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夕暮れに 君と見た
オレンジの太陽
泣きそうな 顔をして
永遠に さよなら
泣きそうな 君が言う
真っ黒な瞳で
また会える そう信じて
永遠に さよなら
もう少し 側に居て
....
何かを探したくて歩いた。
例えば、自分の無くしてしまった大切な大切な「もの」や、
かけがえのない「おもい」や。
でも、決してこの「ぽっかり」開いた心の洞穴はきっと、
塞げない。というこ ....
のっぺらぼうになってしまったあなたの顔めがけて
口にふくんだ煙草のけむりをふっかける
不意に笑いがこみ上げる
のびきったあたしの神経
とあたしの髪の毛
今じゃもうなにも思い出せない
....
凍えるようなフランスパンに
アプリコットジャムの毛布
パチパチと弾ける
ガーリックバターのシャッポ
クリームスープに浸しては 寒さを癒した
季節
家庭教師の家には いつも
ライ麦パン ....
まっ白い顔の人たちが
次々に現れては
好き勝手な方向に歩き去ってしまいます
しゃべり声と足音が混ざり合って
波のように強弱をくり返しながら
ホールを満たしています
柱にもたれて
目ま ....
列車に乗り
外からの赤いランプが
暗い寝台を照らせば
望郷の始まり
そのまま眠りに入って・・・
朝になって乗り換えをして一時間
その後バスに乗り30分
そしてバス停を降りれば
....
ある日 扉が開き
中から光が溢れ出た
長年閉まっていたモノが放たれ
外の光らしき眩しいものと共に 一人の人間が現れた
やけに汚れていた
頬の傷がやけに痛々しい
あなたは何かを ....
眠い 眠い とても眠い
政 官 財 崩壊
若い 丸い オンナたちのおっぱい
ミンナ 謝罪 おれは謝るまい
{ルビ天使の都=クルンテープ}の朝 のっと 太陽が赤い
ヤーを送りだした後 なん ....
君がどんどん
僕を切り取ってゆくので
ついに僕は
一粒だけになりました
海辺の砂のように
乾ききった一粒の僕
君は少し
ためらいながら
僕を道ばたに ....
簡単にすむのなら
言葉なんていらない
分け合えるのなら
心なんていらない
何もかもを取り去った世界を
君は美しいと言えるのかな
ビルが乱立する
無色の都会で
透明の血のような
涙を流し
無色の毒ガスのような
ため息をつく
貫いてくれないか?
君のその
鋭い眼差しで
この心を
紅く染めてくれ
色を失 ....
春は渡るほどに
瞳で深呼吸をして
そして一方通行の追憶を
リバイバルで・・・
俺の家の近くにも そろそろ
更新の匂いがする歩道橋があり
その歩道橋の階段を登りきれば
少し歩いたあたり ....
恋は一瞬
惚れた方が負け
囁く愛の言葉も
感じる温度も
全てを愛している
喧嘩したり
囁きあったり
肩を寄せ合って
悪戯な
キスをしてみたり
2人は今に酔っていた
....
反響する月あかり
空は明るい菫色です
白い雲が
流れます
今夜
地上で起きている
出来事が
みな懐かしい
白い廃墟の町も
風の荒野も
現実にあった夢も
何一つ欠けることの無い ....
今日も朝から
洗濯機が大声で歌っている
オペラのつもりのようだけど
音痴で
しかも、時々声が裏がえる
近所迷惑だからやめてくれと言っても
聞く耳をもたない
ありったけの洗濯物を押 ....
顔さえも見えない人を追っていた
実家に帰る電車の中
目は姿を探していた
その他は付け合せのマッシュポテトみたいに味気ない
次元の違うホームを見る
誰かを探している
....
翼をもぎ取って
君を閉じ込めてしまおう
手放した
手から
君が飛び去るのをただ見つめている
離さないと願った手も
抱きしめた甘い体も
柔らかな髪も
僕の手には残らない
けして ....
それは僕の幼い頃の話
言っておくけど実話だ
とある雪の降りしきる一日
冴えない平屋に住んでいた頃の出来事
こたつにくるまって遊んでいたら
僕は母に叱られた
理由は分からない
....
林檎をむいて
皮をむいて
木陰をむいて
こっちをむいて
河をむいて
小波をむいて
さぁ むいて
君は流れてゆくね
むきながら
こぎながら
なきながら
ここで いいのだよ
おもい ....
よく泣く友達がいた
映画を観ては泣き、本を読んでは泣き、泣いた話をしては泣いた
夕陽を見ては泣き、空を仰いでは泣き、泣いて泣いてまた泣いた
なぜそんなにも泣くのかと訊いたら、こう答えた
....
夜よ明けないで
いつまでも隠していて
この汚れた体を二つの影がいつまでも重なっていられるように
半月よ静かに照らしていて
二人の存在がうっすらと見えるくらいに
邪魔なものまでもが浮かび上 ....
硝子を強く
打ち合わせたら
どちらも割れて
無くなりました
光る欠片は
綺麗に見えて
僕の素肌を切りつけます
硝子は
君と僕でしょうか
光る欠片は ....
ふた
そう、
プラスチックの あじがするから、
って
ヘンリーボーンのスカート
さくらがいのゆびさき そろえて
ふた
とって
本日のコーヒー を のむ
ふた を
する
....
街でついつい男の人を
宝石に
変換する
裾に 白衣ののぞくメガネは
傷のついたオパール石
チャイナ帽 歩きタバコの初老は
家のないラピスラズリ
梯子に登りたそうな ボーダー2 ....
月に散った桜に
銀の雨が降る
うまく眠れず
見あげてみれば
落としてきた
私がそこに
思いをこらえて唄うその儚き詩は
わたしを締め付けます
優しさをくれたあなたの前では
何も語らず佇むでしょう
ただ、泣きます
鼻水をすすりながら
泣き顔はもちろん普段より増しブサイク ....
音の波
音の波
かきわけて
想いの波
想いの波
ひろがる
深いところから
わきあがり
目の前にひろがる
流れるようなリズムに合わせ
言葉にならない想いが
ふくらみ
....
時計 − 針 = 休日
車 × 湾岸線 = 風
マグカップ + 海水 = 地球
夕方から恋人と会うが
今は一人昼過ぎ
なにやらイマイチ
気持ちがボーッとしている
恋人に物を買ってあげる日でもないから?
外は三寒四温中だから?
好きな音楽のCDが転がり過ぎているから ....
悲しみの色を塗り合わせ
暗く淡いシミを作る
溺れる二人を救えるものは
微かに震えるガラスの夜だけ
愛しさの色を塗り合わせ
深く甘いシミを作る
切なく互いを求める夜に
{ルビ理由=わけ ....
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