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秋の夜長が静かにこちらへ歩を進めている
もう虫が鳴いている
昼間の入道雲が萎んでしまえば
いそいそと秋が町のあちらこちらに姿を見せる

ところがどうだろう
私はまだ秋の準備ができていない
 ....
何かをこらえるときに
下くちびるを噛むせいで
わたしのくちびるはいつも痛んでいる

本当に痛んでいるのはきっと
こころというものであるはずなのに
わたしはわたしの痛んだくちびるの
その細 ....
{引用=



ふいに落ちてくるのは声
ねむりを破る声

とどまることなく走りつづける
でんしゃのなかを
でんしゃと同じ速度で疾走する男がいて
疾走する男のその努力をもし徒労という ....
あなたが
後ろからそっと私を抱きしめる
せせらぎが流れるように
肌を滑る冷たい腕

蒼白い月明かり

私はまるで
羽衣を纏った 一晩の天女

シーツの波間を漂う蓮
水草の絡まる細 ....
「火の森というものがある」と父が教えてくれた。私が火山の調査のためヘリコプターで火口の上空を飛んでいる時だ。父はそれまで私の横で眠っていたが ふと目を覚まして そう言ったのだ。火山は穏やかだった。二回 .... mean meanと蝉がぼくを詰っている
いじわるなぼくは
アスファルトにおちているつよい水性の日差しをひろってたべる
夏というのは架空とおもう
ふとてのひらをすかしてみると
うすい水か ....
地下を網の目のように張り巡らさせていく根茎の成長
時々ぽこりとその緑は地下から突き抜ける

だが決して緑が中心になるというわけではない
中心がないという事は周辺がないという事だ
縦ではなく横 ....
優しさとか正しさなんて不確定さ
赤い雨が教えてくれた
ポスターのヒーローがこっちを見てる
人は何かになるんじゃなくて 自分になる為に生きてるんだ
涙の理由は痛みを知ったから
きっとあなたが優 ....
孤独が少し寂しくなったのは
あたたかさの意味を知ったから
わからないままでよかったけど、
わかっちゃったから苦しいよ。

いかれた誰かさんにおじぎして
これから先の路をきく
変だな、地図にはないみたい ....
  速度についてのメモ

搭乗口はもう地上にある
顔で埋まる大きさの窓からは
厚い空気の層に
雲が積乱しているさまが見えた
上下には幾重にも
それぞれの居場所を定めた雲が
また層を成し ....
あんまりおなかが空いたのでわたし、
針金をのみこんだのでした
モビールの鴉のお腹から
ぬきだしたいっぽんのあばら骨、

するすると引っ張ると
するするとどこまでも伸びてゆくので
校庭の ....
 
 
深い霧は晴れ
街やヒトを形づくる
様々な線たちが
再び姿を現す
言葉は辞書の中で
既に朽ち果てている
「幸せ」という
一語の印字のみを残して
鳴くこともなく
路上に何とな ....
笑顔で接し
何でも話せる
叱っても
あっさりしている

いやな事も
さらりとこなす
その人に
身を捧げる

その人を好きになる。
特別な人となる
少しでも
いい思いをさせたい ....
 
 
都市の息づかいの奥へと
延びていく砂利道
書きかえられた公図の写しを
大事そうに抱えた男が
小さな石の陰でうずくまっている
眼の中を覗き込む
そこは既にもぬけの殻
わたしの数 ....
遠慮がちに
欠ける月を見た

半分も満たすことができず
けれど決して消えない

いつまでも
見ていたい
月だった

ワイヤーを巻かれた幹
黒く浮かび上がる建物

携帯に落とし ....
安らぎの意味も忘れるほど
孤独を噛み締める夜

走り去っていく
あなたの夢が
繰り返し浮かんでは
消えていく

幸せな夢を見られないなら
眠る意味って
ないのかな

朝日が街の ....
背伸びしないで
等身大の自分で
いよう!

