黄昏時の青空に 
遠く聞こえる 唸り声

暮れゆく山の稜線に
赤く響く 叫び声

黒く染めゆく山肌の
静かに震える 樹々の声

天空高く呼びかける
言葉の辛さ 曖昧さ

生きる ....
ぼくは肉体によって

命を認識され

魂からは離れられず

幾つもの心をつくりだし

精神という物差しで格付けされている


肉体にぼくは宿っているのだろうか

肉体を命と言えば良いのだろうか

じゃ ....
 四月

空に舞う
傲慢なのかもしれない
あなたは僕を遠ざけて近づくことはない
風を伝って
光りを浴びせて
もう巡り合うことのないその瞬間々々
想うことでしか触れられない
あなたは
 ....
つばめの子はかわいくて
カラスは憎むだと
勝手なもんだね

よっぱらいじいさんは
くわれたトマトを捨てながら

泣きそうに
怒ってる
ゆるやかな稜線は日々の通奏低音と
重なって光や風の渡る今日を彩ってゆく

痛くなかったかい
首もげちゃったけど
どこまで転がってゆくんだろう

僕の通底器は結びつけることに疲れてしまって ....
いじめ事件に目くじら立てているひとを

馬鹿だと思ってしまう

こんなやつらがいたから

60年まえ戦争になったのだと暗澹としてしまう

みんな大義名分に飢えている

それは大義名 ....
想い出は夏の汗とともに気化してゆく

ひやされて秋の透明なひかりになる

わたしはひとまず泣いていた

少年の郷愁が空を翔けてゆく

存在の影にだけ風が吹いている


空虚なくら ....
赤い雲が青空に溶けていく
さなぎの上に 初めて羽をひろげる鬼ヤンマ
透明な四枚の羽と 複眼に陽が射す
洗濯ものを 外に干す

水辺の近くに立つ 銀の洗濯棒が光を集める
風波をかぶる池の石  ....
せかされている
背中に目をおいて
前などよく 見もせずに走っている

だからだれかを
なにかを 思いやることなどできずに

立ち止まるには勇気がいる

もの言わぬイキモノに
救いを ....
60年代末のベトナムのジャングルで
月を見上げながらたばこをふかす高校でたての若い兵士

シンプルでストレートでノリのいい曲の背景に
時代の絶望をぶらさげてラジオから流れていたCCR

 ....
木枯らしが冷たい夜を運んでは
僕の処へ置いてゆく
仰ぎ見る丸い月に心も奪われ
僕の存在まで不確かな
無様なものへと変えてゆく

トロトロに蕩けた女への愛情が
女と男の狭間で揺れる橋のよう ....
ここでは朱
こっちでは薄緑

紫陽花って
ほんとうはどれなんだろうね

ぜんぶだよ
雫がおちる雨上がり

ひとつにしたい私の心
見透かされて
じりじり太陽が照らす
いろんな色の ....
森を見つめていると宇宙に見えてくる

宇宙を見つめているとそれが湖に見えてくる

そして湖を見つめていると

やっぱりそれは緑の木々に見えてくる

そんなところからこの詩ははじまる
 ....
小さな男の子と
女の子だった私たちは
なかみだけそのままで
古びてしまった

雨にふるえている
きのえだをみても
語り合ったりしないで
すれ違うばかりです

探し物はたがいの
胸 ....
刈り入れ後の田圃
夕暮れ時に老婆一人
誰かを呼んでいる。
腰は幾分曲り膝に手を当てて
前を向き誰かを呼んでいる
視線の先には白い犬が一匹
老婆に向かって息せき切って走っている
懸命に走っ ....
ひとり寝の小窓から

隣の家のひかりが射していた

腫れぼったいオレンジのそのひかりが

いつか来るぼくの幸福を暖めてくれていた

不安定な感情の波に

もはや難破などしないだろう

ああ、ぼくは、静 ....
{画像=120710105150.jpg}

小さい頃から

自分はいらない人間なんだと思ってきた。

いつもいつも、死にたいと思ってた。

そんな時はよく、空を眺めた。

広いな ....
少年はカブトムシをつかまえた
兄が教えてくれた秘密の場所だった
早く少女に見せたくて走った
その頃、少女は黙祷をしていた
自分の汗が少し臭いと思った
生活というものは量であると
感じ始 ....
みな
人の後ろを歩いている
いい人の
悪い人の
普通の人の

