すべてのおすすめ
粘りついている私
張り付いて剥がれない
経験なんてなんだろう
一回性の事実
誰も愛せなくて
こころ焼き付いて
悲鳴はいまさらあげないが
次のことを思うんだ ....
4年に1回おもしろいこと言います
あなたの涙で溺れる
わたしは蟻
ちっぽけな男だ
慰める術もなく
船乗りみたいに沈んでゆく
あなたは太陽を恋い慕う
蒼く 潤んだ惑星
わたしはせいぜいその取り巻きだ
自分の像も保てや ....
コック って
捻る瞬間の音にも
似ているのかなぁ
そんな響きが するから
コックって 名前が
ついたのかも 知れないネ☆
書道セットについてくる
細長く 銀色の文鎮は
ちょ ....
゛る゛の字の
足のところって
くるりと丸まってる
ギャグマンガ的表現の
横から見た駆け足みたいで
なかなか愛らしい
゛る゛の字の
頭のところは
べったりと ....
時計の針が動いている
文字盤も長針短針もない
白い壁に
秒針だけが時を刻んでいる
明るい部屋に白いカーテン
外にロケットがいくつも飛んでいくのが見えている
陰のある ....
ふれる
ふわり
まとう
ふわり
なぞる
ふわり
なでる
ふわり
かじる
ふわり
つまむ
ふわり
ふたりがひとつに ....
そら泳ぐあめんぼに
なりたいと
みあげるあおぞら
すいすいと
雲のなみまをぬってみる
....
【 桜の散った街を往く 】
立ち止まるしかない 踏切では
たちどころに 遮断機がおりて
多くの人の思いが 通り過ぎる
伝えようとした言葉が
伝えられないときは
立ち止ま ....
存在するということは いつも決まって挨拶だから 時間が渦を巻くところに 僕も決まって挨拶を返す 今日も歴史が生まれましたなあ いえいえ単なる磁場ですよ そうして僕は踵を返し 存在しないということは い ....
あんぱんとカレーパン
明日の食ぱんを買って
パン屋さんを出ると
とっても可愛い白くてパンのような女の子が
こんにちわとあいさつしながら入って行った
毎日ふわふわの出来たて ....
まどろみの
虚ろに耐えている
生物がいると
伝えてくれたこともあり
それならばこのようにして
指を浸し
呼び止めるならば
花は花を覆い
応えた面影の数にだけ
ゆるく髪を梳かし
蛇行 ....
体育の授業でできなかった
隣に座る女の子が休み時間に
ぼくを誘ってくれた
ふたりで校庭をはしって
鉄棒につかまり
練習を始めた
雨の降らない日は
休み時間のたびに
ふたりで鉄棒をす ....
木漏れ日が気持ち良い
緑が光りを浴びて生き生きしている
鳥の声も嬉しそうだ
人の声がする
嬉しそうな声だ
ちらりほらり木々の間から
鮮やかな着物を着た女性たちがこち ....
黄昏た窓枠を眺めている
はちみつ色に細める
瞳の中には
きっと琥珀が ねむっている
*
机の上の
コンパスの針で刻まれた
しらない時代の落書きを
なぞる白い指はこびで
背 ....
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hmkl@p^\hr4Ph\ ....
蝶を呑んだものの肌に
蝶が現われ
真昼の終わりまで
話しつづけている
小さな音の
まわりだけの冬
鳥は追う
羽を忘れる
石の径の影
曇のなかの声
....
わたしは失格者
子供の頃は子供として失格
いまは大人として失格だ
夫として
父親として
男として失格なのだ
当然女としても
地獄に堕ちる者として失格
天国に入る者として失格
社会人と ....
お父さんの部屋は半分おなんどで
机の横にさびたバス停がありました
お父さんが3年前
会社の近くのがらくた市で買って来ました
私と妹は大喜びしました
お母さんは
「何考えてるのよ、こんな ....
かなしみに塩をふる
ほんのひとつまみ
朝の光を浴びるとき
雨に濡れたいくつもの言葉が
「うれしい」という言葉に変わる
あなたのえくぼが深くなるとき ....
先生が僕を卑怯者と呼んだ
その名前はおでこに貼りついて
やがて
僕の皮膚になった
月日が過ぎて
周りが誰も気づかなくても
僕の耳には
先生の声が時々聞こえた
先生 僕は先生のよ ....
声がする
崖っぷちに
かろうじて
爪を立て
呼んでいる
誰かを
よるじゅう
求めている
雨に打たれて
傘も持たない
家もない
母もない
優しい思い出も持たない
痩せた猫が
....
葉桜になっちゃった
なんていわないで
咲いてなくてもね
さくらというなまえの木
ずっとそこにいた
わたしたちをみていた木
すん
と鼻がなった
とおくをみていた
くびをながーく ....
つむじから頭を覆うように
根がびっしりと生えている
後悔を繰り返す夢を見ては
少しずつ大きくなっていくので首すじが痛い
いっそのことごっそり
引っこ抜いてしまいたい衝動に駆られるのだけれ ....
朝の近くで
鳥はそうそう、何ごともなかったように
空の下 奏でている
わやくちゃになった己こころ
沈めたいともがきつつ
ただ座っている
朝が近づく
やっと明ける不安からのかいほう ....
混沌とした水が透けるとき
言葉を釣り上げる喜びといったら
あぁ、まだ詩をやめられそうにないよ
吐き出した言葉が
気泡になって
無人のブランコを揺らす
目を瞑ると
魚たちが
瞼を触りにやってくる
部品を捨てながら
自転車は走る
ただ一つの
点になるために ....
55くらいの女の人がかわいくみえるのは
30年前だったらかわいかっただろうという
がんぼうが主成分である気がするが
ひかえめなところがかわいい
私は父親の顔を知らない。
けれど私の顔は、父親にそっくりだと
ある日酷く私を殴った後、母が吐き捨てるように言った。
腫れて赤くなった頬を氷で冷やしながら
私は鏡を覗いていた ....
水たまりの花びら
ひそやかな恋
赤く変わった眼鏡
ときめく胸
桃色のカーテン
優しい笑い顔
焦らせたい、そうして
ずっと濃い色を
濃いあなたを見せてよ
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