すべてのおすすめ
 田んぼ


乾いた田んぼに水が入って
追いつけないままに去っていった
春の詩をようやく諦める

花菖蒲は元気に咲いている
紫陽花もゆっくり色づいてゆく
発芽した朝顔は満員電車みたい ....
紙の世界でコーヒーを淹れたい

記憶の断片がいまさら燃え上がる

繊維質の砂漠の中

雨で崩れる家

家具はライターで焼けてしまう

崩れても逃げ遅れない

折り紙ですべては元 ....
土から生まれ 土の共同体に生き 土に収斂していった 両親の土壌から生まれ 土を耕し植物を育て 植物を食べたり売ったりして生活した 火もまた土から立ち昇り 水もまた土へと還っていった 土へと収斂しないも .... 本日をもって閉店させていただきます

うちから徒歩一分の
スーパーマーケットが何十年かの幕を閉じた

棚はがらがら
生鮮食品とお惣菜ぐらいがあるだけなのに
人が溢れてうねりうねって彷徨っ ....


夏のはじまりの声に
奪われた鼓膜は
透明の
セロファンに覆われた
巻貝の中で浮遊する



白い花びらの波に
さらわれた遠い渚で
掠めとられたくるぶし は
薄暑の縁ど ....
{引用=

山色も褪せる
賽の河原とよぶ 山の端に
鬼がいっぴき 住んでおった

大酒喰らいの 赤鬼

人に化けては 濁酒を飲みにくる
細かなことには、気が向かぬのか
角を 忘れて ....
ぱたぱたとひるがえるちいさな二足のズック靴
幼稚園への近道で
つないでいた手を離し
走ってもいいよというと
かならず笑い声をあげながら
細い坂道を駆け下りていった
その弾む後ろ姿を
おぼ ....
新緑
けやきの葉は太陽の陽をとらえきれず あたりを染める
ゆっくりと濃くなり
また 薄く変わって

芽吹きの痛みは 遠い記憶

君よ
新緑の明日を 君の森を走って行け

踏み出した ....
娘の担任の先生から突然メールが届く
件名は娘の名前
かすかな心臓の高鳴りを覚えながら
本文を開ける
文字が目に飛び込んでくる
“She had an accident!”
アクシデント!? ....
黄色の帽子をかぶった一年生が
朝の登校の集団に 交じっている

今時はピンクのランドセルもあり
小さな背中一杯に背負い込んでいて
初々しさに 車を運転しながら
自然と微笑み 見ようとしたが ....
雨上り
雲はほっそり
ゆく道に
鳥山が立つとき
海の深層には
おおきな迷いが泳いでいる、と
あの日 あなたは教えてくれた

あなたの育った長崎の海は
いつも
あなたを包み込んで
すべてを許し 微笑んでくれた
そんな ....
静かな朝に
とおくとおく
列車の音がする
私達のあらましを
紙に綴った日
小さな子供は
おろかしい大人を
黙って観ていた
列車が走る音に
夢を重ねて
タンスの上置き 小引き出しの奥深く
潜められていた桐の小箱
黒ずんだ表面に彼の名が沈んでいた

初めて見る彼自身の臍の緒(へそのお)
波立つ胸を押さえ 箱を開く

 母はこの管を通して
 ....
                     
 
ひんやりした部屋の鴨居(かもい)
黒い額縁の若い女に寄り添った老人
の真新しい写真に目をやり
タンスの引き出しを開ける
引き出しいっぱいに満 ....
我が家には
クイーンサイズのベッドと
アッキーの為のロフトベッドがあります

わたしがずっと寝ていた時には
社会人と起きている時間がずれるので
和室に布団を敷いて寝ていました
 ....
高嶺の花をヘリから摘む モアイにエクボ彫る 初めから
海でないものだったかもしれない
けれど 確かに
涸れた
だから
海だった と
言い張るほかはない
そのようにして 紛れもなく
青空だった
森だった
輝く山脈だった と
 ....
月みみ

