枝豆
そらの珊瑚
枝豆を茹でる
さやには産毛がひしめいて
そのあおい膨らみに
おまえが未成熟のまま
刈り取られてしまったことを
想う
夕立は夏の序曲
塩をふって
硝子の器に盛り
冷蔵庫に冷やしておく
つまみに最高だねと
中学生の娘が知ったように笑う
ところどころ
まだらな成熟を
見え隠れさせている
果実のようだ
自由詩
枝豆
Copyright
そらの珊瑚
2013-07-14 16:54:46
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