風呂桶が出奔したと聞いて
ちゃぶ台は激怒した
呆れた桶だ
生かしてオケぬ
走り出したちゃぶ台
四つ足だということもあり
その気になれば俊足だ
色々なものが乗せられていたが
何し ...
数センチの隙間から見る世界は、私にとって
とても、それは、とても薄明のような光景で
時折過ぎてゆく、子ども達の声が不思議と、
風船を飲み込んだようなこの喉に響くのだ。
枕元には、し ...
目が覚める瞬間の耽美、すなわちそれは曖昧な伏線を凝縮した線路図のようなもの
一連の流れは稚児の指先が母親の元に辿り着く前に行われ、
そのことによって絡めとられた誰かの睫毛は
昨日へ帰るように促し ...
みんな多分物事の先端がすきなんだ
ほら
叡智の先端
流行の先端
あの娘のポニーテールの生え際
サヤカの黒くて真っ直ぐな髪の毛先
きみのかわいい指先
ツンと尖った白い生意気な鼻先も僕は慕う ...
たかく、ながく、ら、をさけぶ、さけべばか
みふぶき、まい、つむじかぜ、ふきすぎる、
いるかのはだは、つるつるにかわいて、うら
ぎるせいてんのひかりを、すかしみる、ら、
をよべば、こたえるはなび ...
おーい、と言った
おーい、と返ってきた
そっちはどんなあんばいですかあ、
と聞いたら
そっちはどんなあんばいだあ、
と聞かれた
それじゃ、意味ないです
お義父さん ...
消えかかったロウソクに
微かに火は灯って
それが僕のだって
後で気づいたんだ
演技が長かっただけ
まだスタートライン
クラウチングから飛び出せ
ゴールは見えないけどね
今まで振 ...
ああ早く
一秒でも早く
眠らせておくれ
思考回路が停止している
こんな状態では
もはや何も出来やしないだろう?
早く目を閉じたい
そうでなくとも
まぶたが勝手におりてくる
そうさ、もう
閉店なのさ ...
トンボの形をした
ヤジロベイは
長野まで知り合いに
会いに行ったときに
買ったモノで
マイナスイオンが
出るとかの
大きい葉っぱの
観葉植物の
鉢植えに突き刺した
...
橙色に照らされた木造二階建てのアパート
蹴飛ばせば簡単に壊れてしまいそうな垣根から
紅色の白粉花がその艶やかな顔を出す
やがて来る闇に飲み込まれてしまう前に
黒くて固い種子をてのひらに ...
退屈そうな視線と頬杖
残暑は緩やかな日々に降り注ぐ
片時も放さないでいたい願望
眠気を忘れて胸が痛くなる
もっと夢中になるために
知らない声を集めよう
迷いの森の中
ずっと深く入 ...
何が書いてあったのか
もう分からない
空っぽの封筒が
本の間に
古い思い出の
栞のように
はさんであった
大切にするでもなく
でも 忘れてしまわないように
僕は僕であり。
俺は俺であり。
私は私であり。
そんなもんだから、
独りでいることが穏やかで。
ウォーキング用のタオルを干しながら。
ジョギング用の靴下を繕いながら。
ランニング ...
夏がくるくると流されて
風鈴が死んじゃったよ
竹馬のまっ黒な茎
川面に刺さって不思議なかたちだ
もやもやーっとした波間の夕日も
冷たいプロパンの隣で沈んでる白い車は昔のマーチ
ボン ...
日々が楽しい馬鹿がいて
日々が嫌いな馬鹿もいて
夢ばかり見てる
馬鹿がいて
夢を諦めた
馬鹿がいて
すげぇ
努力をしてる馬鹿がいて
いつも
口だけになった ...
うっかり鰐がのみ込んでしまったのは
薄緑色の胎動
耳をすませば夢まみれ
なめらかで脆い夢まみれ
耳をすませば種うまれ
まどろむ奥に種うまれ
...
今日はいちまんえん
昨日はさんまんえん
お金をもらうたびに
何だか汚くて厭だ
って思います
こんなにもらって良いの?
こんなことしてて良いの?
お金に訊いてみるけ ...
過ぎていくだけの
愚かな日々
憂うだけの感情で
私は何を
掴むというの
求める人の温もりが
私の心を刺す
俯いた背中に
涙した心は
不器用故に
素直になれず
自分を押し殺した ...
光来の海に
想うまま 焼けた砂を飛ばせば
来歴は誘われ
まばゆい白波が綾なす 潮騒の天覧模様
小さな島の
漁師の若者と海女の娘の
恋物語
しのつく雨がたたく嵐の午后は、導きの
...
レベル26の魔導師は
いけてない呪文を唱え
空を飛んでばかりいる
レベル26の戦士は
でかい剣を振り回し
最後には自分が一番傷ついている
レベル26の僧侶は
とにかく ...
