すべてのおすすめ
彼女は残念な人
塩と砂糖を取り違えるとか
それならまだいいが
今日はイオと間違えた
イオとは木星の衛星であり
今この部屋を
星の軌道がゆくりなく通る
女の子が産まれたら
愛子という名前はつけない
愛という字を
書き慣れてほしくないから
女の子が産まれたら
しのぶという名前はつけない
耐えしのぶなら
逃げてしまいなさいと教えたいから ....
まず起きたら
顔を洗い
歯をみがき
ひげをそる

コーヒー飲んで
新聞読んで
パン食べて
テレビ見る

皿を洗い
庭掃除
ドライヤーかけて
鍵かけて

行って参ります!
 ....
  封筒を買いに行く
  各駅で二駅
  なにもない街に
  とうめいな街に



  封筒を買いに
  最近の僕らは
  いたずらに言葉をついやし
  いたずらに歩きまわ ....
群れからはぐれたのだろうか
一頭のキリンが
丸の内のオフィス街を歩いていた
時々街路樹の葉を食べながら
それでもなるべく目立たないように
歩道の端の方を歩いていた
郵便ポストを見つ ....
おやすみ、あなたの黒髪にまだ青い葉をからませ
おやすみ、蔦は赤く、赤く血の色のよう


あなたの血のように赤く 私の血のように赤い
蔦を体に這わせ 木の葉の雨の降りしきるなか
そっと夢みる ....
つよく握りしめていた 
拳を、そっと開いてみる 

この掌は、いつのまに 
透き通ったひかりの泉が湧いてくる 
不思議な器になっていた 
君がつくってくれた朝食の 
おかゆを食べ終え 
茶碗の運ばれた、広い食卓に 
何とはなしに手を置けば 

木目に残る余熱は 
一つのぬくもりのように 
指から皮膚へ 
皮膚から体内へ  ....
「もう秋だ」
誰に言うでもなく
ただ、ポツリ、一人呟く

風がだんだん冷たくなり
空気が澄んで空が高くなるのが
誰にも言われずにわかる


スーパーでレジ打ちのバイトをしているが
 ....
海よりも深い青さで恋をして
夕日よりも赤い情熱で愛した
波間を漂う流木に この身を重ねるのは
今もあなたが 愛しいからでしょうか

かもめが水面近くを飛んでいき
やがて白い月が
東の空か ....
あの娘が出て行って一人取り残された僕
スポンジケーキの星が天井にぶらさがっている
悲しみのレールを音もなくビールの泡が走る
だからといって握り締めた携帯電話には雑草が生い茂るだけで何も歌わない
 ....
ばりばり書いたばりばり


「ざんねんながらその話
 すでに書かれたものなのです」


  ばりばり書いたばりばり


「失礼を承知で申します
 あまり面白くありません……」
 ....
旅ってなんだろう

帰るところあっての旅なんだろうけど

住んだこと無いはずなのに
慣れ親しんだ気がしてならない場所へと帰ってゆく

そんな旅路もあるような気がする




 ....
新しくポストを建てました

これで十二本目です

今のところはお手紙はいただいておりません

悲しくはないです

心配は

近所の子供が悪戯に石を詰め込むことです

さきほど七 ....
魚影のない河川
子どもの工場見学
秋空にぎんぶち眼鏡のつがい
おとなの暗い話題
 
人のかたちを真似るビルと
ビルのかたちを真似る人
沈む色紙の太陽
三角座りのキリ ....
  サイダー、
  君が
  つぶやいたらこぼれた
  向こうの街が
  透けてみえそうな
  蒼だ
  ここは
  いつまでも夏だ
  サイダー、
  河が
  うねりな ....
ひかりを浴びていた
海をみていた
ひかりの中で鏡はしろかった
鏡の中で海はしろかった
だれかをおきざりにして
おきざりにされたものがいる
通りすぎてゆく
陽射しが眩しかった  ....
いつものように、
秋葉原のケンタへ寄ってから、病院へ行った。
携帯ショップの前で、
いかにも秋葉原風の中太りの男性が、店のキャンギャルと、
スーツの店員に、なんか、クレームをつけていた。
 ....
蔦に食い尽くされてしまった
君の形をした穴が空いたままになっている
無人島に
たったひとつだけ持って行くもの
迷わず携帯電話を選んだ
無人島は完全に電波の圏外だった
ぼくはそんなことはかまわなかった
都会にいても
ぼくの携帯電話が鳴る夜なんてなかった
 ....
猫がミルクを飲んでいる。
また貰ってきた花を食べる。
わかっているねトイレに行ってよ
のどを鳴らしひざに来る

今日は日曜日
何にもすることがない。
窓を開けて富士山を見る。
雪化粧と ....
 
