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おもちゃに耳打ちする
バ
Tシャツ脱いで食べた
ウ
政治家に塩コショウしたいっ
ム
枕がどら焼きだった
ク
幽 ....
うすむらさきの川に指をひたしたまま
舟が帰らぬことを願っていました
あなたは何故そんな
紙の花のようなことを言うのか
とうの昔に終わっていたのに
今がはじ ....
虫けらに
一匹のちっぽけな虫を
叩こうとして
いったい、どれほどの敵を
この虫は逃れたのか
私が殺害しようとしている
この虫は
わたしではないのか
これから、いったい
....
カラスアゲハの
遠慮がちな青みかたが
なんともいえず爽快だったから
ぼくは急いで
シャツを脱ぎ捨てた
もしかしたら肩甲骨あたりに
あるんじゃないかと思って
見落としてきた空への切 ....
みんなもっと頑張れよ
血反吐はくほど頑張れよ
靴底が擦り切れるほど頑張れよ
親の死に目に会えないくらい頑張れよ
日付を忘れるくらい頑張れよ
呼吸を忘れるくらい頑張れよ
おれはここで生ビ ....
くもをたべる透明ないきものが
空に住んでいます
優しいナイフで切り開いて
あの日 歓声をあげて
逃げ水を追いかける
おさな子はぼくですね
ちっともつかまえられないのに
追 ....
花に種類あり
花は花を選んで咲いたか
花はその場が小さな空き地であっても咲くだろう
踏まれてしまえば悲しいけど
また起きるのです
起き上がります
使命感なんかではありません
風がふい ....
公園の水たまりに小さな魚が一匹いた
海水魚のようだった
昨晩の雨に迷って
ここまで泳いできたのかもしれない
このままでは水が干上がってしまう
魚は少しずつ弱っているように見える
....
戦略を持たない国だと自嘲するのはやめろ
出張の空は群青いろになっていった
リスクのとれない国だと軽くみるのはやめろ
どぶねずみ色の雲や空が群青になっていった
グローバル化という ....
今日は凹むことがあって、なぐさめてもらおうと、たくさんの友達にメールしました。
あれだけ応援してくれたのに、みんな、
「残念だったね」
って、それだけ?意外と冷たくて、よけい凹んでしまいました。 ....
晩ご飯の魚と目が合った日のことを、覚えていますか。
腹の中の子まで食われ白骨化してるくせに、目だけはしっかり残ってやがった。
ゲーチェなんかがそう言っていたことにして
正しさってさ、使命感の ....
きょう楽しくて
たくさん笑ってしまったから
きょう死ななければならないな
と
おもった
したしい浴槽に
清潔なおゆ
わたしのからだは黒ずんで
おおきな澱
しっている
海はも ....
なぜかはわからないけれど、世界はとおくにある。
朝顔の花でつくるいろ水や、
海辺でひろう角のとれたガラス、
いいにおいのする果物の皮
そういう、心地よくて意味のないものになりたかっ ....
『アルマジロの歌』
ケダモノでいるのがヤになって
鎧を脱ぎ捨てたアルマジロ
その背に無数の矢を突き立てて
ヤツはのそのそと歩く
痛みは戻った
....
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腐り始め た ....
ロシアの古い民謡に
生きる事の本質を問い
私は屑だ
....
手の子どもが
粘土をこねている
いくらこねても
粘土は粘土の形にしかならない
粘土を裏返してみる
にぎやかで美しい色の都会が現れる
足の子どもは
都会に行きたがる
昨日草む ....
人見知りなミツバチは
花の蜜を集められない
花が可愛過ぎるから
真っ赤になって
『また今度』
ふっと香る花の香り
気になりながらも
知らんぷり
恥ずかしがりの照れ屋さん
....
空気の蒸せる昼
スーパーは避暑地だ
パチンコがやめれん
いつ親に泣きつこうか
残り少ないキャッシュカードを
ATMに差し入れる
じいちゃんが
どこからか見ている気がして
何もか ....
空色から生まれた風が、
少しの遠回りをして やってきて
季節の話をしてくれる
静寂に波打つ風紋の砂の褥
焼けた肌は、夏を貧欲にむさぼり
求めるそれを手にするまで けして 止めようとし ....
{引用=まっしろい
かべに
まっしろい
まどがあって
まどのそとも
まっしろだったら
ちゃんと
まどはみえるかな
*
ぼくのはだが
まっしろで
ぼくのふくが
....
軟骨で出来たビルに
バッタが遊びに来ます
電信柱の破片が砕けて
少量の砂になります
+
過って網戸に
大きな穴をあけてしまう
その大きな穴から
たく ....
私の病気は、軽い記憶障害です。とても嫌な記憶ほど、あっという間に忘れます。
今まで、嫌なことがありすぎて、脳の機能が削除を優先しているのかもしれません。
たとえば、記憶というものが、一枚の写真なら ....
もう着るものかどうか、わからないけれど
さらさら、木綿の肌に触れる
待ちうける その時の
今 やってきた季節のさかりに
たくさんの声がする
行こうか/行ってきます/行くよ/さあ
い ....
乳ぶさのかたちをしたくもが
夏空に憂いをあたえている
満員の最終列車が
日付のさかい目で迷子になる
聖人のため息が
夕刊とともに2セントで売られる
ああ
古着屋で
はかり売 ....
もしも僕が樹海で朽ち果てたら
どこからか樹の種が飛んできて
僕を栄養にして育つだろう
空を目指して樹は伸びゆき
仲間の樹々と笑いあうだろう
やがて樹海の一部となり
大地と太 ....
街に出ると
街に溢れているひとびとが
数で私に問いかけてきます
あなたは誰に会いたいの
図書館に行くと
きちきち並べられている本たちが
さらに無言でたたみかけて来ます
あなたは何が読 ....
明日
わたしは
食べにでます
あなたの知らない
穴場の店へ
いつか
行きたいと思っていて
なかなか行けなかった
まだ開店間もない
トンカツ屋へ
トンカツ屋に入って
先ず感じる ....
普通になりたい
うつむいてあなたは言う
小さな小さな声で
普通ってなんだ
なんて問えるだろうか
障害がある
と告げられた彼女に
決めたのは
普通の側ではないのか
なにが
....
100803
物体化した組織の齟齬を見つめている
小さな罅が拡大してゆく速度を測る
気の短い魚が迂回路を避けて
小堰堤に挑戦する傍らを
....
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