チェリー
モリマサ公

丸太をぶったぎる

納得のいくこたえなんかどうでもいいという顔して
みんな部屋をでてく
白いカベ一面にアスベストがキラキラしている
恒星がよわよわしく双子のおたがいをてらす
てらしている
てらしだす
トランス
白目ではがれだすアスファルトで運ばれていく
スローターハウスで育つ植物たちの
ちいさな鼓動を
号泣する虫たちの声を

ミクシングされたボールの中のチェリーのように


あまい
すっぱい
なつかしい


 


自由詩 チェリー Copyright モリマサ公 2013-08-06 00:52:36
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