夏がとうとう力尽きた日
あおぞら渦巻いてぐるぐる
しおれた向日葵うずくまる
落とした蜜に蟻がたかる
タイのお面をつけてみる
ストレンジ・デイ、今日はストレンジ・デイ
七ツ頭のハイドラも今日 ...
少年のような朝ばかり
描かなくたって良いだろう
逃走の夢から不意に放り出され
いい気味と薄笑いを浮かべる
覚めている筈の脚がもつれる
5月の太陽はとうに高くて暑い
南方のビジネスホ ...
寝転んで
夜空を見上げる
ディープ・ブルー
この大地は
あのひととも
繋がってるのね
些細なことで
このそらが
色褪せても
ちゃんと覚えておくよ
この夜の
静 ...
あれは馬だよ
あの、大きな生きものは
教科書にあったとおりだ
はやく駆けるそうだ
背中には、古い古い文字があって
誰も読めないのだけど
そこを撫でると
ぶふふう
と鳴くそうだ
馬とはそういうものな ...
近くのミニコープで向かいの奥さんが食料品を買いだめしていた
奥さんはミニコープのレジにかごを二つのせ
あしもとにはさらに四つのかごを置いていた
お子さんはお菓子を握りしめていた
インフルエンザ ...
さよなら。ひとりぼっちで家にいたら、クーラーが熱い風を噴出して、私はなにもかもいやんなった。さよなら。町中が重い海風で湿っている夜になにかを考えるのはよそう。セイレーン、私は叫んだりしない。もう、二 ...
北風にはこばれてくる
除夜の鐘の音
をはじめて聞いたおどろき
きみをせかせて
午前零時十分
外へ出たのだ
深夜の新年を祝うため
遠い振動
からだをつつむ時間
おわりとはじまりの相反す ...
南西の天から届いた柔らかな陽光が
世界に張られた糸を弛ませる
糸に絡まっていたわたしは
自力で立つことを忘れていたので
膝から崩れ落ちた
しかし
大地も
陽光に解かれていたので
わ ...
わたしがたたずむゆりかごは
なにものよりもあたたかく
やわらかいものですから
たとえば
すずめのあしおとが
みみもとでなったとしても
わたしはきづかないことでしょう
あさ ...
雨音の創意は多分、
創痍に似た額装
明日以前を水平移動する
僕の為に
背中から
刺してくれ
部屋に
飴色を敷きつめ
古いレコードに
針をおとして
蝶ひかりて山の向こうに墜落す
せわしくも花につきさす蝶の口
蝶までの距離のちぢまぬ捕虫網
夜の雷ピンにとめらるしじみ蝶
森が
あれほどさわがしかったのを
夜はいっしゅんにしてねむらせる
あの懐のひろさ
そよ風のてのひらが降りてきて
いいんだよ
だいじょうぶ だよ
ひとりひとりの木々に
そういって ...
ベビーカーに寝かされて
泣いている赤ちゃんを
若い母が覗きこみ
「痛いの痛い飛んでいけ」と囁けば
不思議と笑みが浮かびます
産声を上げた誕生の日から
幾十年の月日は流れ
...
パーティーで
あなたの袖元を飾るカフス
さりげなく
お行儀よく
おとなしくしてる
シルバーにブラック
テクスチャーも繊細
おとなっぽく 嘘をつく
あなたに ぴったりだよ
...
水の潤いの中に
声が響くの
夏が透けていく
君が居なくなってた
瞳を閉じたくなる程
遠くの空に
消えそうになる
ささやかな音を立てて
金魚はそよぐよ
赤く 白く まだらでも
...
「コチラハ廃品回収車デス
御家庭デ不用ニナリマシタ
テレビ・エアコン・冷蔵庫等
壊レテイテモ、構イマセン 」
夕暮れ時に
2階の窓から眺めると
我家の前の川沿いの道を ...
夜の二階の窓の外
自分に似たかたちが拍手している
何を称えているのか
窓を開けてみると誰もいない
閉めるとまた
拍手しはじめた
...
微笑みが 目を伏せる
レンズを拒むようにして
「もう生きていたくない」
見えないところにも
まだ傷は残っているとのことだ
(春先に
裂かれた痕はむしろ眼差しに深い)
風が吹くた ...
影のない喪失感や葉の緑
樹の思想 地割り上昇スパイラル
ビルの谷 光渦巻く矩形の空
雑踏で一人影置く寂しさよ
後ろ髪を引かれる
どうして
妹のように美しい髪でなかったのだろう
暮れていく陽の
もう少しだけ、
を残した
闇が束ねる
手つきはやさしくて
頭をかしげる速度で
すべて委ねてしまいたく ...
