泣くことに努力はいらない
笑うことにも
泣かないことにも
努力は必要だ

雨がふったといっては
泣いているかえるのように
ほんのりうれしさをまじらせながら

女のなみだは
意味がな ....
宇宙に拡散された水滴の表面張力に支持された塵芥
大きなものは大陸その千切れた微小な島嶼程もあり
十分に人類の生存するスペースたりうるが
ごく僅かな身震いに過剰に反応する塵芥達

化学反応を起 ....
小さな花が
音も無く咲くとき
小さいなりの輝きがあるだろう

太陽は
惜しみなく笑顔を贈るだろう

私たちは
知っている
どんな花も魂をゆさぶると

小さい花は
小さいことを
 ....
71

右手に吹いた風が
左手に届く
200CCの献血
等級の低い列車で
ここまで来た
会議が始まる


72

プラスチックの空
消し忘れた電線の跡
眠るだけ眠ると ....
客車の窓から外を見て
景色が後ろへ飛んで行く

しゅっしゅらしゅっしゅ
しゅらしゅっしゅっしゅ


山は青から朱に変わり、
不気味な道が這い回る。

しゅっしゅらしゅっしゅ
しゅ ....
その硝子の破片は湖の水面のようにきらきらと輝いて

わたしは一瞬夢かと思った

けれどその硝子の破片はわたしに降りかかり皮膚を傷付けた

生温かいものが体内から流れ出し

わた ....
おかあさん とか
ありがとう とか
大事な言葉は五文字です

さようなら も
でもそれに乗りたくないから

さ よ な ら って
短くしてみます

ら の音にかぶせて
雨の音がし ....
{画像=120624184853.jpg}


突然の雨に読みかけの新聞を掲げ
歩き出すと
ポタポタ
新聞紙に残る雨痕は
不思議に一定方向に跳ねが伸びて
跳んで
僕は誘われて歩いて行 ....
 ゆきちゃんは あさ
 かさをさし 長靴をはいて
 雨のなかの花にあいさつする
 話しかける
 おじぎをする
 おはよう さようなら
 きょうなにたべるってたずねている

 ....
おまんま喰わせてあげると
嘘吐いて 漸く手に入れた
幸せの砂

砂の重みは一人分
風に吹かれてさらさらさらさら

綺麗なべべ着せてあげると
嘘吐いて 漸く手に入れた
幸せの砂

 ....
愛する雨 自由を解釈させる雨

掘り下げても 憂鬱になんてさせない 自由を解釈させる

愛する雨

問えない芸術が化けてる細胞の核 

幸い瞬きに 遅いと感じる瞳

愛する雨 物語 ....
告白したら、わたしメカなの、と、ふられた、前向きにとらえて、体操服を盗むとエージェントがやってきて消されるから考えなおせ、と、いうことだろう、笑顔、汗ではりついた前髪のすきまから数字がのぞいている、な ....  
百葉箱に住んでいた校長先生が 
退職することとなった 
わたしたちはそれを寂しいことと思い 
お別れの言葉と
鯖を送ったのだった 
美味しい鯖ですね、と 
校長先生は美味しそうに食べ ....
誰かを振り向かせる力が
備わっていない
不用意に聞こえて来る
子供の泣き声や
小鳥のさえずりにも
存在は名ばかりで意地悪なほど

手が届かないからこそ ....
ネオン輝く夜の街
路地裏の狭い石畳に
今宵も漂い辿り着く
淡いランプに浮かび上がる
[遠い昔のバー]の扉(ドア)

ここは[遠い昔のバー]の中
スツールに掛け、手をふいて
まずは一 ....
冬の雪夜を仕舞っている
夏の波濤を想っている

儚い薄い殻の外
ひとむれの皐月の襤褸
うぐいす色の花粉を肢に
マルハナバチ
咲き残りの蜜を尋ねて回る
それも昨日のピリカの国へ
曇天の ....
 
