平日だと
いうのに
突然ここにもかみさまがいることを思い出したらしい人たちの流れに揺られて
五十鈴川で手洗いをした
お参りがすめばその流れからそっと抜け出して
いつか君と年を越した場所へ ...
そろそろ秋も終わる
木々は葉を染め
散り際の命の謳歌
吐く息はかすかに白く
もう眠りの季節の入口
弱音なんて吐かない
赤い瞳は強がりで
遠くの山々に涙を堪える
随分冷たくなった風に ...
*
*
電車をおりたら、正しい冬の予感がした
冬の匂い!
冬の匂い!
冬の匂い!
冬の匂い!
冬の匂いが冬の匂いで
あたしはとっても幸せだ
今年の冬はシチューのC ...
今 わたしには見たいものがある
窓ガラスの向こうの木立の先
に流れる稜線のはて遥かに広がる空
の上に揺らぐ大気圏突き抜け
さまよう宇宙へ
(願望ではない意志の)
視線を凝らしているのだ
...
地球を体内としてつぶやく時
腕章に血が滲み妙に深刻になる
原爆 君の名はアマテラス
虎を飼うマンションに帰りつく
心の地図描くとも恒星天描くとも
官僚 ...
泣くように、どんなにきれいに笑っても
その一瞬で何も変わらないことを知ってしまった、と
あなたが欲しがった未来はどこに落っこちたんだろう
どこまでも手を伸ばせると信じていたのに
嘲笑うかの ...
{引用=
悲しむことなどいつでもできるのです
とどかない想いは、手にあまるほどなのに
あきらめない
今という日をすごす 今日
透明な引き潮は、
小さな入 ...
ライオンが海辺で吼える
電解質として孤独は宙を舞い
蛍たちがその行き先を示している
この獰猛な植物世界
心ばかりが跳ねるので
四分の五拍子にした
凍りついた月を見て
ライオンが海辺で ...
大根の葉っぱにくっついていた
かたつむりが
ひこうきぐもは
そらをきる
わたしはてらてら
ちじょうをぬう
さいほうばこを
もってこい
よいしょよいしょと
ぬってやる
ひこうきぐも ...
あなたの
気持ちが
わからない
私はいつも
恋をするのに
真剣なのに
あなたの
気持ちは
わからない
いつも
カラカラ
空回りなの
また
今回も
愛していると
言 ...
あの人は
もう
忘れたのかしら
私の心が
届かない
あの人は
気が付いていないのかしら
私の思いは伝わらない
何も
感じてはいない
振り向いてもくれない
あの人の心は ...
去年の冬に貰ったポインセチアが枯れてしまった。
部屋の端っこで鉢とそこからしわしわになった幹だけが突き刺さって存在を色のないものにしている。
花は責めない。
わたしが悪いのに申し訳なさそうに ...
夢をみた
ふかいいふかい沼にはまりこみ身動きもとれず
出せる声は呻くような無様な音のみで
がいこ がいこと鳴くイキモノが迫っては消える
暗いとも明るいとも言えぬ景色は
これがこの世界の果 ...
土に擬態してゆく空に、幾つもの六花が咲いてゆく。傍らを、頬や目尻を動かすことなく移動してゆく直方体。中には蟻が蠢いている。そう、伝え聞いたことがある。かつて蟻だった彼は酒を飲む度、種になりたい、あの六 ...
はなうたは君が生まれる前の曲 プロポーズへの答えに代えて
When I'm sixty-fourそれはそう遠くではない約束のうた
「あの歌の後でポールは別れちゃったんだっけ?」とか気にすん ...
終わりの淵
よろこびの帽子
光を落とせ
光を下ろせ
滴が降り
葉になり 虫になり
家を巡り
静かに去りゆく声になり
大きく碧いまぶたの浪が
ひらく ...
わたし
肩まで伸ばした
この髪を切ります
誰にも
あなたにも
知られず
たったひとり
この世から
証拠を消し去るために
みじかく
のりこ
朝、何気なく交し合う一言も
合言葉のように繰り返した一言も
物語を描く長い長い文章も
旋律にのせた特別な文章も
手紙で綴りたい想い伝えるメッセージも
メールで済ませたありふれたメッセ ...
漁村の朝は早い
6時にもなると御丁寧に
町の中心に置かれているスピーカーが
朝を知らせるサイレンを叫ぶ
二階の窓から見える風景は
殺風景な野原の向こうに
海が見える
野原と海が半 ...
僕と君とが引かれあった
その引力は
桜散るほどのちからで
電車の踏み切りで
隔てられた思いは
初恋の思い出
春の訪れを教えてくれた
ひとひらの桜の花びらを
失くしてしまわないよ ...
僕は真っ暗な中を走っていた。それは疑いようもないほどの暗黒の中だった。僕がなぜ走っているのか、当の本人である僕にも分からない。前に進んでいるのか後ろに進んでいるのかも分からなかった。ただ僕は真っ暗な ...