うさぎが みみを たてに ふった

ので きのう よる

月へいった

10万坪の土地を 出世払いで 貰った

ぺこちゃん人形 倒すくらい なら

ただで ....
種々(くさぐさ)の根に吸い上げられる水の轟音。
あなたのその脚は、根。土に喰い込んだ根。
その根はあなたの地上の背丈よりずっと、地下高くひろがり、吸い上げている。

根の国の暗渠には、歌が ....
恋人と呼べる人は
僕にはもう
いない
そして路地を歩く


そして遠くに沈む夕日を見る
僕は一人
特にあの不味いメシの味を
思い出す
福袋の中でじっとしている 明日は勤務先に届いた注文書を元に工場のひと月分の生産予定表を立てないといけないのですが困ったことにエクセルすらまともに使えません。いくら人がいないからって一週間の新人にやらせるなんてムリムリムリ。そも ....  
 
父は会社を辞めて
小さな薬局を経営していた
母は近くの
ガソリンスタンドで働いていた
僕が社会に出る頃には
薬局もガソリンスタンドもなくなって
父と母だけが残った
僕の仕事は ....
?公園に女の子が八人いました。
さらに後から男の子が何人か来ました。
全部で子供は十五人になりました。
公園に男の子は何人いますか??

レスリーは両手の指を曲げたり伸ばしたりしている

 ....
ミュージカル調で怒られている あなたと会話をする
迷路にまよいこむ
歩いても
ふいに道があわられきえる

言葉が
ひゅるひゅるとうねって
あなたをかすめてながれてゆく

わかってない
互いがしぼりだしている
 ....
ハッ、ハッ、ハッ
ああ〜、ああ〜、あ?
だ、誰か覗いているわ
ええ、またアイツだな!
おい、おまえ
何度言ったら分かるんだ
覗くんじゃない!
ピーポーピー
嘘つけ、明らかに故意だろ
 ....
私は梅雨空の
とある山の稜線に花となって咲いてみる
霧が、風にのって、私の鼻先について
それがおびただしく集まって、やがて
ポトリ、と土の上に落ちるのを見ていた
私はみずからの、芳香に目を綴 ....
乾 加津也さんの自由詩おすすめリスト(4819)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
北の亡者/Again_2013皐月- たま自由詩35*13-5-14
ペーパーハウス- 村正自由詩2*13-5-13
twitter- 葉leaf自由詩413-5-11
さよならスーパーマーケットさん- 灰泥軽茶自由詩10*13-5-6
潮音、遥か- 佐東自由詩6*13-5-6
Loto- 月乃助自由詩6*13-5-6
坂道をのぼると- Lucy自由詩28*13-5-6
新緑- ぎへいじ自由詩21*13-5-5
八重の優しさ- 夏美かを ...自由詩35*13-5-4
花の傘_雨道に- 砂木自由詩13*13-5-2
人影- こしごえ自由詩4*13-5-2
鳥山が立つとき- 草野大悟自由詩9*13-5-1
愚手- 自由詩613-5-1
儀式4_転生- イナエ自由詩7*13-5-1
儀式3_追葬- イナエ自由詩6*13-5-1
ベッドルーム- 鵜飼千代 ...自由詩12*13-5-1
高嶺の花をヘリから摘む- 北大路京 ...自由詩413-4-30
モアイにエクボ彫る- 北大路京 ...自由詩613-4-29
砂漠の風景_1- Lucy自由詩12*13-4-27
月みみ- 佑木自由詩3*13-4-25
根に吸い上げられる水のはなし- 凍湖(と ...自由詩513-4-24
君のくれたものだとか- 番田 自由詩3+13-4-24
福袋の中でじっとしている- 北大路京 ...自由詩1013-4-24
ナントカナルンカネ- マクベス自由詩113-4-24
家族の仕事- たもつ自由詩713-4-24
中庭のある小学校で- 夏美かを ...自由詩26*13-4-24
ミュージカル調で怒られている- 北大路京 ...自由詩1013-4-23
真中の食卓- 朧月自由詩613-4-23
火星人に見られた- 花形新次自由詩113-4-23
ときには花となって- 山人自由詩5*13-4-22

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161