久しぶりにチョコベビーを買った
ちいさな、円筒形のチョコレートだ

どうやら仕掛けがあるらしい
あのちいさな断面に
スマイルマークとか 星マークとか
付いてるものがあるらしい

「見つ ....
死火山に松明投げるかのごとくあなたが閉ざした扉をひらく


灯台の下で探すが見つからぬ懐中電灯を持ちしあなたが


ふたりしてベンチに座りブランコの鳴き声などを聞いた十月


畑には ....
森の中で月を見て
青さ静かに、目に染みていく
あるかないかのカーブを
そろり、ふわり、降りていく
静かに、選ぶ言葉に僕の
音はどこかで回り続けているか


泳いでいるのは、あなた
そ ....
こんがらがった むつかしい きもち
すれちがっていく つむじかぜに
ふりかえりつつ かたを すぼめ
どこにも ひらいては ゆけない

げんざいち しめしては
また たちどまり
せ ....
皮膚のすぐ下は清冽
流れゆく血が私を
結びつけているのだ
家と人と肉と そして
全ての生きているものたちと


血によって私は
辿り直されることを許す
血によって私は
絶えず内 ....
坂につないだ 果実の皮
無垢はついばまれ焼ける

霧の音が円の角に触れる
クロスされた糸が星宿し

かたこと 繁みが 飛ぶ
さめた雪 霜柱を 包む
雨水がさらけ出したものは
きっと未来
微量の酸に溶かされて

口には出せない罪だから
沈殿した
醜い鍾乳石

自分達の罪だか ....
夜にしか会えないわたしたちだった合わない靴を無理して履いて


クラクション鳴らすあなたの矛先はわたしと彼女のちょうど真ん中


コーヒーを投げるあなたの手の平は薬指から冷めてゆくのね
 ....
壊れた窓枠に夏草が絡んで居る


肺の中に迄拡がって其れは


あたしの息の根を止めてしまう


「廃墟は未来だ」と云った


行く末を知って居るかの様


不変なものなんて無いのだろう


空の ....
ゆれているので
こっくり こっくり
あいずを おくった

しんぱいっていう わすれものを
とどけたり とどけられたり

いっしょに いない
きもちと きもちを つないでいくために
お ....
雨がいる

傘がいる

 ....
とても淋しい人と会って
とても淋しい話をした
とても淋しい店でした食事は
そこそこに美味しかった
それからとても淋しい歌を歌って
とても淋しいさよならをした
目の高さで手を振ると
そ ....
そっと、暮れそうで
暮れない
一日はどうにも循環していて
頼りない電信柱
寄り掛ると揺れる、気がする
静かな平面の畑から
土の匂いがした

単調な起伏を
ごとごとと越えていく
浮き ....
 

ぐるぐるまわる世界で
立ち止まるなんてこと
しなきゃよかった
空が広がって



     何人もの君への想いを
     愛しているかもしれないこと
     と唇から綴 ....
(ア、ア、マイクテス、テス、本日は晴天なり。)
がぁーん チャペルの発声
ほとばしる 薔薇 バラの花びら
ひゅうひゅうと襲われる

トレーシングペーパーで透かしても
バラの雌蕊は包まれて  ....
もじれつ のはいれつに
ふるいに かけられた
おでこーろん 

さややかに よこにも
つるきん たてにも

とろく とろ とこ
ちいちゃな いしは 
はじきとばし おー

お ....
砂丘であなたに会いたかった
あなたの足をつかみたかった
行き倒れる寸前の
砂に埋もれたあなたの足を




谷であなたに会いたかった
あなたの骨を接ぎたかった
花をとろ ....
どうしても空を飛びたいらしいので
象が踏んでも割れない筆箱をあげると
「二郎さーん!」と言って地面に投げつけた

私は冷や汗をかきながら
「確かに弟ができたら二郎と名付けるつもりでした」
 ....
沈んでゆく まま
煙る 山の稜線に

つながれた 足首
舐め 影 さすり

行けども 喰らえない
案山子の ぼうふらに

低く うめき ひそむ
まだ 試した事のない

 ....
 壁も、床も、家具も、俺の服も、全て白い部屋、目を瞑れば黒に満たされてしまうのに、それを拒むように、白ばかり並べる俺を、記憶の誰かが、愚かだと言った いってらっしゃい

