すこしだけ、遠くを考ることにして
足元の言葉など
深めの空へ向けて投げる
そこまで
届いた音を見届けてから
ぼくの窓からロケットを打ち上げる
高いところ
見渡せる、空が近い
た ....
て ぶくろう
ほけちょ
たるんだ
ゆめ み
あしあと ついばんでる
って ふく ろ
あ ほう
この前
青白い顔をして
「死にたい」
と言う客が
いましたので
僕は宮沢賢治にならって
「怖がらなくてもいい」
と言ったところ
「私はそんな事を聞きに
きたんじゃない」と
ぷ ....
空 に 見 つ け た
君 の 羽 根
駅ですれ違った女子高生が
「アンタ詩人になりなー」
と友達に言っていた
ポエジックってのはなんて恥ずかしいんだろう
否定しようか?簡単だけどさ
「詩人病ですね」
「詩人病?」
....
さしこむ月明かりに
浮かび上がる
窓枠におかれた青白い手
古びたホログラムのような
その手の
輪郭が、ぶれ
はしる、ノイズ
握られたナイフの
かるい重み
ナイフは澄んだ鏡
凪い ....
脳みそが痒いな
朝から痒いな
のこぎりでギリギリと開けて
痒いところを掻きたいな
掻いたら脳みそぐちゃぐちゃになっちゃうかな
ぐちゃぐちゃになった脳みそは味噌汁になるのかな
....
そうしていいこともあった
悪いことがほとんどなのに
大志をいだきすぎたために
ついへこんでしまう暗渠が
ぼくの大陸棚を転げ落ちて
ゆく
....
今朝、あつ子は眼鏡だった
俺はあつ子をかけて新聞を読んだ
悲しい記事をであつ子は泣き
楽しい記事をであつ子は笑う
俺のあつ子、眼鏡は泣きも笑いもしないのだよ
そう言うとあつ子は黙って ....
呼び鈴が鳴る
お届けものです、と言っている
(僕はおりません)
(僕はここにおりません)
あきらめて走り去ったあと
郵便受けの不在通知をつかんで
電話する
何時頃いらっしゃい ....
序
ひらめき どきどき
きらめき うきうき
ゆらめき いきいき
ときめき すきすき
破
めきめき ばきばき
急
もう あきあき
あほくさい。
そこのはばかりさんで顔でも洗ろて、
ぶぶ漬けでもたべていきなはれ。
01/25/2005
"PULL. aka, PePULL.&q ....
ぷりりんとチョコの入れ物売っているフォークの先に突き刺さる月
ヴァイオレットきみの口笛残酷に金魚のエサは二粒三粒
鍵盤は白黒白黒白白黒カレーライスに蜂蜜入れる?
ふざけてるふざけてる ....
とにかくピンクだったのです
とにかく
と
じゃりじゃりになってしまった雪を
踏みしめ踏みしめ
私はつぶやくのです
とにかくゼロだったのです
とにかく
限りなく
完全には
ゼロ
....
綺想を詩文に纏わせる概念の一つとして、今回は「当て字」を見てみようと思う。
例えば「満月」の満を万として「万月」とする。
例えば「太陽」の太を帯として「帯陽」とする。
例えば「陽光」の陽を羊 ....
雪の 蝉は
冬に 生まれて
お日様に 溶けて
ぽとりと 落ちる
ほら
とんでいく
今日も行くわよドラッグストア!
新製品が目白押し
入り口近くでドリンク剤が
横目で誘惑してくるよ
エステティックはT○C!
そうは言ってもエステは高い
ローン組んだらつぶれたなんて
よく ....
重たい言葉を呟きながら
折った鶴はくずれた格好でいました
尾なのか頭なのかわからない二本のツノは
怒っていました
指がふるえて
上手に折れないのですから仕方ありません
せめて寂しくない ....
土曜日も学校があった頃の話
お弁当だった
わたしはよくお弁当を忘れた
作ってもらえなかったのではなく
わたしが忘れて学校に行くのだ
姉はちゃんと持っていく
姉はおか ....
つめたいあおぞらの岸堤では、
薄色の私に関する波紋が水面で揺れていましたが、
十四歳の虚無にとって、ひややかな書籍など、
朝と草と自転車とほたるにすぎませんでした。
森をあまく満たすぶどうは音 ....
歯を歯を歯を歯をみーがきましょー
ぽっちりと みがき粉出してぇ ぽっちりと あそれ
口からたらしてダダンダーンよだれも落ちたらぽぽんぽーん
さ それ しゃきしゃき覇気がなーいも ....
■宮澤賢治
さて、先日図書館で宮沢賢治を借りてきたのです。ネットで詩をはじめた自分にとってあんまし本てのは食指が動かんかったわけです!!!!(ダメすぎ)面白いくらい詩を読んでないわけなのですが ....
金曜日がおわった
一週間が長い
精神病を患ったからか
初老の痛みか
『詩は青春の文学である』
と関根弘はいったが
詩はだから宇 ....
「いじめられるあんたにもなんか問題があるんじゃないの?」
と母が言う
ので
これからは
学校の帰り道だけで
泣こうと思う
みんなに
嫌われてしまうのと言うと
となりのクラスの尚子は ....
とある屋台に座ると
目録には
ラーメン
日本酒
ビール
そういったものの他に
月
があって
「この月はなんですか」
と聞いたら
真っ黒などんぶりに
水を並々とそそがれ ....
野茂投手が
大きく腰をひねり
ボールを投げるのを
見ていると
カッコイイ
僕と同じ大阪で育ち
朝が弱いので
朝の練習はとても
嫌いだったらしい
米の、放送局のインタビュアーに ....
渋谷駅東口を抜けるとそこには何もない
ここから見える世界は低すぎて話にならない
こんにちは、
欠乏しているものが少しずつ増えていくことを
僕は成長と呼んでいたの ....
あっちむいてほいっ!
得意げに君はいう
あっちむいてほいっ!
また僕の負けだ
いつだって
君の指さす方向が気になる
あっちむいてほいっ!
たまには僕の指先を見てよ
あっ ....
マジか ネタかって なんだろ
本気か 遊びかって ことかな
それは でも
いったん 言葉にした時から
すでに 詩にした時から
言の葉 の 受け継ぎの中に 展開されて
ひとり ....
今日は
情熱的で親密な恋の話を
させてください
私が彼に愛されたのは
彼の目が誰よりも先に
わたしを見つけた
高校1年の時
初めて使う
リップグロスの事も
少しだけ切った
....
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