たとえば

スクランブル交差点の

スクランブルしていないところで

深呼吸をする。


そういうことかもしれない。
掴む手は遥かとおく

温かなぬくもりは何処

夢の様な手の温かさに苛まれて
あなたの名を呼んでも

その背はわたしを忘却し

こころはうわのそら
こころはうわのそら

あな ...
海沿いに並ぶ発電風車をくぐり抜けて
海風が膝を抱えている

吹かれて揺れる磯の花が
太陽の傾きを数えている

ぼろ布のように絡みつく
影の正体をゴム底に貼り付けたまま

そらを見上げ ...
生まれ変わったらなんて
すでに考えてる
まだ若いのにね

もういい年だな
なんて言われると
苦笑い
空でも仰いで中指を立てる

やり直せるなら
何回でも死んでやるわ
ただ、また人 ...
東京は雨降り
昨日干したTシャツが
泣きながら僕を見つめる

頭が重くて
何をすることなく過ごした土日を不幸に思う

遠くで暮らしてるはずのあの子から
『いま東京にいるよ』
‥とか突 ...
らせんを描きながら
わたしとあなたは
おちていくのですね
だれにもよびとめられることなく

口を吸い合っておたがいの
すべてが分かったような
錯覚におちていくのですね
右手に左手を結び ...
大気ゆさゆさ揺れて急ぐ秋


台風を秘かに待って夜の雨


雨音に虫のすだきが溶けてゆく
「なあ俺たち元のさやに戻ろうよ」
「そんな折り畳み傘みたいに簡単に言わないでよ
 よしんば傘じゃなく私が刀だったとしたら
 私と一緒にさやに戻るあなたは何なの?」
「つば」
「つばが鞘の中に ...
「このおじさんを、発泡スチロールを削って
作ったおじさんがこっちのおじさんだよ」
「このおじさんが、発泡スチロールを削って、
こっちのおじさんを作ったの?」
「違う、このおじさんを模し ...
寝続けるのはつらいと笑うきみの声は
瞬く間に白い壁に吸い込まれて

ああ 病院の白さはここにあった
と林檎の皮を剥くナイフが震えた



 いつかの海は
 ただしっかりと海岸を歩いて ...
相田みつをの書に素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう
宮本輝の登場人物のセリフに素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう

そんなもんじゃない
ならどんなもんなのか ...
急に生えてきた
混乱した
3日くらい寝てない
急すぎた
何の前触れもなく
取れない
街へ出かけた
そこのびっくりしてる奴
その気持ち
よくわかるぜ
無表情な紙を見つめていた。
彼女は、本を眺めている。
それから、ここはどこだろうか。

デザインは関係性である、と。
壇上に。それがあるいは、祖父であったように。

りんごの枝が空。輪郭 ...
赤色回転灯が消えて
突然、君の人生が完結した
メジャーとチョークで記録された君のエピローグは
明日は1日だけ、街角の数字になるのかな

君にあこがれて
君に追いつきたくて
怖くて怖くて仕 ...
これ以上
森には必要とするものがない

これ以上
世界には必要とされるものがない

私たちの食事を邪魔するものは
あなたたちではなく私たち自身だ

私たちの絵が完成されたとき
あな ...
思い出が劣化する

音も色も失った浜辺

貝殻に耳をつけて

波音が聞こえたことなんか

ただの一度もなかった
青白い顔の人々が
忙しなく泳いでいる
新宿二丁目交差点

人波に飲まれないように
君と手を繋ぐ白昼夢

酸欠気味の僕へ
人工呼吸のキスを
頂戴

鼓膜の柔らかい部分
ふいに響く ...
人生は蚊取り線香のようなものだ、と
誰だったかが言っていた

横から見れば
行ったり来たり
上から見れば
前進しているんだよ、と


最後はぽろっと死んじゃうのね
なんて
私 ...
姫様、

姫様と出逢えたことを

私の短し一生の

唯一の誇りにしとう御座います―・・・




今宵、夢見よ




{ルビ阿古那姫=あこなひめ}様は、
役人で ...
私の眼には穴が空いている

見たものは
眼から入って胃に落ちる


桜が散ってから
咲いてたと気付き


雪が舞ってから
寒くなったと実感し


カラスの声も聞こえない ...
心にあふれる かなしみには
おもさが あるらしい

だって 涙はきまって 
したに したへと 
おちていくもの

それに、 
どこかでだれかの涙を 
受ける器は 小さくって
た ...
軽快なピアノの音にのって
人の優しさが風に舞う
海辺の部屋は明るい光と
鼻をくすぐる潮の匂い
遠く望める水平線に
白いヨットといかついコンテナ
そのまま外海に流れるのか
二艘とも海の彼方 ...
よかれといっても、
投票箱に硬貨を投げ入れる真似をしてはいけない。汗を流しながら
市民体育館の駐車場で議員ががなり立て、
夏は過ぎようとしているが、投票権を持たない子供らも
自転車にまたがった ...
この手が
届かずにおわった物事ほど
忘れがたいのは
なぜだろう

