すべてのおすすめ
昔、好きな人と嫌いな人がいました。
好きな人はすごくかわいくて、やさしくて、嫌いな人をとても癒してくれました。
嫌いな人はとても意地悪で姑息で、嫉妬深く、好きな人の事が好きでした。
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やさしい 風 に
月 が ついてくる
まわり道
草原 の じゃり
心 やすらぐ場所 は どこかな
踏み潰した草 の
やわらかい感触に
ひとりで 歩く事さえ
....
別れは「辛い」けれど
ちょっと旅に出るのだと思えばいい
たった「一つ」のことを見つけるために
ちょっと旅に出るのだと思えばいい
一番大好きな人には
一番「幸せ」になってほしいから
私は ....
水仙のラッパ
ファンファーレが聞こえるよ
寒い季節だから聞こえるよ
「出ておいでよ!!」
「一緒に遊ぼうよ!!」
聞こえるよ
北風のピッコロ
水仙のラッパ
コタツのもぐり姫の私に
....
ラブレターが届いた
「好きです」とただ一行
紙切れに書いてあるだけだった
でもどこかほんのりと甘い匂いがした
僕はメモ帳から一枚紙を引き千切って
ペンを走らせる
「僕も好きだよ」
僕 ....
いつも明るく
一歩ずつでも
一生懸命 歩いていこうと
思うのだけど
ふいに
歩くのも 立っていることさえもいやで
煙のように消えてしまえたら
どんなに楽だろうと思う時がある
苦しさ ....
雪が降る朝
こたつにもぐりこんで
みかんなど食べていると
外で誰かが
“あ”と
こんな寒い朝に
誰だろうと
障子を開けば
雪ともつかぬ
白い梅のつぼみ一つ
“あ”と
ほころび ....
きのう女にふられて夜から朝までのことを話す男に
従姉ベットって知ってる?と聞く
従姉ベッド?
従姉 ベッ ト
ベッド脇にあるから来て
とか言って寝室
これが従姉ベッド?
従姉ベッ ....
好きな彼女と喋った
幸せだ
好きな彼女と手を握った
幸せだ
好きな彼女とデートした
幸せだ
好きな彼女の風邪がうつった
幸せだ
好きな彼女は風邪がなおっ ....
なぞなぞ好きの俺に
君はなぞなぞを言う
君の生き方がクイズだから
なぞなぞ考えるふりして
俺は後ろめたくなってしまう
あなたから
別れのメールが来ました
気がついたのは
余光わずかな
アパートの階段を上る時
スカートの中に
想見の風が吹き込んできた
2段上がって
またメールを読んだ
左隣りの ....
めぐりきた敗戦後五十年目の夏の日々
ひとびとの思い出がいっせいにふきだす
メデイヤにあふれいきつづける酸鼻
あれもこれもみな生の意味を問いかえす
太陽はたなびく雲をとおして下界をこがす
くり ....
季節が次々変わっている間に
いつの間にか私の外見も変わったよう
伴って
私への評価も変わっているかもしれない
ぶりがはまちに出世する時
ぶりは はまちの心を手に入れるのかな
おたまじゃ ....
俺は本屋が好きなんだ
久しく今日も行ってきたよ
麻雀が最強になる本を
ピラピラ見ながら
となりに立ってた押し花好きの
内気なスカートさんをチラ見して
何歩か歩いてパソコン本の棚に行き
....
ひとりで歩いた
ひとりで食べた
ひとりで笑った
ひとりで泣いた
そんな当たり前のことが
なぜか新しくて
またひとつ
自由になれた気がした
十人の女神が世界を奪い、神は死んだ
私はもう狂っているのかもしれない
私の手は乾いているが
こころは少年のように軽く穏やかだ
この世界が私をひき止めて放さないのはその多様性にある
分裂症患者 ....
あの人が死んだ時
私は不思議と
悲しくなかったのです
頭では死というものが理解出来ても
それが心までは伝わってこなかった
まだ
もう二度と話せないという現実
もう二度と笑えないという ....
森に 街に 空に
さんざめく
いきものたちの ささやかないとなみ ....
からだが
ちいさくぶんれつして
ゆるい葛湯のなかで
しびれてしまった
熱いコーヒーで
眼を覚ませと繰り返して
無駄
口腔を越えて
咽頭を流れ
食道に向かうけれど
感じる ....
夜の海が私を欲しがっている
或いは一つになれるだろうかと
踏み出した足に私は困惑する
そのとき私は生きている
そしていつも自らの中に
私は小さな一つの海を持っている
寄せては返すこ ....
お願いだから私だけをみてください。
お願いだから私の事をみてください。
お願いだから私のそばにいてください。
アナタがいないと私は泣いてばかり
私をもらってください。
きみと二人で観覧車へ
のぼるワクワク
のぼりきって憂鬱
うみもビルも見えなくてクラクラ
下がり始めてシクシク
止まってほしくてザワザワ
あきらめて…シーン
ゴ ....
夜が
よるが
よ る が
唇に夜
指でなぞって
夜
来ている
+
夜は沈殿する夜
夜を沈殿する夜
夜に沈殿する夜
なん ....
もし恋が
何の証拠も残さずに
燃えつきるものだとしたら
いくつだってしてみたいけど
これはなかなか難しいこと
どうしたって何かが残る
それが苦しいものだと知っているから
私は恋なぞするも ....
既に犯されている
君と僕
この街
この世界
病気した人は楽しそうだ
地球の引力にも負けず浮ついて
欲望が求める{ルビ途=みち}へ素直に従って
病原菌という名のお金を撒き散らし
....
その本を手に取るたびに
同じページばかり開いていたから
今では机に置くだけで
パラパラと そこへたどり着く
私の心の傾きが
そのまま しおりになっている
春が来て 風そよぐ
ほのかに香る 梅の花
私の心のどこかも くすぐったい
春が来て 風そよぐ
ほどけはじめた 雪のリボン
さぁ みんなで出かけよう
大いなる春の中へ
午前二時
街もとっくに寝静まり
街の灯りも全て消え
まるでこの世に
自分しかいないような
恐怖
窓を開け
月を眺める
この月を今
どこかで見ているあなたと
いつか出会ってしまう ....
好きな人ができた。
彼女は俺の思いを知ってるのかはしらない、
けど俺を受け入れてくれた。
けれど、フラレタ
そして最後のお決まりのセリフ
まるで、誰かが台本を用意したかの ....
棚を見つけてギラついたよね
されど「完売御礼」
瞳孔は従事者のトレースに蹂躙された
君は片割れの月の下を
とぼりぽつりと歩き帰る
わかっているさ
ブランド品の群衆は ....
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