すべてのおすすめ
人は愛し合うために生きている
人を愛しぬく・愛されぬくために
この世界に生まれてきた
いくつもの命があるこの時に
空からたった一つの命を授かった
無駄にはできな ....
時できらめく この世界に
いくつもの命がある
その中で僕らは生まれてきたんだ
生きる意味を持って
命の輝きを発しながら
星より輝きながら
僕らは生きてい ....
右曲がりの坂道を
30歩のぼったところ
雨上がりには
アジサイが
酸性やアルカリ性に色づくので
それならば涙は、と
通りすがりのにわか雨を
ふたたび
つま先に
ひと ....
みんなが意味が 必要だというから
私も意味をさがして とぼとぼと
下を向いて歩いてみたけど
あれこれと拾ってみても
大切な意味なんて ひとつもない。
だから意味なんて い ....
ねこの目、ねこの目、金の鈴
ねこの目、ねこの目、銀の鈴
行けば帰れぬ森の中、
どんぐり拾いに行きましょう。
行けば帰れぬ海の中、
貝がらさがしに行きましょう。
どん ....
新しい音が鳴り出すと
見上げてしまう癖がついた
国道沿いの滲んだ校舎の上
スピーカーが漏らす
ひずんだ音
ずっとずっと変わらない
ひとつ
呼吸のように響いては
震えている何か
....
ナイフよりも尖ったガラスの心
誰かの体を貫いて
声にならない悲鳴を上げても
助けてくれる人はいなくて
どんどん汚れていく身体と笑顔
気がつくともう今は笑えない
だんだん落とされてくあた ....
扇風機がこわいという。
そのうち夜な夜な
耳元でしつこく「回りながら旋回」したあげく、
冷蔵庫を開けて、
冷えた発泡酒と枝豆で晩酌などするという。
しかも冷蔵庫は、
扇風機に少し気 ....
ひつじが鳴いていた
ひまわりが咲いていた
人がいた 好きだった
目を閉じる
陽だまりのなか
明日なら
死んでも良かった
来襲した否定の言葉に
其れを肯定する事しか出来なくて
また 大切なモノを壱つ失くしました
他人が見る自分を
強がりというオブラートで隠して
開放したら 見切られました
一時の感情に ....
夜の手のひらに
背中を押されて
チラチラと散らばる
港の明かりを見下ろしに
いつもここへ来る
デパートの裏の階段にすわり
わたしたちは
寄り添ったり
ときどき 無口になったりし ....
春、過ぎて、
夏、来ぬ。
夜、老いて、
昼、盛りぬ。
雨、ほそぼそと、
胸をよぎる。
泣け!
しづかに泣け。
しめやかに泣け。
それから、
....
あなたの服に成って
あなたを包めたら
あなたの靴に成って
あなたを運べたら
そんなこと が出来たなら
そんな風 に成れたなら
どんなに幸せでしょう、と
夢、見るのです
死にたい って
呟いてから
やりたいこと
思い浮かんじゃった
死のうかな って
剃刀持ってから
やりたいこと
思い浮かんじゃった
死んじゃえ って
手首に当ててから
やりた ....
鳥が燃えながら飛び立つ
黒い枝が空いっぱいに絡み合う
朝にも似た冷たい大気が
無数の記憶を凍らせても
すかさず世話焼きの風は遣って来て
その霜を脱がせる
急いで帰らなきゃ
鳥 ....
外は雨 梅雨の雨
出かけるとき僕の右手に必要なのは
傘ではなく勇気
出かけるとき僕の両足に必要なのは
靴ではなく 一歩を踏み出す力
ぬるぬるとした狭い部屋から抜け出すと
....
窓枠から漏れている気持ちを
ガムテープで目張りする
それで安心かというと
そうでもないらしい
困ったな
僕はそれ以上のすべを知らない
進みようのないことを
あれこれと堂堂巡り ....
踏み にじられた
柔らかい 道の草
白線 から 下がらず
垂れた こうべ 晒す
助けて 下さい と
死にたくありません と
誰も 聞きたくないのだ
誰も 幸せに ....
この空のようにひろく
あの山のようにでかく
あの海のようにふかく
あの雲のように混じり気なく
あの星のように輝いて
あの緑のように清々しく
あの波のように猛々しく
あの太陽のよう ....
街に忘れかけられた
公園のベンチに座って
西日の中の滑り台の上では
始まりかけた夏が
くるくると回っている
夜に向かっている
夕暮れの片隅で
ジャングルジムの天辺じゃ
出たがりの金 ....
箱の中身はからっぽだ
いつの間にかからっぽになってた
いつから箱を持っていたのか
四角い形、色、におい、ずっとそばにある箱
何も入っていないこの箱は
箱のまま、ここにあり ....
訪れた言葉の海
隣で寝ている君には秘密で
自分だけの言葉を捜す
君の目が覚める時の、
僕の言葉を愉しみにしていて。
気がつけば
眼があなたの姿を探す
気がつくと
眼があなたの姿を追っている
いつの間にか
startを切っていたこの想いの
諦め方など
知るはずも無く
忘れる術を
知ることも無い
....
右手を挙げると
鏡に映る自分が左手を挙げた
右手を挙げさせるために
僕は左手を挙げる
外の方から小さな鳥のような鳴き声が聞こえる
空はまだ晴れているだろう
午後は爆弾を買いに都会へと行 ....
くらい部屋の中
あなたはいつからいたんですか
ずっとそこにいたんですか
さっき?さっき来たばかり?
そうですか
全然気づきませんでした
すみません
なんだか元気がないですね
お腹がす ....
夜 が 鳴る
切れた 窓辺
背いた 天井
見知らぬ 幸
消えた 願い
夜 が 立つ
誰 を 救う
誰 が 救う
誰 に 救う
外 に 写る
夜 の 髑髏 ....
あたしは台風の風の音すきなんだ
なんかね、あたしにしゃべりかけてきているみたいなの
だからすきなんだ
通りすぎてもう風が小さくなってくるときは
「ばいばい」って悲しそうに言っているように聞 ....
心の中の本棚に
私小説が増えてゆく
主人公は
いつも不器用で
哀しいほど
いつもみっともない
誰が読んでくれるでもなく
ただ
収められてゆく
落胆のため息とともに
それは ....
胸中に走る恐怖心を打ち消して
一口分の甘い水
リアルと理想が一つじゃないから
至福の罠を{ルビ食=は}む
やっと 今居る場所を把握しました
此処は貴方の部屋でしたね
さっさと退散し ....
君の居場所になりたいと思った
君のそばにいたいと思った
だけど
それを願うほど
願うほど
君を想うほど
想うほど
あぁ 崩れて ....
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