空から見たら
変わらない人となって

見られたい
ようには見られず

ひと固まりの雲が浮かんでる
まるで人の群れ ....
トラック/ブルーハーブ「未来は俺らの手の中」




柔らかくて湿り気のある赤ん坊の肌状の空間が薄いグレー。
空の成分について考える。

感覚と距離を体に叩き込む。
意味とかなんて全 ....
また新しい朝をもらって

水をやりすぎても花は枯れ
日照り続きでも花は枯れる

足跡を残すために砂浜はあり
足跡を消すために波が追いかけてくる

有る ということについて
猫の前足の ....
今宵も蒼い月が昇る

私はそんな蒼い月が好きだ

不思議と自分が開放されていく気分だ。

貴方がくれたサファイが綺麗に光ってる

そう、この蒼い月に照らされて

今宵私を誘って欲し ....
標を砕いた
白い轍を
船が昇る
すぐに
消えてゆく


光の棘や 岩の双六
花でも羽でも在る息の
葉ひとつ分にそよぐ場所


乗るものもない交響
川を下り 雨 ....
出口があまりに白過ぎて
産道の途中で立ちすくむ
心細さに
両手に暗闇をひとつずつ握りしめた
行く宛のないいのちはやがて
小さなひと型になって二本足で歩く
発達した耳に語りかける ....
夏の始まり
山へ向かって
坂を駆け上がり
坂の上の神社から
振りかえった僕の目の前には
静かな港の防波堤の内側
鏡のような水面が見え
防波堤の外側には大きな青い海が広がる
水平線に見え ....
ドクドクと湧いてくる闇

一人鏡を見つめながら
その闇を見つめる。

遠い記憶
蘇る日常
迫り来る闇

どうして一人・・・・

あなたは助けてくれない

深い闇がどんどん私に ....
わたしは
時々
星になる
星になって
{ルビ盲=めしい}の
黒蜥蜴の歩む道を
照らしたいと思う

わたしは
時々
風になる
風になって
見えないけれど
触れることを
証明し ....
向き合った途端、一瞬たじろいでしまった
あまりにも真っ直ぐに見つめられて
ファインダー越しに覗いた
淡いピンクの大輪


千重咲きの奥に守られている花芯は
何か語りた気に
唇をうすくほ ....
俺は莫迦話をしたい
とても大変な時期に莫迦話をしたい
とにかく莫迦話をしたい

切迫感の中で莫迦話をしたい
どんなに偉そうなことを言っても自分のことしか話せない人と莫迦話をしたい
他人のこ ....
明日がやってくる
道すじに
サァァ、サァァァ……と
雨が降る

──誰も寝てはならぬ

けれど
そのうち
雨だれのアリアを
聴きながら
いつのまにか睡ってしまう

今日に
 ....
月乃助さんのおすすめリスト(2699)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩人- ……とあ ...自由詩9*12-7-19
救われる魂- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-7-17
四月- 乱太郎自由詩21*12-7-17
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線分上のアリア- 梅昆布茶自由詩1212-7-17
いつもありがとう- 吉岡ペペ ...自由詩212-7-16
少年の郷愁- 吉岡ペペ ...自由詩8*12-7-16
光る影杖_- 砂木自由詩18*12-7-15
強くなる- 朧月自由詩512-7-14
不吉な月がのぼる- 梅昆布茶自由詩1912-7-14
恋しや/殺めたしや- 岸かの子自由詩4*12-7-14
晴れた午後- 朧月自由詩512-7-13
貧しき想い出- 吉岡ペペ ...自由詩1412-7-13
こどもはしっている- 朧月自由詩912-7-12
おふくろの風景- ……とあ ...自由詩17*12-7-12
隣のひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-7-10
路傍の花- 永乃ゆち自由詩17*12-7-10
ボーイ・ミーツ・ガール- たもつ自由詩14*12-7-9
雲の行列- 朧月自由詩512-7-9
ポイントいりません(絶望していろバーカ)- モリマサ ...自由詩712-7-9
初夏の雫- 空丸ゆら ...自由詩27+12-7-8
蒼い中で- 月乃 姫 ...自由詩212-7-8
夜めぐる夜__Ⅲ- 木立 悟自由詩512-7-7
おまもり- peau自由詩5*12-7-7
港の絵日記- ……とあ ...自由詩13*12-7-5
闇の中- 月乃 姫 ...自由詩212-7-5
7月のNobody/Something- そらの珊 ...自由詩19*12-7-4
乙女椿- 渡 ひろ ...自由詩24*12-7-2
ばかっぱなし- ……とあ ...自由詩11*12-7-2
雨の夜- そらの珊 ...自由詩13*12-6-29

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