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雨が
矢のように 刺さるように
降ってきた
嗚呼..
殺して
本当に
この眼も胸も 射抜いて
たやすく命を投げ出すよ
眼 ....
大きな円を描いて
ゆっくりとゆっくりと
海沿いの風車
丘の上から
当たり前にそこにある日々とか
ここで今に生きてることとか
海に臨んで
やわらかい強風に
回転している
....
君の昔話を聞いた
左の手首を切ったことがあるそうな
君の事が好きだけど君には彼氏がいる
君の左手は彼氏が抱きしめてくれて助けてくれた
僕はなぜか左手の手首が急に痛くなった。
....
音符のように揺れる花は
ビロードの四面ソ歌
色と音とがマチアワセ
白い夢を真っ赤に染めて
花になれなかった
けれど似てしまった
ゆえに{ルビ永遠=とわ}をゆく
四面ソ歌
知らない街で
洗濯物が揺れている
風に洗われて
青空を映しながら
知らない道に
鳥の羽根が落ちている
素通りなど出来なかった
「これは大空の破片なのだ」と
....
たったひとつの貝殻みつけた
淡い桃色の
虹色の透明の
海風が
ぬるい愛を溜息にして
一筋の髪をゆらす
貴方が
桜貝だと言った
私のではない手をとり
微笑みながら
嘘 ....
あと三日、
レポートの提出期限はいつかの午前0時ちょうど。
かちこちかちこち
時計は無機質に、それでも確実に一秒一秒時間を刻んでいく。
レポートのテーマは・・・・ない。
テーマの ....
手足があったらヘビだって
歩いていたに違いない
晴れた日には日傘のひとつでも差してさ
そうだね、父さん
だからまだ
どこかで生きてて
ゆっくりと朝になっていく一日に
決まったかたちの挨拶を投げ掛けて
次第に集まってくる思考を
開きかけの目で確認する
机の上には
いつからか書きかけの手紙があって
便箋は空を薄くした色
....
伸ばした腕の先の
手のひらの先の
中指の先っちょが
触れるか触れないか、
のところまで
夏が。
列車を待つ顔たち
照らす陽射しの角度を
知ってか知らずか
右へ傾く
....
きいちごを
てのひらのまんなかに
そのとき
ぼくは
きいちごのまんなかに
ぼくは
ちのかたまりになって
なみだをなくす
かわきをなくす
ぼくは
きいちご ....
話したことも無いけれど
重なるこころを
感じるのは
こうして
見つめ合っているからですね
どちらかが
目をそらしたら
そこで
終わってしまうかもしれない
もしくは
すれ ....
6月の快晴に出会って
やあ久しぶり なんて手を挙げたりして
からからに乾こうとしてる街を
隙間を見つけながら走り抜けたりする
名前も知らない鳥が
真似できないような声を出してる
それに ....
雲 のチビ は
ちらり すまして
ふんわり おなか
に まるまって
かくれんぼ なの
だれにも 言わないで
抱きしめたら
ここ へ そら
自分では輝けない 卑怯な星
人に頼ってばかりの 弱い星
僕みたいで 嫌だ 嫌だ
あぁ 違う 僕なんかより 優しいなぁ 月は
....
どこから夢で
どこまで夢だったのか
わからない
という 朝
さざ波がたっていたので
ただ
風をさがした
前に進むための
1オンス
やがて
なにもか ....
かわいい娘なんていっぱいいる
ましてやスタイルのいい娘なんてもっといる
それなのになぜあなたなんだろう
性格のいい娘なんていっぱいいる
ましてやきのきく娘なんてもっと ....
眠れないと君が差し出した手を
掴み抱いたあの夜
鼓動が伝わってくるほど
近くよりそい
お互いを確かめ合った
ただ触れるだけの接吻は
上手くできないまま
....
背中から君を押すように
ボクの体を南風が通り過ぎていく
北風も 独特の北の空気もないのに
背中あわせの君は何を見ているの?
背中でそっとといかけてみるけど
ボクのといかけは
君 ....
南風がふいて、白熱電球のような太陽が目を焼く
特有の湿った熱さの南風は
暑苦しい夏をさらに暑くし
ボクの不快指数をぐんぐんあげていく
ボクは手のひら以上あるハンドボールをぎゅっと握り締 ....
花は何処かで咲いている
あなたが欲しい花は
必ず何処かで咲いている
だから いつか
その花を見つけるまで
今は目の前にある小さな花と
暮らしていこう
ほら ....
紅葉坂のプラネタリウムは
横浜の夕暮れと星屑
石畳を下れば
恋の数ほどの壁画群
駅前に着くと
冷たくて頭が痛くなる
メロンジュースを飲み干す俺の横に
君がいつも
君がいつも
....
ねえあなた
ちかごろ遠い空ばかり見てる
何か探しているのかな
ねえあなた
ちかごろ言葉を忘れてるみたい
おはようとおやすみしか聞いてない
互いの瞳を覗き込んで
熱心に夢を語ったあ ....
コトバが足りない日 涙いらない
オモイが亡くなる日 怒いらない
月だって嘲笑う夜はたくさんの雨
銀の砂がさらさらこぼれたらおやすみ
星のゆめ見てさがさない
華の太陽にいうわ
どうか ....
その時のぼくには
どんな光も
光 だった
高層ビルのあちこちでは
松明が焚かれ
人はそれを
空から眺めては
都会などと
よぶ
灯台ならば
向かうべき先を
教えてく ....
どうして
一度の人生でしか あなたに出会えないの?
きっと探し出すよ
世界中の何処にいても
あなたのその瞳を
あなたのその手を
たとえ 生まれ変わったとしても ....
西 にし ニシ
日沈む方角
終わりの場所
光を、紅さを吸い込む場所
君はほろ苦い明るさを持つ闇色に染まった頬と
闇と一体化してしまいそうな瞳で
まっすぐ何を見ているの?
ボクには ....
私が真冬を歩いていると
太陽の童貞が落ちていた
私はそれを慌てて拾う
そして忘れてしまう
私が真昼を磨いていると
青空の処女が堕ちてきた
私はそれを慌てて隠す
そして再び忘れてし ....
僕は
アパートメントの窓から
君の住んでいた方に
見惚れている
君が
虹をつむぐ
優しい指の
君が
終わりを告げる
優しい眼の ....
今日はもう疲れただろう
それなら今夜はゆっくりと
何も考えずに眠ればいいさ
二人だけのこの世界で
君のそんな顔を見ていると
私まで悲しくなるよ
私は君にはなれないけれど
君が望むこと ....
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