それゆえか
届いたつもりの物事さえも
本当は
届いてなど
いなかったのではないか、と
思えてしまう

...
健気に鳴き続ける蟋蟀に嫉妬した夜は
何も思い浮かべることが出来なくて
言い訳の代わりに意地っ張りな顔をしてみる
涙を落とす理由がどこにも見つからない


時々、弱くありたいと考えてしまう
...
黄色くてでかいストローハットを
ふたりでひとつかぶって
お話しをしよう
ほら今は青空だって見てない
ひまわりだって のぞきこまない

僕たちはわかすぎるから
明日までの宿題も
占いとか ...
国債についてはマルクスがそのろくでもなさを次のように語っている。

《国債は、その年々の利子などの支払に充当すべき国家の収入を支柱とするものであるから、近代的租税制度は国債制度の必然的な補足 ...
君に電話しても全然出ない
きっと電子の妖精が邪魔しているんだ

毎日が戦争

戦い

僕は今君と一緒にいた頃の記憶をコンピューターの中からなんとか探しだそうとしているんDEATH

...
言葉を忘れた
声に 振り向いた
心から阻むようにして
警備員は 横を通りすぎる 立っていた

イヤホンをつけずに耳を外していった
帰り道を歩いていく きいている
数羽のカモメを 閉じてい ...
遠い所へ投げ込んだ
緑の草が生え揃っていて
生きていくことの
寂しさがあった 彼女の
言葉も無いがままに



人生がこれから
どう進んでいくのだろうと 今も
この胸に
焼 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
見つめ直すかとうゆえ自由詩3*09/8/30 23:48
そして物哀しい秋がやってくるリュウセイ自由詩1*09/8/30 23:37
断章(海を見つめている)たりぽん(大...自由詩509/8/30 23:22
ハーフ/ライフ酸素の枷自由詩109/8/30 23:22
マンネリズム海 猫自由詩109/8/30 22:32
わたしがいなくなってもあなたがそこにいる瀬崎 虎彦自由詩6*09/8/30 22:29
台風を待ちながらアハウ俳句1*09/8/30 22:26
復縁オノ自由詩409/8/30 22:17
スチロールおじさん自由詩409/8/30 22:09
おわらない白さみぞるる自由詩6*09/8/30 22:05
素直になれない吉岡ペペロ自由詩509/8/30 21:51
ちょんまげ人 さわこ自由詩409/8/30 21:42
りんごの輪郭と甘みブライアン自由詩109/8/30 21:17
速度西天 龍自由詩009/8/30 21:05
森生エチカ自由詩209/8/30 21:01
忘れられた浜辺衿野果歩自由詩609/8/30 18:14
東京遊泳自由詩209/8/30 18:12
夏の終わりかとうゆえ自由詩1*09/8/30 18:07
今宵、夢見よセルフレーム自由詩109/8/30 16:17
節穴刀刃子自由詩409/8/30 14:43
「星のふり」月乃助自由詩7*09/8/30 13:50
黄昏のラグタイム……とある蛙自由詩12*09/8/30 13:01
選挙プテラノドン自由詩1*09/8/30 12:30
ゆりかご千波 一也自由詩2*09/8/30 12:03
不器用風に吹かれて中原 那由多自由詩3*09/8/30 11:54
黄色いストローハットのもとで唐草フウ自由詩4*09/8/30 9:56
社会的総資本とは?A-29散文(批評...2*09/8/30 9:54
BROKEN GIRL BROKEN BOYゆりあ自由詩109/8/30 7:28
輝きの声番田 自由詩309/8/30 3:37
夢の初夏自由詩209/8/30 3:35

Home 戻る 最新へ 次へ
4258 4259 4260 4261 4262 4263 4264 4265 4266 4267 4268 4269 4270 4271 4272 4273 4274 4275 4276 4277 4278 4279 4280 4281 4282 4283 4284 4285 4286 4287 4288 4289 4290 4291 4292 4293 4294 4295 4296 4297 4298 
5.11sec.