いつもそのうち
アレがはじまる
アレがなにかはわからないが
アレは
どこまでもきこえているだろう
主人に連れて行ってもらったウミや
思い切り走れるコウエン
みるだけで引き返してきた、 ....
大好きな人と一緒の空間に居る。って考えるだけで、
....
狩猟民族としてのあるいは
遊牧騎馬民族の遠い遠い血が流れているのだろうか
トラッカーだけれどカーナビなんて要らない
iPadでGoogleMAPだけで探索し移動するのが得意になった
い ....
「大きなもみじ」
木の若芽
いろんな木の葉が散り交じる
大きい葉 小さい葉 ぎざぎざの まるいの
一面にふりまかれた気取りない木の衣装の端切れ
* ....
「未来の語り部」
木の若芽
小さな草たちがかすかな声で歌い始めた
わたしも声に出すことを見つけよう
歌うこと語ることを 掘り起こし練り上げよう
肌を光で包んで風 ....
ありがとう と
言うことはできるけど
想うことはむずかしい
平等という言葉を習いすぎて
不公平という言葉を使いすぎて
列を乱してはいけないの
群れとは並ぶことじゃないのに
感 ....
教室から飛行機が見えた
窓の向こうでは轟音が聞えているはずだ
潮のにおいも混じっているはずだ
この町の大人達の自慢は この学校の窓という窓は
二重ガラスで 外の音が 全く聞えないこ ....
はるか遠くの
たんぽぽ綿毛が舞い降りる
まるで初雪のように
まるで天使のように
国境も
区切りもない空の上空で
どんなねがいを背負ってるの
どこかでうまれたたんぽぽも
その背景 ....
ゼンマイ仕掛けの時間は
古い鳩時計みたいに装飾されてさ
彼女だって珍しくつけまつげをしてる
僕はピンクのカーテンの裏側は何色か考えてる
演奏者の孤独と陶酔
空から蜘蛛が降りてくるなん ....
この部屋中にある
あらゆるものを突き刺して
壊れたオブジェをつくる
グラスも、時計も、棚も、オルゴールも、
本もめちゃめちゃに破い ....
強いってなんだろう
冬の朝は潔い
そんな空気の中を歩いてゆく
けっして潔くはない私の足は
心を映すようにふらりふらり
視線までもふらり
はらりの葉っぱを追いかけて
自由なんて ....
夜の塊をそっと口に入れた
あなたは
シャーベットのように崩れて
記憶の澱のなかへ消えていく
寂しさはない
永遠が凝視する
無辜の表徴
絶え間なく壊れていく〈無 ....
今年も行った サーモンデー・フェスティバル
鮭が地元の川に戻ってきたことを祝う
アメリカ・ワシントン州イサクアという町で
毎年行われているフェスティバル
お祭りといっても
焼きそばやお好 ....
見上げると木の葉はもう染まっている
風もずいぶんと冷たい
そうして
風で葉が落ちているのを
何も考えずに眺めていると
いつのまにか私が大切にしてきたことも
こうして ....
ナナメだろうと
まっすぐ生きたい
まっすぐ行くが理想です
ぶつかりながら
転がりながら
みえない方まですすんでゆく
きこえないけど
確かにひとりじゃない地球で
真夜中
雨音が風に波立つ時
目を覚ます
そうしてどの道止む
自動信号の点滅は
空が明ける、
黙とうを
ひとつひとつの 命にしながら
思い出してゆく
(さらば
....
わたしは
とてもつよくて
いつかは泣いたりできると
おもっていた
花は咲いていたし
空は青かった ような気がする
でも、よくわからずに
ただ
立っていた
お気にいりを
....
男と別れた夜
ひとり寝の布団の中
音が聴こえる
肋骨の奥のほう
ピシッピシッと
何かが砕ける音がした
心の薄氷を踏む音か
未練の鱗を剥がす音か
遠ざかっていく男の靴音か
....
君のきれいな手が
思いがけない角度から
あざやかな深みをさぐり当てるのを
僕は見ていた
遠い昔から
数多の吟遊詩人たちが
僕の胸へと歌いついできたのは
きっと君のことだったんだ
....
君とは砂場で出会った
人見知りの激しかった僕が どんなきっかけで
初対面の君と口を利くようになったのかは
よく覚えていないけれど
とにかく君と 日が暮れるまでそこで遊んだ
別れる時に ....
黒い服についた 絵の具の白色
それは汚れでしょ
心を真っ白にして 無になって……
ムラサキ色の心が 決して
虫に食われた イチョウの葉であっては
ならないなんてね
....
「借り物は、持ち物以上に大切に。」
子供の頃
そう叱られました。
週に1・2回
ハンドルを磨き
フロントガラスを磨き
付属ミラーを全て磨き
(事故を、起こし ....
「お母さん、コンデンスト・ミルクっておいしいね!
明日もまたこれ作ってね!」
娘達が練乳をお湯で溶いた飲み物を啜りながら言う
「いいよ。
お母さんも子供の頃 これが大好きだったんだ ....
やさぐれた町に、カップ酒の男がひとり
あまりにしっくりしていて、存在すらわからない
そのポケットに色あせた息子の写真があるなんて誰も知らないし、興味もないことだ
私がまだ子供& ....
期待しないように
どうせだめだって想っていれば
傷つかない
そんな壁づくりにいそがしい
なんにもしない夜
できないわけじゃない
のも いいわけ
明日にゆけないと
それはそれで困 ....
凍てついた冬の坂道を
転がるように落ちていく
石ころみたいな
わたしのプライド
何が正しくて 何が間違いなのか
誰も教えてくれない
答えはクロスワードクイズ
空白のマス目を
自分で ....
「里山歩き」
木の若芽
旅は草と親しく
心は緑に染まる
木々の山
清水の谷
快活に越え渡り
心は光に澄む
旅をつづり生きてゆきたい
先人の行を思 ....
やぶれた帆を持つ幽霊船のような障子から
指穴ほどの照準窓から目が のぞき
その目は 富士山麓の鸚鵡の帰りを待ち
わたしの逃げ場を俯瞰し
すべてのものが 見事に該 ....
人差し指にけがをした
ごく一部のその指が
とたんに大きくなっている
心臓までもひきよせて
痛い 痛いと主張する
10本の指の一本が
大事なものにおもえてる
残りの指までいとしくおもう ....
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