すべてのおすすめ
風だって
そんなふうに流れていくので
今日はバランスがいい
青いだけの空よりも
白が適度にちりばめられて
そんなふうな一日だから
通い慣れたこの道に
懐かしさを辿ってしまうほ ....
いつもそこに見えている すぐ目の前にだ
共同幻想でもあるぞ 南無阿弥陀仏
現実の世間でも至極あたりまえの
他動説 信じて生きてきた果報者
石の上にも三年 その三年間
近づくと逃げてゆ ....
心地いいくらいの
暖かな日差しに
桜の花びらを連れた
春の風
そんな
よく晴れた日には
陽だまりの中
嫌なことなんて
忘れ去ってしまうくらいに
走り回って
疲れ果ててしまっ ....
あんまりいつもの事だから
誰も泣いたりしないが
昨日のお前はどこへ行ったのか
死んだのか
それともそこの隅でひっそり泣いているのか
行って帰れば別の人
どうしてこうも
行って ....
きゃらめる 6
ねじ
1
まいばん
ねむるまえに
もうひとつだけ
からだのねじを
はずしてみる
おそるおそる
....
私は
友達とか他人に
モノとか
何かして
あげるのが大好き
相手の
喜んだ姿とか
心から笑った笑顔を見ると
こっちまで
嬉しくなってしまうから
相手にもらうことばかりを
....
あいつの笑い声が
みぞおちのあたりを
握り潰す
きのう フラれたのに
今日も 同じ教室
dolce lusingand
やっとのぼった太陽のように
朝日のように眩しく優しい笑顔の君を
力一杯抱きしめて思い切り泣いた
暖かさに溶かされるように
やがて腕の力が抜けていき
全部 ....
春の夜の淡雪は消え残り
白と紫に染め分けた山が
灰色の空のなかで静謐に光っている
午後の暖かな日差しが雲を溶かし
日陰に水路のながれる町で
冷たく甘いチャイを飲んだ
開け放った窓は ....
キミの瞳の中をのぞいて
その中に僕が入っていないとき
僕は
すごく僕は淋しくなる
僕だけを
だから僕だけを見て欲しいのに
どうしても僕は
キミのコーヒーカップからでる
湯気という名のカ ....
溢れる涙を抑えるのは得意じゃないの
むしろ、逆、あたしは涙を流すの
流せるときに流せるだけ
いつか涙が溢れなくなった時
それはあたしが死んだときよ
泣かないなんて心に言い聞かせる ....
鳥のように生きたいと言っても
鳥の悲しみなど
知らないで
薔薇の花のようになりたいと言っても
薔薇の苦しみなど
知らないで
知らず 知らず
ひどい仕打ちをしていることを思って
....
久し振りの雨音で目が覚めた
六畳一間がしとしと濡れる音
しずくのざわめきが障子から
淡暗い午後の光に溶けている
繰り返し寝直しても浅い眠り
一人だけだから広過ぎるのか
持て余す ....
誰も罪を認めない
誰も罰を受け入れない
そんな世界に僕は生まれた
自由気ままに
その日のままに
皆がそうして生きていた
自由が一番!!
そんな誘い文句の世界
そして彼らは恐 ....
やわらかな
ふあんは
やわらかな
やみに
つつまれて
しばらく
そこを
うごこうとは
しなかった
やみのなかは
めがなれてきても
やっぱり
やみのなかで
きみのこと
こ ....
かわいいウェイトレスが
おれの投げだした脚につまずき
仔犬のような目で「もうしわけありません」をくり返す
こんなところにまで
潜在的な暴力の根がはびこっていたのか
びくびくしちゃいけ ....
強くなる
今よりもきっと
強くなる
だから
それまで
待っててくれる?
今はまだ
逃げ出すことしか
出来ないけれど
強くなる
今よりきっと
強くなる
だから
....
何もわからなくなってしまった
一緒にならんでいたんだ
同じ方角を見ていたんだ
いつも真直ぐに前を見つめていたんだ
右から左へ太陽や月が移っていくのを眺めながら
冷たい風のやってき ....
僕のポッケの
なないろキャンディ
君の手の上でころがって
ほら、ごらん
君色に染まってゆくよ
ねぇ、こんなにも綺麗な光が
君の心に宿ってるんだよ
だか ....
夜の街を回送電車が走る
まぶしいほどの明かりを点けて
中には誰も乗っていない
中には誰も乗っていない
遮断機の内側を
回送電車が走り抜ける
ごうごうと音をたてて
中には誰も乗っていな ....
檸檬は今にも飛んでいきそうな色と
形をしているけれど
決して空を飛ぶことはない
朝、テーブルの滑走路で
Res:ミキ 題名:南仏にて 投稿日 : 2004年3月7日<日>22時03分
近藤君、
僕は今南仏の田舎町にいる
鉄道も一時間に一本しか通らないくらいの、
ぶどう畑に囲ま ....
ある日
届けられた花束は
染められる白だった
昨日見た夢のように
塗ってみようと
絵筆を手にとるけど
色が出てこない
思い出すこともできないまま
走っていたんじゃ
いつか ....
そのとき
空も降ってくる
大きな都市の交差のあたり
僕らは数でしかない
と言う
/REC
君は
どこへ
ゆくのか
滲みる
花びら
舞い降りる
一年が一日
一日が一年
....
ありがとう
ありがとう
たくさんの思い出を
ありがとう
ごめんなさい
ごめんなさい
たくさんの失礼を
ごめんなさい
さようなら
さようなら
また会う日まで
さようなら
....
ふと右を見ると三塁手が君だったので
僕はすっかり安心した
うららかな春の日、デーゲームは淡々と続いている
スタンド、ベンチ、フィールド
いろいろなところからいろいろな声が飛び交っている
....
まあるいね
こんもりと
きいろいね
くっきりと
わらってる
うたってる
さぼてんの
はちのすみ
はるですよ
はるですよ
ここにいま
いきてるよ
草の原には緑の花が
常に誰かに呼びかけるように
異なる緑にまたたいている
山へ山へむかう道
途切れ途切れつづく道
雨の滴と羽虫がつくる
無音にひろがる水紋の夜
荒れ ....
あたたかい午後
ゴザを抱えて
カナコさんと二人
河原の土手に出かけた
スケッチブックを広げて
あたりの花をスケッチしながら
カナコさんを見ると
うつぶせて両足を交互に折りまげながら
....
ここではないどこかへ飛んで行きたいのだ
ずうっとそう思いながら生きてきたのだ
プールの中で仰向けに空をみあげて
おおきく息を吸いこんで溜息ついて
からだにまといつくなめらかな水の揺れ
....
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