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わたし
猫好きやねん
本間に
大好きやねん
この前
小学生が木の上の猫に石投げててん
許せへんから
わたし石拾って力一杯投げたってん
そしたら小学生の前歯と猫
一緒に落ちてきてん ....
今日はやたらとカラスが鳴くね
梅雨の晴れ間の風の強い日
まるで、おとむらいの鐘の音のよう
黒い飛行船が青い空に消えていくよ
風景を切り取って
荘厳な葬送
....
走って行く風船を
追いかけて
ぼくは手を触れるのでした
手を触れたとき
楽しいものがありました
楽しいものはそこここで美しい時間でもありました
それは見えないものでありました
夏 ....
きみは静かに
美しかった
この土地はきみの中で生まれ
きみは一滴の
沈黙の中で
ぼくの愛を生んだ
走り去ってゆく時間は
さまざまの彩りの中で
きみの姿を奪い去ってゆく
空を穴が空くほ ....
ぼくは歌わなければならない
風をひとつ折って その先で
記憶する 読むことのできない詩集の中で
ぼくは歌わなければならない
花と恐竜の足跡を辿れば
やがてぼくらは海の波のひとつであること ....
窓越しに愛を囁いていた
この言葉はきっと風が運んでくれると信じて
手に触れるのはコンクリートの冷たさ
触れ続けて やっと
返ってくる温もり
それは 自分の暖かさ
この窓の外には
....
なんじゃもんじゃのはなを
きっとみようね
みにこようねと
こがらしのふくひに
きみは
私は花にはなれなくて
私は花を見るだけで
羨ましげに茎の影から
陽にあたるその透けた花弁を
雨粒が伝うその雌しべを
蝶に奪われゆくその蜜を
私の憧憬への軽い蔑視を
ああ 蝶よ
....
星の夜には
空から銀糸が降りてくるという幻想を持って
今は亡き
あの人と、あの人と、あの人と、あの子 と
日記のような会話をします。
瞬いた先から、雫が玉のように伝わって
....
生きてきた数十年の年月に
得たものは後悔と挫折の苦い味
生きてきた意味なんてあったのか
そして
生きてゆく意味なんてあるのだろうか
何も追うものがない
夢? 希望? 将来?
そんな陳 ....
(たとえば今のあたし)
夜は
黒にかぎりなく近い、青
朝は
暗い白
影で笑ってた
あたしがセルリアンブルーだったころ
あたしがしゅいろだったころ
猫と毛玉ばっかりころがし ....
人はそれぞれ価値がある
自分の価値を上げるために必死になる
その事が他の人にとって必要かは別として
みんな自分の価値を上げるために
趣味にばっかり時間をかけたり
仕事にばっかり時 ....
遠いクラクション
電燈が灯り
見下ろす街
二人連なった街
沈黙
旋回する鳶
夕照に染まり美しく
約束は避けられ
日常を語る
それもまた沈黙
群れ飛ぶ烏
煙 ....
雑踏の片隅で
貴方の声が聴こえたような気がしたので
その声のする方へ歩いてゆきました。
そうしたら
其処には貴方の笑顔が在って
とても安心したので
私は其処に留まることにしまし ....
桜草の花一輪
5枚のハートが
恥らうことなく
精一杯心をひらく
小さな花に
凛とした意地を感じて
思わず息をのむ
春まだ浅い日
甘い香りに見上げれば
せつないまでに
まっすぐに
空に心を開く花
その気高い「しろ」の
哀しみに
誰も気づくことはない
永遠の想いを
美しい花びらの中に秘め
....
失いかけた
午後の空白から
歌が聞こえる
「バイバイ」と言っているんだね
とどまらない風が連れて行く
小さな声の始まり
先端が少し冷たい
君のフライングが
....
柔らかい日差しと
冷えた風が
春をつれてきて
悲しく積もった白に
色を重ねてゆく
それはまだ薄く
儚い夢のようで不確かだけど
確実に進んでいる
ずっとずっと
確実に進んでいける
僅 ....
夜のカーテンが閉まる
弔いを知らぬ星は
明るく輝きながら流れて落ちる
ただの 石なのだと
燃え盛る森を見た
君はどうして嘆いた?
涙を零しながら
涙を零しながら
君の大切なものが
....
徹夜明けにバスに揺られながらウトウトして
ふと見ると妙に見覚えのある景色
昔住んでいたマンションのすぐ近く
バスはぼんやりと信号待ちで停まっている
寝坊して何度も走った駅までの道
新作は ....
通り過ぎる
杖つく老人
風船持つ子供
その子と手を繋ぐ女
それを微笑んで見る男
手元を見る
道端の雑草
薄汚れたスニーカー
縁を茶で汚した空き缶
その中に吸い尽した煙草
....
時の流れとともに忘れそうになる思い出を
この春の風が思い出させてくれる
私の遅かりし初恋の中学3年生
あなたはとてもとても遠い人でした
あなたの顔を見るだけで嬉しかった
話が出来れば ....
この花はまだつぼみで
この花は何色なのかわからないから
どうしようかと考えたのだけど
そのままその花の色をわからずじまいで通り過ぎるのが 嫌で
そのままじっと 待つ
白
白だとわか ....
紙に包まれて
つけられた火
焼けてく匂い
こびりつく灰
からまる 雪
うかれた 後
ほどかれぬ香
きらいなのに
あなたの愛した空は
こんなにも汚かっただろうか
此処だって地上と何のかわりもないのだ
人が憎悪を繰り返し 僕らが骸を踏みしめてゆく
ただ それを知らないだけで
あなたは綺麗だと言う
....
昨日までの不運は
さっきポケットの紙屑と一緒に
コンビニのゴミ箱へ捨ててきた
家までの帰り道
すれ違う車の中で
黄色があったら
明日、君に告白しよう
タクシーも走らない時間帯
....
青いリボンが似合ってる
テディベアを抱いて
恋の炎を静かに燃やして
君の顔を見て
静かに告白
月がちりん、と
揺れました。
ショッピング街の人ごみの中で
ふと立止まった歩道の向こう側で
僕は君をみつける
常に君の影を追い求めているから…
僕が君を探すとき
君はどこにでもいる
誰の中にも
どんな場所にも…
....
部屋の隅の埃や
ガスレンジの油なんかを
うまく避け見ないようにしてきた母
そんな母を、
うまく避け見ないようにしてきた父
そんな父母を、
うまく避け見ないようにしてきた弟
そ ....
与えることも出来ないお前が何を欲しがっているんだ?
誰も何もくれないって泣いてんじゃない。
八つ当たりもするな。
そんなことは無知の輩のすることだ。
与えることの出来ない人に誰 ....
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