唇の上で小さく呟く
『好き』
困ったように{ルビ苦笑=わら}う
『ありがとう』
何度 こんな言葉を掛け合っただろう
ね 一言言っていいかな?
優しい君に 温かな君に 愛 ...
父が釣りに連れてってくれた
それから数日後か
数ヵ月後か
数年後なのか
忘れてしまったけれど
近所のおじさんか
同級生か
はたまたいもしない
兄なのか
とんびなのか
カ ...
ぼろぼろこぼれおちた
身体のかけらを眺めているまに
時が時がどんどん流れた
神様、俺は泥人形か
干乾びて崩れるのみか
アーハーハー、アーハー
笑気に聞こえぬ笑い ...
チクタク星と二十夜星天道
星の砂時計さらさらと零れて
夜がひたひたと満ちて来る
秋の落日は吊るべのたたき落とし
あっという間に空は群青と化して
夏の星々が急ぎます
マイスタージンガ ...
何かですらない 場所に
何かであろうと 場所を僕は探そう
この地べたを脱出するようにして
影の中でもう一度全体になろう
排斥場からは ささやきがしている
枝となっていく岩ではなく
刈り ...
過去ほど遠くない未来を
日傘越しに目にうつしていた
声はきっと涙よりも早く
乾いて消えていってしまうだろう
僕はこの体に閉じこもって
もう外の世界には触れない
緑ばかりの部屋のベランダ ...
あをによし
奈良のみやこの若葉の頃は
群青 {ルビ縹=はなだ} {ルビ甕=かめ}のぞき
{ルビ藍濃淡=あいのうたん}に夜が明ける
{ルビ瑠璃=るり}{ルビ玻璃=はり}きらり
渡来の品を
...
カウンターでひとり飲んでいると
電車に乗っているような気分になる
電車はどこに向かっているのか
この鉄路を引き裂いているのは
焼鳥の香りと酔客の話しごえ
テレビでは米中首脳会談の様子 ...
白髪のせこい女の包丁を研ぐ音が聞こえる
白髪のせこい女は男の股間のもりあがりや
たまに見る半身裸の姿を見ては 心底喜んでいる
ずりずりずりずり
女がにやりと笑う
夜が身震いす ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
伊勢 .
瑠音
携帯写真+...
0
09/11/18 19:27
赤い瞳
ミツバチ
自由詩
7*
09/11/18 18:53
独白二篇
笠原 ちひろ
自由詩
8
09/11/18 18:16
位置
Kazu.
自由詩
4*
09/11/18 17:14
僕の原爆
アハウ
俳句
2
09/11/18 16:56
まだ足りない、コール
ねお
自由詩
0*
09/11/18 16:44
「三元素」
月乃助
自由詩
6*
09/11/18 16:07
ライオンが海辺で吼える
瀬崎 虎彦
自由詩
4
09/11/18 14:31
かたつむり
小原あき
携帯写真+...
5*
09/11/18 14:29
あなたの気持ち
そよ風さん
自由詩
3*
09/11/18 14:05
あの人の心
〃
自由詩
2*
09/11/18 14:00
独り芝居
江奈
自由詩
2
09/11/18 13:21
沼
朧月
自由詩
5
09/11/18 12:24
かめ
高橋魚
自由詩
1
09/11/18 11:29
漠然と永遠とか言うんじゃなくて30年後のヴィジョンを示せ
亀井 花名
短歌
2*
09/11/18 11:24
光と手紙
木立 悟
自由詩
3
09/11/18 9:41
長い髪
花形新次
自由詩
1*
09/11/18 8:52
ことばの乗客
邦秋
自由詩
1*
09/11/18 8:26
愛を伝えるのに言葉はいらない
ルナ
自由詩
8*
09/11/18 8:25
幻の春
within
自由詩
12*
09/11/18 2:37
【超短編小説】走る僕の足
なかがわひろ...
散文(批評...
0
09/11/18 1:01
謝謝
愛心
自由詩
3*
09/11/18 0:45
蝌蚪
小川 葉
自由詩
6
09/11/18 0:32
パンク(夜がゼリー)
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
09/11/18 0:24
星砂時計
海里
自由詩
0
09/11/18 0:12
時の存在としてでなく
番田
自由詩
2
09/11/17 23:25
If I were beautiful...
瀬崎 虎彦
自由詩
3
09/11/17 22:52
いろあそび/あヲ
笠原 ちひろ
自由詩
5*
09/11/17 22:32
カウンターでひとり
吉岡ペペロ
自由詩
12
09/11/17 22:08
白髪の女
八男(はちお...
自由詩
1
09/11/17 22:04
4154
4155
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4168
4169
4170
4171
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4174
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4176
4177
4178
4179
4180
4181
4182
4183
4184
4185
4186
4187
4188
4189
4190
4191
4192
4193
4194
加筆訂正:
「三元素」
/
月乃助
[09/11/18 16:18]
タイトル、変えました
眠れぬ夜
/
都志雄
[09/11/17 23:10]
一首目の表記を改めました。
5.11sec.