
ほらね きみがいる


...
白雨や
ほつれたる心に
針千条
叶はぬ夢みし
罪咎めたり


村雨に
道を違へて
涅槃坂
逝きつもどりつ
吾にもかへらず


闇惑ふ
私雨に
濡れそぼる
褥よせたる
...
明け方の鳥の声さえ夢の色


金糸なる静かな時編むまどろみは


ソファーにてなおつづまりて猫の夢


頭頂の夢のかけらが部屋に浮く
ゆっくりと、撫でてゆく
背中から本能までの
または、今日から命果てるまでの
測れない距離を、あの人の言葉は
簡単に届いて、そして、
明日に色を書き足してゆく


友情、と言っていた
...
寂寞の{ルビ鎮魂歌=レクイエム}が
耳に残り{ルビ心臓=ハート}を食い破る頃
夜更けの月は狂った{ルビ緋色=スカーレット}

ヘッドフォン越しに響くミュージック
目を閉じれば激しすぎ ...

c かっ
こ」

あれ、かっっ、

スペース、うまくできないや、へへへ。

橙色の光は坂を照らしている。
僕は走っている。
新聞を配っているんだ。
...
俺たちは七人兄弟だ。
容姿も全く同じ、その主義主張も性格も、思考も全くの同じだ。
たった一つ違うことは、それぞれが同時にひとつの場所に存在しないこと。つまりは物質的な同一性。それだけだ。

...
あなたが先に眠るのならば、
あたしはその吐息で眠りにつきましょう
涙が枯れた ひとりの夜は
ゆっくりと
あるいていよう

ひとりのリズムで
つきといっしょに

行く先は決めない

足の向くまま

吸って 吐いて 吸って 吐いて の
自分のりず ...
ひとがいきるということは
いまここにいるということ
ひとがしぬということは
どこをさがしてもいなくなるということ
どこをさがしてもどこにもいないということ
すみ。 
さぇやぇ、ひろゆり。

きわつき、
をめ、
やまめかせるる、
をりをりか、なり。

くるきり、やり、
ゆれてをや。

めゃがぎり、 
はなを、
まがらせげれ。

...
叱られたことばかり
どうして思い出すんだろう
悪口を書き殴って
突き出して
ちっぽけな自尊心を守った気がしてた

そいつを何にも言わずに
握りつぶして屑篭へ捨てる
彼女の姿をなぜ思 ...
注)
続・素顔同盟

先生は社会を教えていた。
「……つまり、市民が仮面をつけだしたことによって、人と人との摩擦はすっかりなくなり、平穏な毎日を送れるようになった……。」
 先生は教壇の上で ...
分厚い書物に文字を書いている
たくさんの人を下敷きにして
本当でも嘘でもない文字を書いている

歴史とか文化とか
忘れ去られてしまいそうなものを
なぞるように書き記していく



...
き きいていて
み みみをあてて胸の鼓動
の ノイズがかった心拍音
こ こころがドキドキするんだよ
と 遠くに君をみつけるだけで

あ あいまいな今日は
い いつだっておぼろげで
し  ...
月曜を刻むシンバル雷鳴の闇


オリコンにロックンローラーザ・ピローズ


日曜のケンカする夜電話虫
朝から晩までいたたまれない
おー神よ僕は
マシンガンみたいにキーボードを打ち鳴らしたいだけ
今朝方から降りまくってる雨にしたって
ぐったりした悲劇の切れ端なだけだって
窓越しに見てる国道 ...
はじめて母親のお手伝いをした日
食卓には不格好なハンバーグが並んだ
焼きすぎてかさかさになったそれをかじり
父親はくしゃくしゃ頭を撫でてくれた

求めていないとは言わないけれど
ただ、とっ ...
既にみた風景を
わたしは繰り返し
同じひとをみつめる

ゆらぐ意識のなかで
あなたの名前を
思い出そうとする

記憶を辿るわたしは
星の軌跡にわたしをみる
あなたの面影にわたしをみ ...
オランウータンは考えた

南の国の遠い日々

父さん母さん今いずこ



あるいはこれも考えた

憂き瀬つらい世うたかたの

泡はじけたはいつの日か



泣きたくなっ ...
その日
彼も私も
過去を引きずっていた。
彼は寂しさを紛らわす相手が欲しいと言った。

私は名乗り出た。
彼は驚いているだろうか。

心臓が暴れている!体中が熱くなっていく!震える手に ...
あなたのポケットから
するり
抜け出た銀色の鎖
それを愛と勘違い

ばかみたい
ばかみたいだ

手の平の上から
ざらざら
テーブルに
こぼれ落ちた
銀色の鎖
まばゆいほど輝い ...
ふたつのチェリー

台詞を間違えた
さくらんぼって
すき?
なんて言うはずじゃなかったのに
さくらんぼって
食べられる?

ゼリーにとじこめられた
ふたつのチェリー

なんだか ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
猫介ケンディ散文(批評...1*09/5/25 19:23
闇に消えるいのせんと自由詩109/5/25 19:07
分裂笹子ゆら自由詩009/5/25 18:14
山伏フリークスアハウ俳句109/5/25 17:12
コールかのこ自由詩009/5/25 16:40
拘束と優美瑠王自由詩2*09/5/25 15:06
晩鐘遊佐自由詩6*09/5/25 14:02
めをとじて唐草フウ自由詩6*09/5/25 12:44
雨日和悠祈短歌3*09/5/25 9:44
夢のかけらアハウ俳句109/5/25 8:41
ボーイフレンド さくら自由詩22*09/5/25 7:19
深夜奇想相羽 柚希自由詩1*09/5/25 3:58
「飯田橋の焼肉屋さんでホルモン食べ放題。」太郎本人自由詩509/5/25 3:07
lit竜門勇気散文(批評...009/5/25 2:57
おやすみyoyo自由詩109/5/25 1:44
りずむゆびのおと自由詩409/5/25 1:40
ひとがいきるということは青色銀河団自由詩109/5/25 1:08
record_090312_2625-27@jisitsuもしゅ自由詩109/5/25 0:53
インセイン、どうして竜門勇気自由詩009/5/25 0:39
続・素顔同盟不可思議/w...自由詩4+09/5/25 0:35
下敷き1486 1...自由詩1*09/5/25 0:28
きみのこと あいしているよ。朽木 裕自由詩209/5/25 0:25
電話虫K.SATO俳句009/5/25 0:14
スターダスト・アライメント竜門勇気自由詩009/5/25 0:11
料理と詩についてあ。自由詩10*09/5/25 0:05
DEJAPiroue...自由詩009/5/24 23:33
オランウータン尾崎みどり自由詩009/5/24 23:29
一歩cass自由詩109/5/24 23:24
銀色の鎖自由詩1*09/5/24 23:24
ふたつのチェリー蒼木りん自由詩109/5/24 23:18

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