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あまりに水ばかり垂れるので
くしゃくしゃに、こころ絞りました
春風に当てて乾かしたら
ふうわりと空へ逃げました
僕はことり、と胸が痛んで
こころの風船追いかけました
....
打てば鳴りそうなこんぺいとうに
いつかの夢をぶらさげました
眠れぬ夜に凍えても
決して寂しくないように
やがてつららが溶ける頃
こんぺいとうは消えました
落 ....
こぼしきれない涙と共に
君は小さな魚になった
水のような言葉を吐いて
灰色の街へと逃げてゆく
いつか大きな水槽を買ったら
君を探しに街に出よう
そう呟いたら君は ....
君がどんどん
僕を切り取ってゆくので
ついに僕は
一粒だけになりました
海辺の砂のように
乾ききった一粒の僕
君は少し
ためらいながら
僕を道ばたに ....
簡単にすむのなら
言葉なんていらない
分け合えるのなら
心なんていらない
何もかもを取り去った世界を
君は美しいと言えるのかな
硝子を強く
打ち合わせたら
どちらも割れて
無くなりました
光る欠片は
綺麗に見えて
僕の素肌を切りつけます
硝子は
君と僕でしょうか
光る欠片は ....