綺想纏概-序 当て字に即いて
六崎杏介

綺想を詩文に纏わせる概念の一つとして、今回は「当て字」を見てみようと思う。

例えば「満月」の満を万として「万月」とする。
例えば「太陽」の太を帯として「帯陽」とする。
例えば「陽光」の陽を羊として「羊光」とする。

一文字変えただけで月は夜空中にひしめき合い、太陽は帯状の光のカーテンになり、
陽光は不可知の羊の可視光線になる。

こういった当て字を日常的に詩行に取り入れる事によって、私達の想像力はまったく豊かなものになりませんか?そこでは月が増えるのも、減るのも墜ちるのも。何の不自然もない紙上の街のマーチに還元されるのです。


散文(批評随筆小説等) 綺想纏概-序 当て字に即いて Copyright 六崎杏介 2005-01-24 10:51:19
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