S…、という
微かな子音
の、雨の群れ
の、中


鼓膜に触れるそれ以外は幻聴だと
どこかで知っていたのに
この視線が向かってしまうのは
桃、という発音の


 ....
感情の糸をわたる指先は
安いヴァイオリンのように響いて
逆立つ髪を宥めれば
傾いた首の方へ流れてゆく


(鼓膜を抜けて届いた先には
 やわらかいあなたがまるまっている)


明滅 ....
「私には何もない」と絶望して言う君には
「私には何もない」という言葉がある
なんて言葉の綾取りよりも、
ずっとずっと大切な夕食が君には残っている
君のために飛び切り美味しいパエーリャを僕が作る ....
くま っころころ
まく っかぜ

きいろの
おくれげ
ひそめた
えりもと

とんでけ
とんでけ
なきむしも

ころっころころ
けりけん ぱっ
音楽

どこからか楽しげな音楽
両手でばさばさ
と、空を飛んでいくあの子は笑顔
僕はとっておきの切り札を懐に
とっておきなので使わずに
まぶしい頃に目を閉じたり、開けたりする

あま ....
馬鹿ターボ
全開で帰宅する俺
髭をたくわえ少しワイルドな俺に
おかえり、を言う娘は少しワイルドな俺に少し慣れ
一番星が出始めた空の下で縄跳びの練習中
綺麗でしょ、綺麗でしょ
いや、 ....
天気のいい日はたまらない

家からは出ない
窓も開けない

 (つらいのだ)

去年の夏は猛暑で
「来年の花粉はひどいでしょうね」と
誰かが言っていた


   *


 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
  メロンが食べたい
  風呂上り
  缶コーヒーは2杯飲んだ
  パイナップルでもいい
  きょうは冷える
  パソコンの文字が見にくくなって来た
  電気をつけた
  外を見たが ....
僕らが同じここという時代で言葉を向き合わせて日々に紛れる、こと
昨日川から汲んできた水をコップの中で回転させると底に小さな刺がたまった

アスファルトを雨が叩くと決まって空を見上げる人がいた
 ....
瑞々しい感情など
とうの昔に失くしたと思っていた

ワイシャツの襟汚れに
靴下の泥汚れに
石鹸を塗りつけ
揉み洗いをする手

夕飯の買出しに行っては
20円の値引きに目が留ま ....
近くのスーパーで2480円で買った
ドリアンが いい具合に熟れたので
苦労してむいたら その匂いで
カミさんが騒いで 赤んぼが泣いて
しかたなくベランダで立って食した

昼食はクサヤの ....
Blue Sky
僕らが愛と呼ぶもののすべてが真実でありますように
僕らの幸せが誰かの不幸のおかげでありませんように

僕らのパズルはこんがらがっていつまでも解けない
このまま解けな ....
     まだ未明である
     カーテンは閉じられたままだ
     あらゆる可能性がある
     土曜日には
     未来がある
     音楽を聴くのもいい
     ビデ ....
  {引用=今も変わらずに花の名である人へ}


  きっと気紛れに入れたのでしょう
  桜の花びらが
  はらりと、
  不意に零れ落ちたので
  もうどうしようもなく立ち尽くしてしま ....
深夜シフトのコンビニ店員は
今日も、自動ドアの向こうにいる

23時から8時まで
これ以上にないほどダサい
緑とオレンジのうわっぱりを着て
レジを打ったり、品出しをしたりする
とても、と ....
アンドロメダの人よ


時折、
喧騒が吹き過ぎた
ほんのつかの間に
あなたの姿が
淡く とどきます

ともすれば
見落としてしまいそうな
線は
星星をつなぎながら
のびて、の ....
もう一度白い世界さ何もない何もないのさすべて以外に


聴こえるかい草原をゆくぼくたちの忘れたすべての木々のざわめき


もぎ取った翼を売ってぼくたちは生まれたのだときみに言われた

 ....
液晶が 関東平野を東へ走る青年 を映す 速度にまつわる素朴な
感嘆は冷気にあてるとしぼむ はずだから「ああ」という呼気をふ
くらまさず口のなか でビールと混ぜてのんでいる 速度よりも  ....
「風の強い部屋」でした
後から後から津波のように
強い風が吹き寄せてきて
カーテンも
ソファも
窓も
床も
天井も
何もかも吹き飛ばして
部屋はなくなってしまいました
「風の強い部 ....
何か、ひとつ書いたらテンション上がってしまった。
腹も減った。米を水にひたしてる間に、もうひとつ書こうと思う。
日本人シリーズ、行くぜ!