ううん、ほんとは寂しいの

でもそんなことを言ったら
笑ったあなたの頬が困ってしまうから
言わない

昼間、楽しいことがあったとき
あなたがいないと、少し寂しいの ....
ネオンの中にまぎれてばかりやと
体に悪いって信じててん

今日なんか変なルートたどってるねん
あのままじゃ、きっと
なじみのないBARで
40代の男の近くに
しらじらしく座りそうやったわ ....
ますます吐く息を白くして近づく そして
炬燵の中の猫がのびをする
香りはすべて あたしと共に在る
ただそれだけなのに 中央分離帯の樹が気になる
排気ガスくさい こたつはねこくさい

ブルガ ....
まるまる と ふとった にのうでを さらして
あつこさん は山手線のホームへ降りた
恵比寿駅は人がたくさんで
彼女はすぐに そのたくさん に なった
さっき ばいばい といったかわいたやさしい ....
窓拭きの人が来たのに
誰も返事をしないから
僕が部屋に通したんだよ

窓拭きの人は窓だけ拭いたよ
窓より汚いものは拭かなかったよ

窓拭きの人が行くのに
誰も見送らないから
僕が見送 ....
聞きたい
聞きたくてかなわん。
うす暗い個室で
下着のままでこっちを向いて笑っている
君の歴史が聞きたくてかなわん。
今まで延々と続いてきて
これからも続いていく僕の生活の
そのとある地 ....
わるいことがあった日は
たまごを100個
ゆでたそれの殻を
むく
そうなさい、と
むかし誰かに言われたのだ
けれど
誰だったかは
わすれた

殻をむくのは
夜じゃなくっちゃいけな ....
船の停泊しない
図書室には
匂いがない

ブラインドの隙間から
斜陽
カウンターに落ちた
向こうで
司書が背中の羽を
二度動かす

白い付箋のはられた
いくつかの椅子は ....
はめこまれた
月 太陽
けれど 遠い所の土地だ

体でいけない場所だから
波おこして 乗るように
向かう

まわるカレンダーの
赤い丸は 
ボタンになっていて

指先から舟にな ....
ゆめのぬけがら
すぎさるじかん

いまここにあるのは
しあわせのあしあと
いまここにあるのは
ぼくとくるまいす

きみは しらない
ぼくが すごしてきた
きみと おなじ
 ....
千月 話子さんのおすすめリスト(2082)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
チョコベビー・スマイル- umineko自由詩804-10-31
Sundown_dazzling_day- 本木はじ ...短歌804-10-31
ID- 霜天自由詩704-10-30
ざんぞう- 玉兎自由詩504-10-30
血_(2004.10.29)- 和泉 輪自由詩1904-10-29
混ざる_朝- 砂木自由詩4*04-10-29
はき出された未来- たりぽん ...携帯写真+ ...7*04-10-28
Wicked_Child- 本木はじ ...短歌9*04-10-28
廃墟遊戯- 有邑空玖携帯写真+ ...8*04-10-28
きょうが_いく- 玉兎自由詩1004-10-27
寒い雨- 初代ドリ ...自由詩7*04-10-26
淋しい人- たもつ自由詩4004-10-26
モノクローム、マインド- 霜天自由詩904-10-26
着想- AB(な ...未詩・独白604-10-26
ウエディング- 湾鶴自由詩904-10-26
かおんのしゅっぽっぽー- 砂木自由詩13*04-10-25
正当防衛- フユナ未詩・独白10*04-10-25
飛行訓練- 木葉 揺自由詩24*04-10-23
- 砂木自由詩9*04-10-23
拒絶色- ふじわら自由詩6*04-10-23
だんな様へ- ふるる未詩・独白11*04-10-23
おやさいかって_まっすぐかえるわ- 木葉 揺自由詩20*04-10-23
自然考- 吉原 麻自由詩404-10-23
夜の散歩- 吉原 麻自由詩3*04-10-22
窓拭きの人- ミサイル ...自由詩1104-10-22
次の合コンパーティはいつだ- 捨て彦自由詩804-10-22
たまご- 望月 ゆ ...自由詩9*04-10-21
図書室- たもつ自由詩3704-10-21
しずく_の_まどろみ- 砂木自由詩9*04-10-21
ぼく_と_くるまいす- 玉兎自由詩704-10-20

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