小さい自分は
人を感動させる
大きい自分は
人を怖がらせる。

肩肘はらない
自然体は
いつも正直
いつも笑顔

強引はいけない ....
花はどこへ行った

なんて問い続けるよりも大切なものが私たちにはあった
それが今の生活であることは否定できないし
ひとの望むものなんて目に見えるものに他ならないのだから

ありふれた結婚生 ....
まわり疲れました
いい加減にして下さい
もうこれで最後です

後ろの正面が
誰かなんて
分かるわけないじゃないですか
だって
あなたを中心にして
150人がまわってるんですよ

 ....
町には、
都会の路傍の実を摘み
ジャムを作る女もいるのです。

黒く指をそめながら、
けして与えられるものでも
買うものでもなく
何かを知るために。

立ち枯れる花たちが、
夏色を ....
何にもない日ではなく
一年に 疲れている 
私の立っている 何にも 
あなたは 流れていく


島は 持っていない 
遠くに 壁の光が見える
風のコーヒー
闇は スーパーの匂いもして ....
コンクリートが濡れていた
僕は朝からの買い物でせわしなく移動していた
掌で抱えた袋には
甘い匂いのストロベリーがたくさん入っていた
老婆が向こうの道路で
子供の手を引いていた
子供は小さす ....
中山道を走り

導かれるようにして  森の中





大谷吉継の墓よ



数百年来 義理人情の風を吹かせてきた

大谷吉継の墓よ



吉継公よ


私の ....
夏の終わりの空たかくに死者の小骨のようなヒコーキが白くいとしく飛んでいる

ホテルのプールに浮かんでそれを見てたらあたりまえのことに気づいたんだ

耳は水につかってて水の流れの音がした
なん ....
            100829


見つからない
ないからない
ないないづくしの
のっぺらぼうに
ふりまわされて
来た道を南に
逃げるように
もどる
もどる訳は
わから ....
明日は大好きな
カラオケ
ハナミズキ
瞳を閉じて
各種メドレー

皆に声が澄んでいて
迫力もあって上手いと
誉められる。
皆が呼んでくれる。

極めつけは
ARMED AND  ....
運転免許は持ってない
船舶
重機も持ってない
空を見上げてやるせない
煙草の煙も舐めれない

ああ

ロハスって言うな!
虚弱なだけ

カルトって言うな!
皮肉屋なだけ

 ....
朽ちたこの身体に 縫い付けているだけの
手足で今日も 街を這うよ

ギリギリのところまで行って 何も無かったら
それはそれで いいのだけれど

ただ体だけが疲れていて
唯一、身体と繋がっ ....
ともだちみんなに責められて
泣きながら土下座をした夢から目覚める朝
からからと窓を開けると
こいびとが
摘んだ花を差し出して笑っていた
洗濯物のすきまから
「どうして?」って訊いたら
「 ....
なんの力もない場合にどうしたらよいかというと
さげすみをうけるとよい
かいわをしてもすぐにきりあげられたり
むしされたり
なぐられたり
ばかにされたりする
ことによって
適正な位置に収ま ....
乾 加津也さんの自由詩おすすめリスト(4819)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏なつかしく秋になく- 木屋 亞 ...自由詩4*10-9-2
くちづけ- ベンジャ ...自由詩4*10-9-2
でんしゃのなかにふる雨は声かもしれない恋かもしれない- 石川敬大自由詩1810-9-1
蒼月- Akari Chika自由詩2*10-9-1
火の森- 非在の虹自由詩1*10-9-1
mean- コーリャ自由詩1210-9-1
横の繋がり- 小川麻由 ...自由詩3*10-9-1
不屈- しょうた自由詩110-9-1
Alone- et ceteras自由詩1*10-9-1
2010年8月31日- 高橋良幸自由詩2*10-9-1
【連詩】_三軒目の鴉- 古月自由詩3*10-9-1
線たち- たもつ自由詩510-8-31
仕事- ペポパン ...自由詩3*10-8-31
砂利道- たもつ自由詩610-8-30
震える心- Akari Chika自由詩1*10-8-30
Lavo- Akari Chika自由詩2*10-8-30
ありのままの自分- ペポパン ...自由詩3*10-8-30
決別のひと- 恋月 ぴ ...自由詩29+*10-8-30
カゴメはカゴメ- 花形新次自由詩4*10-8-30
Blackberry- 月乃助自由詩14*10-8-30
何である物にもない日に- 番田 自由詩410-8-30
天使ちゃん1回100円- 真島正人自由詩5*10-8-29
大谷吉継の墓- 八男(は ...自由詩110-8-29
音のない洞窟- 吉岡ペペ ...自由詩4*10-8-29
遠い存在のあなたに- あおば自由詩4*10-8-29
ツイスト&シャウト- ペポパン ...自由詩4*10-8-29
俺の名前など知りたくもない- 錯春自由詩210-8-29
- 薬堂氷太自由詩2*10-8-29
青の朝- 石黒あき ...自由詩410-8-28
メッツェンガーシュタイン、ベルリフィッツィング- a自由詩110-8-28

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