loneliness
primrose

君が投げた
寂しさに透き通ったボールが
あちこち跳ね返って
やっと
僕に届いた

受け取った僕の
縮こまる胸の奥が
痛い痛いと
一人泣く

あの日
遠くを見て笑う僕を見ていた
君の投げた
寂しさに透き通ったボールが
間違いもなく
遠回りをしながら

僕に届いた
ただ
それだけなのに

僕は
痛む胸を持て余し
笑う君を見ている
僕の知らない遠くを見つめて
笑う君を見ている


自由詩 loneliness Copyright primrose 2003-11-11 16:38:54
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