とおくの丘で
風力発電の風車がゆっくり回っている
見ろよ あれが相対性理論てやつだ
他人事であればあるほど
てめえだけは平穏無事でいられる
俺は腹がへって
あんちゃんのつぶやきをろくに ...
何故だかこの世界は
酷く居心地が悪くて
沢山の人の中にいると
一人でいるより孤独だった
でも
本当に一人きりになるのは
耐えられなかった
年を重ねて
...
息づかい
途切れて、巡っている
ここから
先に
途はない、きみが
途絶して、
電話がなっている、彼方からの
電話がなって
いる、誰も
いない、彼方からの
電話がなってい ...
雨のなか、
竜が
咲いていた
それは
瞳が
見たのだったか、
耳が
聴いたの
だったか、
あまり上手に
思い出せないけれど、
あ ...
遠い記憶
あのひとが
言ってくれたコトバ
キミの存在価値は
ボクが認めるって
信じよう
覚えておこう
このそらの下に
あのひともいる
もう二度と
会えなくても
死んでいくことだけが
残された
夜、最後に何を
わたしはしたの
か、分からない
まま、いつの
まにか
閾を越え出ていった、夜が明ける
はるかまえ
きみは目ざめる、きっと
...
出来そこないのヒラメキが余計な希望を与えるモンだから
無駄に盛り上がって今夜も明日への後悔の始まりだ。
心地のいいメロディーがやたらとステップ鳴らすから
思いもしないことを心に誓ってしま ...
朝焼けが星と月とを溶かすから
君の左で 右手繋いで
ふとんから はみ出した腕の白さに
はっとする朝
夏が始まる
この夜が朝に染み出て消えぬよう
追いかける日付変更線 ...
おいかける長針と短針
はしり疲れる毎日でも
よあけの街が
うつくしいのは
希望を灯し続けるから
歌舞伎町の入口の
閉店間際のドトールは
ざわりざわりと熱を帯び
ふわりと結った後ろ髪
たどたどしくも日本語を。
隙間に空いたふたつの穴に
無理矢理おとで封をして ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ストレンジ・デイ
大村 浩一
自由詩
6*
09/5/31 23:27
創書日和【朝】Bitter Sweet Morning
〃
自由詩
4*
09/5/31 23:25
瞬きの長さ
風音
自由詩
2
09/5/31 22:59
馬とは
kawa
自由詩
3
09/5/31 22:44
世界
吉岡ペペロ
自由詩
4
09/5/31 22:42
雨季
芳賀梨花子
自由詩
4*
09/5/31 22:27
一月
非在の虹
自由詩
1
09/5/31 22:10
ふつふつ
高橋魚
自由詩
2*
09/5/31 22:04
モーニングコールは願うほど遠ざかる
山中 烏流
自由詩
4*
09/5/31 21:42
六月のアダム
オリーヴ
携帯写真+...
11
09/5/31 21:10
蝶ひかりて
非在の虹
俳句
1*
09/5/31 21:09
果実の番号
歌川 至誠
自由詩
5
09/5/31 20:40
ベビーカーの青空
服部 剛
自由詩
4
09/5/31 20:26
カフス
皐
自由詩
2*
09/5/31 20:18
金魚さん
蝶澤
自由詩
2
09/5/31 20:04
デクノボウの詩
服部 剛
自由詩
6
09/5/31 19:52
ノート(46Y.5・27)
木立 悟
自由詩
3
09/5/31 18:51
広場
吉岡孝次
自由詩
1
09/5/31 18:37
矩形の空
アハウ
俳句
3
09/5/31 18:01
雨香
ことこ
自由詩
5*
09/5/31 15:32
たんぽぽ咲きみだれる野っぱらで、俺たちは
角田寿星
自由詩
6*
09/5/31 14:21
人間オンチ
ローザ
自由詩
1
09/5/31 13:41
息づかい途切れて、巡って
こもん
自由詩
1
09/5/31 12:46
伏竜
千波 一也
自由詩
3*
09/5/31 12:41
そらがとても青くて
風音
携帯写真+...
5
09/5/31 12:36
死んでいくことだけが残された
こもん
自由詩
5
09/5/31 12:34
藻屑となって消えてゆく
BOOKEN...
自由詩
3*
09/5/31 9:58
夜と朝
衿野果歩
短歌
0
09/5/31 9:00
紺と朝
〃
自由詩
2*
09/5/31 8:55
重いまつげに夜
ask
自由詩
1*
09/5/31 7:23
4390
4391
4392
4393
4394
4395
4396
4397
4398
4399
4400
4401
4402
4403
4404
4405
4406
4407
4408
4409
4410
4411
4412
4413
4414
4415
4416
4417
4418
4419
4420
4421
4422
4423
4424
4425
4426
4427
4428
4429
4430
6.61sec.