暮れる空
たなびく紫雲英(げんげ)
地平線まで
指が触れると
草の実がはじける
ふるえる心の動きを
あなたは知ってか知らずか
見つめるあなたの瞳に
青い空が映り
その青に溶けてしまいたいと思う
その青はいつか見た風
その青は ...
私がふたごだったとき
ずっと森で暮らしてた
ふたりおそろいの服を着て
毎晩同じベッドで夢を貪りあった
ふたり一緒にいること
それが当たり前の世界だった
私がふたごだったとき
世界はひ ...
あなたに会いたくて
あなたを忘れられなくて
わたしは海へ
でもあなたは
だんだんと薄らいでいた
さようなら
と優しく呟いている
わたしの涙は
風にさらわれて
赤い太陽も
どこか ...
犬しか飼った事のない人間が
虫を飼うというのもなかなか無謀な事で
友好の証にピカピカ光る虫をくれた
友人の旦那も彼女に劣らず変人かも知れない
友人が自分の好きな画家にちなんで
虫あるまじ ...
私はあなたの緑色を
深く閉じ込めることにしました
かわりに私の藍色を
きみの背に縫っておきましょう
囚われた星は
流れ落ちたきみの
カフスが優しく受け止める
それは仄かに光って私の目 ...
アイスキャンデーを半分まで食べて
もういらないと感じた
激しい波の音がだんだん遠のいて
かわりに
飾り気のない雲がほそくたなびいてゆく
陸と船をつなぐ白いテープのように
別れ
の ...
水晶を垂らすと地球が凹む
地面に円書いてテレポートする
石蹴って石に聞く帰り道
また冬の季節が来るよ
また血がたくさん飛んできて危ないからよけて
血が飛ぶ季節だから
また一人歩いていく季節になっちゃった
せめてあの娘の赤い唇と私の乾いた唇とを合わせたかったな
午後5時の ...
どうしようあの娘に嫌われたら
私があの娘のことが気になってるって
人に言えないような気持ち抱えてるって気付かれたら
どうしよう
友達だと思ってたのにって嘘付きって
どうしよう私また一人
君とは双子み ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
傀儡使い師たち/走れちゃぶ台
海里
自由詩
1*
09/9/3 23:30
夜の翼
仲本いすら
自由詩
6
09/9/3 23:04
まつげ
ゆるこ
自由詩
6
09/9/3 22:45
先端少女と沼と世界の裏側
ゆりあ
自由詩
3*
09/9/3 22:35
音楽
岡部淳太郎
自由詩
3
09/9/3 22:34
かべ
小原あき
自由詩
12*
09/9/3 22:26
スタートライン
葛西曹達
自由詩
1
09/9/3 22:20
睡眠
モコ
自由詩
1
09/9/3 21:28
バランス
よーかん
自由詩
2*
09/9/3 20:59
夕化粧
あ。
自由詩
19*
09/9/3 20:52
慟哭
中原 那由多
自由詩
4*
09/9/3 20:45
古い手紙
フクスケ
自由詩
3
09/9/3 19:42
『平和』
きゃっとむー...
自由詩
1
09/9/3 18:06
雨雲
しべ
自由詩
1
09/9/3 18:05
裏と裏
ユダ
自由詩
2
09/9/3 16:49
鰐梨に見る夢
瑠王
携帯写真+...
4*
09/9/3 16:29
うんちみたい (或る女)
蘆琴
自由詩
1
09/9/3 15:43
秋風
ミツバチ
自由詩
3*
09/9/3 15:16
「潮騒」
月乃助
自由詩
6*
09/9/3 14:38
Lv.26
udegeu...
自由詩
3+*
09/9/3 14:20
夕暮れ
リュウセイ
俳句
0*
09/9/3 13:51
草の実はじけて
石瀬琳々
自由詩
9*
09/9/3 13:46
私がふたごだったとき
未有花
自由詩
24*
09/9/3 12:57
さようなら
ミツバチ
自由詩
4*
09/9/3 12:41
シンスキーの世界
テシノ
自由詩
3*
09/9/3 12:35
つくつくぼうし
ジャイコ
自由詩
2
09/9/3 10:47
惜夏
ふるる
自由詩
8
09/9/3 10:18
石
アハウ
俳句
4
09/9/3 10:04
続 天使になる条件/血が飛ぶ季節
ゆりあ
自由詩
2
09/9/3 3:35
天使になる条件/血が飛ぶ季節
〃
自由詩
3
09/9/3 3:32
4263
4264
4265
4266
4267
4268
4269
4270
4271
4272
4273
4274
4275
4276
4277
4278
4279
4280
4281
4282
4283
4284
4285
4286
4287
4288
4289
4290
4291
4292
4293
4294
4295
4296
4297
4298
4299
4300
4301
4302
4303
4.74sec.