 
投げたボールの
破片が鈍く錆びて
木々の梢に優しい
アゲハ、あれは
産卵に来た
そしてもう
帰れないだろう
(だから誰かが鳥になる)
(そっと鳥になる)
タイヤの無いバス ....
. 
しばらく前から動かなくなってしまったあなたの肖像
あなたは永遠になってしまったから
ぼくが生きている限りあなたは生きているし
年をとることもないあなたは永遠の肖像
. 
夜は星々のま ....
マサカのサナカに考える
サカサになって 考える
サカナになれず 考える
トサカ 動かし 考える

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
風の色が 澄んでゆく
そろそろ厚着を しなくちゃね
石油の香りが 恋しくて
灯の色を 浮かべてる

急く気持ちを 忘れたら
ぼちぼち読書を しようかと
サガンの本が 恋しくて
少し瞼を ....
 
悲しい歌が町をゆく

悲しい歌は夕暮れに

ふらふら迷子のようにゆく

ぼくはおうちで外にいる

悲しい歌に耳すます

ぼくはいつでもおうちの子

 
{画像=111007000549.jpg}


窓ガラスに映る大空は青く
青いパネルの上に白い雲が貼り付いていた
冷たい空気が流れ
机や椅子は緊張している
床の上には煤がざらつき
チョ ....
生きていれば、時折 
苦い薬を飲むような一日がある 

目の前を覆う{ルビ靄=もや}のような 
掴みどころの無い敵が 
心の鏡に映っている 

靄の向こうのまっさらな 
日々の舞台は、 ....
廃園なんてない
庭はいつもそこにある

木の国
虫の国
蟻の国

幾つにも幾重にもひとつに
空のもと
風の中
ひとがいなくても
いなくなっても

おかえりという言葉が
時々 ....
そうやって大切な「もの」を失ってゆく

失ってゆくのはいつも「もの」だ

ぼくが「もの」にしてしまった「もの」なのだ


年甲斐もなくSMに溺れたのは

二十も離れた女と

ふた ....
乾 加津也さんの自由詩おすすめリスト(4819)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
残念な人- 春日線香自由詩411-10-13
女の子が産まれたら- はるな自由詩1311-10-13
おはよう- ペポパン ...自由詩4*11-10-12
封筒を買いに- 草野春心自由詩3*11-10-12
エアメール- たもつ自由詩511-10-12
ねむり- 石瀬琳々自由詩21*11-10-12
掌の器- 服部 剛自由詩611-10-11
手のひらの詩_- 服部 剛自由詩811-10-11
秋が来おった- 一 二自由詩711-10-11
潮の音(ね)- 凪 ちひ ...自由詩211-10-10
別れ- ぎよ自由詩311-10-10
創作- メチター ...自由詩10*11-10-10
旅路のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2511-10-10
割れた鏡と英国風のカーテン- 空中分解自由詩4*11-10-10
かみなりのおとをききながら- かいぶつ自由詩7+11-10-10
サイダー- 草野春心自由詩7*11-10-9
車窓- アラガイ ...自由詩12*11-10-9
キチガイの楽園- はだいろ自由詩411-10-8
- 照留 セ ...自由詩411-10-7
携帯電話- はだいろ自由詩711-10-7
サンデー- ペポパン ...自由詩7*11-10-7
おうと- たもつ自由詩711-10-7
肖像- Giton自由詩4*11-10-7
マサカのサカナ- 藤鈴呼自由詩2*11-10-7
移ろい- 雪路自由詩311-10-7
夕暮れに- mortalis自由詩511-10-7
教室_/_昔通った中学校の木造校舎が博物館になっていた- beebee自由詩24*11-10-6
鏡の世界_- 服部 剛自由詩311-10-6
庭にはいつも- 小池房枝自由詩811-10-6
宿命- 吉岡ペペ ...自由詩911-10-6

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161