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  手のひらの中に
  そっと星を隠していたら
  夜になって光りだし
  銀河系宇宙であることが
  ばれてしまった

  それは蝶のように
  よぞらをかざって ....
  桃の節句だ
  いい名じゃないか
  家には仔犬のももちゃんと
  4歳児のリーちゃんがいる
  まだフェミニズムとか騒がない
  同じ人間だが
  やはり性差はあると思う
 ....
  メロンが食べたい
  風呂上り
  缶コーヒーは2杯飲んだ
  パイナップルでもいい
  きょうは冷える
  パソコンの文字が見にくくなって来た
  電気をつけた
  外を見たが ....
     まだ未明である
     カーテンは閉じられたままだ
     あらゆる可能性がある
     土曜日には
     未来がある
     音楽を聴くのもいい
     ビデ ....
 

  父は帰ってこなかった
  後で知ることになるが
  街の花柳界で板前として働いていたようだ
  華やかなところだから飲む賭つ買う
  生活を送っていたらしい
  ぼくた ....
  

    優しい娘がいます
    方角を間違えて北口へ出てしまった杖を持ったばあさんを
    難解な通路を通って
    南口まで案内してやったのです
    そうっと肩口に手を ....
   喜びは天まで昇り
   はじけて消えた

   哀しみは砂漠の水を
   補給できずに

   怒りは津波を起こし
   人身家屋をうばった

   楽しみはいま文字がつづれる ....
  そうしていいこともあった
  悪いことがほとんどなのに
  
  大志をいだきすぎたために
  ついへこんでしまう暗渠が

  ぼくの大陸棚を転げ落ちて
  ゆく 

   ....
 
  金曜日がおわった

  一週間が長い

  精神病を患ったからか
  
  初老の痛みか

  『詩は青春の文学である』

  と関根弘はいったが

  詩はだから宇 ....
  にぎやかな街のなかには
  派手な歯科医がたくさんあり
  誰もが知ってる眼科医がいる
  ひよこも街の住人である
 
  にぎやかな街のなかには
  派手な産科医がたくさんあり
  ....
  夕焼けがうつくしいのは

   あれは人魚が大空に薔薇をまいたからです

    なんて歯の浮くような科白をはいたら

     おまえは詩人 失格だと頭をなぐられそうだ

 ....
この辺の本屋では
  なかなか
  手に入らないので
    直接思潮社に電話を入れた
     正月の三日だというのに
      営業が出た
     ....
五時を告げる
  鐘が鳴る
  まるで夢みる
  羊のように

  空腹が番犬である


      2004・12・26
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵やきが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   レモンが食べ ....
   ニンゲンハ
   キノコグモノヨウニ
   ツライナア
   トオモッタラ
   ナミダガ
   コボレテキタ

  
            2004・12・21
   灯油ファンヒーターが音立てて
   なっている   
   6時前の朝
   どこかから風がもれてのだろうか
   寒い まだカーテンは締め切きったままだ
   からすがとおく ....
 
  ★ 落ちてくるラメ入りの空
  高架線の駅からは
  遠くが見える
  夕方のラッシュ時の
  高校生のおしゃべり
  同じ空に目をくれるものはいない
  みんな街に帰 ....
  



  ココロが純粋であるということは
  ヒバリが空を舞うように
  ひとつの高さを持つことだ
  ココロが純粋であるということは
  緑を緑といえることだ
  山桜の樹液 ....
  
 


  雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
  雨雲の上は晴天だ
  雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
  いま世界のどこに雨雲はあるのだ
  雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
  雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨 ....
  



    誰かが誰かを思っている
    誰かが誰かを思っている
    という幻想を持って
    生きてる
    誰かはいつも誰かであって
    誰かが会いにや ....
  




   きょうはぼくの誕生日
   62歳になった 年齢はワープする
   きのうまで27歳 パリのカルチェラタンを歩いていたのに
   きょう ぼくのスニーカーは田舎道の ....
 

  寺山修司とは3,4度同席したことがある
  池袋のホールだったと思うが
  机を前に座っていた なんの会か忘れたが
  本の中の写真にぴったりだと思った
  鉤鼻が特徴だった だ ....
いくらか冷たい墓標の下の
            海
            さくらがちって
            波間に浮かぶ
            いちめんの花びら
 春でもな ....
千月 話子さんの天野茂典さんおすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくの手はふつうなのだが- 天野茂典自由詩1805-3-9
この詩を読んでくれる人に- 天野茂典未詩・独白605-3-3
詩はフレーズで読んでいる- 天野茂典未詩・独白605-2-27
土曜日サンバ- 天野茂典未詩・独白705-2-26
その血もまもなく滅びようとしている- 天野茂典未詩・独白2005-2-16
サッカーで日本が北朝鮮に2対1で競り勝ちました- 天野茂典未詩・独白6*05-2-10
生きるということ- 天野茂典未詩・独白605-1-31
ジャケットの間からつめたい風が訪れてきた- 天野茂典未詩・独白405-1-25
じぶんのポケットにしまうことにした- 天野茂典未詩・独白505-1-21
絵本- 天野茂典未詩・独白605-1-15
冬の夕焼けはタイ焼きか- 天野茂典未詩・独白705-1-4
現代詩手帖年鑑2005を電話で注文する- 天野茂典未詩・独白405-1-3
空腹- 天野茂典未詩・独白404-12-26
365日のブルーズ- 天野茂典未詩・独白204-12-25
広島- 天野茂典未詩・独白604-12-21
Tropical- 天野茂典未詩・独白504-12-8
人はみな歌をもっている- 天野茂典未詩・独白704-12-3
ライブ・ハウス- 天野茂典未詩・独白504-11-26
純粋- 天野茂典自由詩6*04-11-18
月光仮面- 天野茂典未詩・独白504-11-15
LET_IT_BE- 天野茂典未詩・独白10*04-11-14
寺山修司- 天野茂典自由詩804-11-14
ふぶけ量子力学のさくらたち- 天野茂典自由詩404-10-15

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