受けたくもない
カイゴフクシシの書類に貼る
証明写真を撮るために
3分写真の小部屋に、入る。
頭と顎を
正面に映る自画像の
上と下の曲線に嵌めて
にぃっと一人、笑ってみ ...
夜の街を歩く僕はがらんどうで、容赦なく風は僕を通り抜けるのだから僕はまさしくがらんどうそのもので、だけれど僕が見ている街の景色、例えばオレンジ色の街路灯、海まで続くと訊いた道、車のエンジン音には確かに ...
今飲んでる。さっき殺めた君の血だよ。
君の最期を看取ってあげた。
死にたくて仕方ない君を殺してあげたよ。
待ってて。僕もすぐ後を追うから。
君を一人にはさせない。
二人で ...
私という一艘の船は、ふたたび羅針盤の針を航路に向けるか?
心の空には、あの遠い記憶の鶴が舞い戻って来るか?
風の唄声は、幾重もの{ルビ小波=さざなみ}の上を息吹くか?
深い海から吸い寄せら ...
わたしの持つ薬はどれも白いから
毎晩飲む度にわたしは呆けていく
(わたしがその日あかくてもみどりでも幸福なきいろでも)
あまり仲がよろしくない為に
ねむりを思い出すのに2、3時間を要してしまう ...
安っぽいネックレスに
ラズベリーの色がしみついて
ドライブの途中
夜明けを待たずに
海へ着いてしまうよ
ハイウェイの甘いライトは
ちょっと刹那的だよね
レコードの針が折れちゃった ...
ユーフラテス川
という川の名前が
何故か印象から消えないのは
ユーラシア
ユグドラシル
など
ユから始まる名前が
好きだから
なのかもしれない
もし世界がユから始まるなら
僕はなん ...
もしもなんて
所詮どこにもない
ここに生きている事実はくつがえらない
わたしたちは観念して謳歌するしかないのです
疑いも醜い感情も溶かして
夢の軋む音に耳を澄ませて
わたし ...
いつも同じだった
互いに
別れ際のことばが
見つからなくて
何か言いたげな
眼差しが
さみしいのに
見つからないのだ
終わりではなく
始まりの別れ
別れ際の
掌の温もり
熱い光はただ重なって
そっと重ねられて
渋滞した道でせわしなく鳴るクラクションも
軽やかに散歩する犬の太くて短い声も
光に飲み込まれてかき混ぜられて
珈琲に落としたミルクみたいにぐる ...
流線形を手がかりに
ピースを一つはめてみた
ぴったり落ち着くことが楽しくて
暇潰しではなくなっていた
ピースが足りないから毎日のように探し歩いた
埃の積もるベッドの下
ジレンマの隙 ...
いつだって僕は
誰かに操られて生きているそばにいてくれる人は
いつもどこかへ行ってしまう。
独りぼっちは嫌だよ
僕を独りにしないで
叫びたいのに叫べない
僕には言える口がないか ...
宇宙が目眩をおぼえている間
数億年の細胞 私達はその目眩の中を浮かぶ旋回する銀の羽根
{ルビ彼=か}の呼吸によって翻弄される綿毛
延々と降下 そこに支配などない
人が花びらを一片一片千切る ...
秋風が封を切りとる便せんにしるす言の葉紅をさす時
俺は通じゃーねぇさ。
通なんてのはデイ嫌いだ。
寿司?
寿司なんざぁ鉄火巻に決まってろうが
コハダなんてのはいい若いもんが喰うもんじゃねぇ。
しなびた年寄りが食うもんだ。あんな生ぐせえも ...
今日は会えるかもしれない
期待して、
人混みから少し離れたところで待ってた。
見つけて
目が離せなくなる。
話しかけられて
薬指の指輪を隠す。
まともに顔 ...
碧空を 裂いて美し 白い凧
暮れる夏 散った桜を 思い出す
葉の影に 隠れ取られぬ なすひとつ
宗教のための宗教(3)
この主題にて,3稿目となる。宗教は何のためになるか、ということで書いているのであるが。先日来イスラエルという国名について、考察してみた。この名の文字どおりの意味は「神と ...
割りと定型的な雑的思考…
例えば
「男性はサイズの話が大好きであり、車の排気量、バストサイズ、ミサイルの数とかに拘るのは男の悲しい性なんだよね」
…なんていう思考。10年も前から僕の脳の片隅にい ...
あるところにえほんつくりのジミーさんがいました
ジミーさんはえほんをつくるのがだいとくい
ひとりひとりにあった
せかいにひとつだけのえほんをつくります
なきむしなぼうやには
ゆうかんなゆ ...
黒く太い線で描いた哀色
繊細でいつか途切れてしまいそうな
悲愴ではなくて
黒く太い線で描いた哀色
窓枠がちゃっかり絵画のように仕立てる
美しいわけなんてないけど
いいだ ...