知っている人は知っているが、現在俺は英語圏に住んでい ....
その道は
街灯の小さな明るみの中に
白く浮かび上がっていた

様々な思いが通り過ぎていった
その白い舞台の上を
今日は
消え残る足跡がひとつ
闇の中に後ずさる

風が
粉雪と共に ....
 田村隆一は太平洋戦争後の荒廃した社会を的確な詩語で捉え、戦後詩壇を代表する存在になった。と、日本の詩の歴史ではそういうことになっているらしい。僕は言うまでもなく戦後生まれ、それも高度経済成長の真っ只 .... 雨の粒たちが描く
池の波紋を見ながら
保育園からの帰り道
娘は赤い小さな傘をさして
唇をぎゅっと結んで

最近、娘の話題といえば
明日の遠足のことばかり
弁当のおかずの注文 ....
江ノ島の砂浜で、
少年だったわたしは、
父とカイトを、飛ばした。
父の、大きな背の、
後ろで空を見上げる。
埋まる足元と、手につく砂。
潮風に乗って、
黒い三角形のカイトは、
糸をはり ....
あなたは私の姿を追い求めて
時を計るものの上をさまよい続けてね

私もあなたもお互いを知らないし
知らないのだけれど・・・

私たちの横はひどく                    だ
 ....
風が 開いた

土の 群れ
巻かれて
上がる

梳いた


はぐれゆく
胸に

破 削り

天陽
流し込む
終電に嫌われて千鳥足
出会いと別れにくたびれてしまった

気がつけばタクシーの中
行く先を告げた記憶もない、運転手は
灰色の髪を暗がりに染めている

「20世紀横丁です」

見慣れな ....
今日もまた水平に生きてしまった
床に零れた水のように
だらりと二次元に広がる憂鬱
その中で私は
音楽のような殺意を胸に秘めて日常に微笑む
空に観察されている
私は何者でもない

冬の山 ....
何もかも傾いている
時間にもたれかかっている

不安なのだ

矢印を明日に向け
地に足をつけば斜めになる

上り坂の頂上に
日が昇るのを待ち

やがて

ビルとビルの間から
 ....
千月 話子さんのおすすめリスト(2082)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幻想的な発芽- A道化自由詩805-3-3
慟哭- ベンジャ ...自由詩16*05-3-2
ラ_パエーリャ_パラ_マニャーナ(明日のためのパエーリャ)- Tsu-Yo自由詩605-3-2
みちくさ- 砂木自由詩5*05-3-1
僕らが波で出来てるとして- 霜天自由詩405-3-1
団欒- たもつ自由詩2505-3-1
花粉症- ベンジャ ...自由詩8*05-3-1
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
詩はフレーズで読んでいる- 天野茂典未詩・独白605-2-27
夕暮れの流れ- 霜天自由詩305-2-26
欠片- さち自由詩6*05-2-26
食べる(家庭の危機編)- 角田寿星自由詩905-2-26
Blue_Sky- たもつ自由詩1405-2-26
土曜日サンバ- 天野茂典未詩・独白705-2-26
桜便箋- 嘉野千尋自由詩13*05-2-25
24hours_Open- うめバア自由詩905-2-25
アンドロメダ行き- 望月 ゆ ...自由詩7*05-2-23
洪水反射- 本木はじ ...短歌3*05-2-22
散乱- 田代深子自由詩805-2-22
風の強い部屋- 大覚アキ ...自由詩405-2-22
日本人の英語について- 虹村 凌散文(批評 ...34*05-2-21
冬の旅人- ダーザイ ...自由詩22*05-2-21
田村隆一(その詩行のかっこよさから語る)- 岡部淳太 ...散文(批評 ...30*05-2-20
願い- たもつ自由詩1005-2-20
点のカイト- 光冨郁也自由詩905-2-20
モラ/___/___third- ふるる自由詩7*05-2-20
きざし- 砂木自由詩7*05-2-19
20世紀横丁- ベンジャ ...自由詩6*05-2-19
私たちの空- 岡部淳太 ...自由詩9*05-2-19
垂直になる- ベンジャ ...自由詩14*05-2-18

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