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どんなに騒いでいても
静かに眠っていても
来るものはくるのだ
小川一本の県境
だからといって
天候が
変わるわけでもないのに
天気予報は変わる
水の性質が ....
夜店の風鈴のように
蔓棚から垂れて枝にぶら下がり
秋風に吹かれている卵
茶色く毛羽立った上着の中は
半透明なグリーンの輝き
物珍しさと
手間の掛からない栽培が
流行を呼び
夏は陽 ....
猫だけを置いて
家人が出かけてしまうと
猫は人になると飼い主は言う
電話が鳴る
猫は眠っている
電話が鳴っている
....
だまされたのかも知れない
甘いにおいに誘われて
近づきすぎた
人だって
グルメな匂いに弱い
縁日の雑踏の中の醤油の臭い
に誘われて
埃と一緒に口に入れる
焼きと ....
土曜日の朝
詩の学習会に出かける電車の中
文庫を読んでいたが 文字がぼやけて読みにくい
片目を閉じてあたりをながめ 見付けた左目の異状
会場で雑談中に報告すると
詩友はきつく念を押す
「必 ....
秋を着飾った紅葉が
全ての葉を落とした
裸になって
冬の薄い日差しを
目一杯受けたいのだろう
やがて来る
春のために
秋の夕暮れ
床に漂う冷気に足を漬け
おとこひとりタマネギを剥く
まな板に乗せ 包丁を持ち
玉ねぎの白い肌が
病床の妻に重なって
ためらったおとこから
逃げたタマネギ
床から拾 ....
昔
会社の中の仮面に疲れた人が
仮面を脱ぎ捨て 本当の自分になろうと
素顔で生きようと 闘争を挑んだ
だが
周りの仮面はそっぽを向いて
会社の素顔から出るむき出しの刃
....
subaru★さんのイナエさんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
越年
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イナエ
自由詩
18*
13-12-27
キウイフルーツ哀歌
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イナエ
自由詩
13*
13-12-24
猫と電話
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イナエ
自由詩
20*
13-12-21
ウツボカズラ
-
イナエ
自由詩
18*
13-12-19
異状であっても病気じゃない
-
イナエ
自由詩
9*
13-12-14
裸木
-
イナエ
自由詩
15*
13-12-12
玉ねぎの涙
-
イナエ
自由詩
10*
13-11-2
人は仮面をつけているから美しい
-
イナエ
自由詩
13*
12-12-4
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