寄り添う時間すら失って
それでもただアナタを想って
近づく程に遠く感じ
それでもアナタの口から聞かせて
虹の彼方へ行こうと言った
あの言葉を今でも待ってるよ
記憶を巡り辿り着い ...
冬色に染まった君へ捧げる純憐歌
雪降る金曜日
君は玄関前でずっと待ってた
空晴れた日曜日
君は俯きながら扉を開けた
君の残り香が怖くて
私も部屋を後にした
雪がちらつき
...
色のない街は、
誰もがうつむき同じ顔をつくる
雑踏の行きかうコンコースの{ルビ黄泉=こうせん}
かぎりない人たちが 少しもかわらぬ服をまとっている
はてなく続くエスカレーターの無限階 ...
そして中途採用の
行為の繰り返しに 体の奥底からわき出るものを
僕ではないまま手にさせられながら手放すという ここから
外部に蓄えるように
全身に放出していくのかもしれない
労働者では ...
洗練潔白であって
誰からも気に入られた
両性具有の子
孤児のようで、令嬢のようで、
快活のようで、冷淡のような、
両性具有の子
初めから大人の社会の中に置かれ
交わる言葉 ...
詩人さんへの個人的な要望です。
私的国語辞典というか私的定義集というか
使用した言葉の「脚注集」のようなものを付した詩集があれば
私は買いたいなと思います。
絵画の世界でもそうですが、
...
回転扉の向こうはサバンナだった。
「さぁ、はやく。」
何かに躊躇っているうちに
電解質と一緒に失われた
青という名の雷鳴。
「サバンナに広がるベッドには、 ...
悪魔の声を耳にした
喰われた仲間、思い出した
人は喰わない、と口にした
悪魔をさらに憎みだした
人を憎むその前には
裁きの儀式、行って
「人間性」の有無を見る
...
ちぎれた雲の雨脚にまで届くように 斜めの光線に従って
指先をぴぃっと伸ばしてゆくんだ
触れた蒸気のもくもくのすきまには
あたらしい宇宙が隠されていたとか、いないとか。
既に誕生していたのか ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「 証明写真 」
服部 剛
自由詩
2
09/9/9 23:04
ポケットのなか
熊野とろろ
自由詩
2
09/9/9 22:46
赤い飲み物を
アサギ
自由詩
1*
09/9/9 22:32
エーゲ海 ♯1
服部 剛
自由詩
1
09/9/9 22:17
眠る為の色はなにいろだろうか
あぐり
自由詩
5*
09/9/9 22:17
マイガール
アヅサ
自由詩
3*
09/9/9 21:39
もし世界がユから始まるなら
瑠王
自由詩
11*
09/9/9 21:30
向背
百瀬朝子
自由詩
5*
09/9/9 21:07
別れ際
フクスケ
自由詩
3
09/9/9 20:37
初秋、夕暮れに
あ。
自由詩
20*
09/9/9 20:28
ジグソーパズル
中原 那由多
自由詩
6*
09/9/9 19:13
望
とわ
自由詩
2
09/9/9 18:02
宇宙が目眩をおぼえている間
瑠王
自由詩
1*
09/9/9 17:47
恋文
かんな
短歌
2*
09/9/9 17:46
半可通
……とある蛙
自由詩
7*
09/9/9 12:25
久しぶり
平 哉人
自由詩
0
09/9/9 12:16
またすぐに 夏
小林 柳
俳句
2*
09/9/9 12:00
宗教のための宗教とは(3)
生田 稔
散文(批評...
2
09/9/9 11:52
雑的思考の巡回
snowwo...
散文(批評...
2
09/9/9 2:35
えほんつくりのジミーさん
なかがわひろ...
自由詩
5
09/9/9 1:37
黒く太い線で描いた哀色
瑠王
自由詩
5*
09/9/9 1:32
御手紙
漣 風華
自由詩
1
09/9/9 1:28
純憐歌
〃
自由詩
1
09/9/9 1:27
Concourse/叛乱
月乃助
自由詩
5*
09/9/9 0:40
退社で中途
番田
自由詩
2
09/9/9 0:38
アルビノ
ゴースト(無...
自由詩
6*
09/9/9 0:10
付録がほしい
白紙
散文(批評...
2
09/9/9 0:01
ポカリスエット
夏嶋 真子
携帯写真+...
23*
09/9/8 22:57
僕は悪魔
邦秋
自由詩
1*
09/9/8 22:53
不確定性過呼吸の昼下がりに 、すこし飛ぶ
北街かな
自由詩
6
09/9/8 22:16
4256
4257
4258
4259
4260
4261
4262
4263
4264
4265
4266
4267
4268
4269
4270
4271
4272
4273
4274
4275
4276
4277
4278
4279
4280
4281
4282
4283
4284
4285
4286
4287
4288
4289
4290
4291
4292
4293
4294
4295
4296
5.4sec.