 
霊安室に母が椅子を並べている
「みんな死んだのよ」
いつこの仕事に就いたのだろう
死んだ体を扱うように
丁寧な手つきで並べていく
手伝おうとすると
「いいのよ、毎日、お仕事、 ....
夢ならさめないで

少し肌寒い朝に
ほうりだされたみたいな
いかなきゃいけない気分は
背後の太陽のように熱い

だれかがだれかの
噂をしている
その中で知らないふりはむずかしい

 ....
雨の降る隙間に
がんじ搦めの自分の昨日を見ながら
傘を差して歩いてゆく

良いことなど無く稼ぎは
全て税金か家賃
それと借金の返済
食事代など手元には残らず
それでも生きてゆける

 ....
うぐいすの
鳴く小道を抜けて
老人ホームへむかいます
やさしいばかりでないひとは
同じに小さく座ってる

時になやみ
時にわらい

いとなみはしずかにかわりなく
うぐいすが
鳴か ....
{引用=


陰りある微笑みの調べに
すべてをさらってゆく
引き潮

別れの日を思わずには
愛せなかった人の
去りゆく音階


 背後から近づく
 やさしい足音も

 広 ....
私の行く先に母がいて
母の行く先に祖母がいる
どうして一方向にしか
すすめないのだろう

幼児のような
おんなのかおになっても

同じ木が
同じ風にふかれて
私たちおんなを
少し ....
反省している
なのにくりかえす
それが生きることというには
まだ生き足りない

ただしいことだけして
すごせる人はいないなら
どうしてせめるのだろう
認めないのだろう

違っていた ....
雨好きです

雨があがるように

死んでゆきたいと

うたった詩人は誰だったろう

雨があがるように

死んでゆけたのか

ぼくが死んだら聞いてみよう

雨好きです

 ....
{画像=120608223742.jpg}



何もないが降った日に


季節はもう初夏だと言うのに
空から何もないが降ってきた
何もないは初夏の街並みを埋めてしまって
僕は降り ....
今日もあせをかいて老母と
子供たちと彼女のあしたのかてを用意する
支払いが間に合わないことなんてたいしたことじゃないさ

金星はゆうゆうと太陽面を通過して
菊地直子もつかまった
消費税も上 ....
人工的な白い光は
添加物に似て もやがかかる

間接照明にロウソクの火が
馴染み深き吐息に消えない 風に囲まれた
意場所

〒7桁で留まる この世のシブミ行動範囲
黒と黄色の 蜘蛛界の ....
暗い森の木の根元の茂みの中
闇に光る二つの目
光の反転した森の風景の中
鹿が逃げようとするが
矢庭に飛びかかる黒い大きな影

まず獲物の内蔵を喰らう
黄緑色の内蔵を喰らう
赤い筋肉を食 ....
雛は鳴いて 朝露流れる 雲白く
つたのからまる古木 陽が射し
巣穴からのぞく 黄緑の小鳥

アイビーの葉陰をすりぬけ
近くの木にとまる
尾をうちふり チチチッ

おはよう ナギ

 ....
 
港で生きてると
いろんなことがあるよ
と、港の猫は言った

港で生きてないと
いろんなことはないの?
と、僕は聞いた

港以外のところで生きてないから
よくわからない
と、猫 ....
月乃助さんのおすすめリスト(2699)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ないたかえる- 朧月自由詩8*12-6-29
宇宙の塵- ……とあ ...自由詩8*12-6-28
小さい花- 朧月自由詩1512-6-27
「その海から」(71〜80)- たもつ自由詩612-6-26
汽車の車窓から- ……とあ ...自由詩10*12-6-26
6月1日- 永乃ゆち自由詩4*12-6-25
四文字の雨- 朧月自由詩312-6-25
雨にあるこう- beebee自由詩25*12-6-24
ダウンズタウン_is_freedom- 石川敬大自由詩17+12-6-23
砂の夢- ……とあ ...自由詩11*12-6-22
雨連なる- 朝焼彩茜 ...自由詩15*12-6-21
アフタースクールスピードチューン- 魚屋スイ ...自由詩9+*12-6-20
卒業- たもつ自由詩512-6-20
拝啓_どなた様- 中山 マ ...自由詩112-6-20
遠い昔のバーのスツールに腰掛けて- ……とあ ...自由詩10*12-6-19
六月の卵- salco自由詩12*12-6-17
名札- たもつ自由詩812-6-17
適温- 朧月自由詩612-6-15
雨の憂鬱- ……とあ ...自由詩16*12-6-12
おだやかにいて- 朧月自由詩212-6-10
ひきしお- まどろむ ...自由詩5+*12-6-10
一方向からふく風- 朧月自由詩312-6-10
夜の想い- 朧月自由詩512-6-8
雨好きです- 吉岡ペペ ...自由詩2012-6-8
日本橋のイタリアンレストランで_/__2012.05.27- beebee自由詩25*12-6-8
夕餉- 梅昆布茶自由詩2512-6-7
人格分の意場所- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-6-4
ジャングル大帝- ……とあ ...自由詩10*12-6-4
ヒキナギ乞う唄- 砂木自由詩22+*12-6-3
港の猫- たもつ自由詩812-6-2

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