まとわり とけない まなざし
つめない にもつに とまどう

あかるい まよなか のみちに
めをとじ かすかに ほほえみ

どこへも いけない かなしみ
どこへも むかえる  ....
好きな女の子とデートして
「何処か行きたい?」と訊ねたら
「何処でもいい」とその子は答えた
今までの経験上、大概の女の子は
「何処でもいい」が口癖らしい

だけど突っ立っていても仕方がない ....
夢の中を彷徨っていた

泳げないはずの海の中

魚になって泳ぎ回る

深い深い海の底に

大切なものを落としたから



必ず見つけなければと

こころが焦る

もぐ ....
ネオンの中にまぎれてばかりやと
体に悪いって信じててん

今日なんか変なルートたどってるねん
あのままじゃ、きっと
なじみのないBARで
40代の男の近くに
しらじらしく座りそうやったわ ....
チリリン チリリン
眼鏡の君はブーツで漕ぐ

紫雲
オレンジのビル
夕陽と遊べ遊べ


チリリン チリリン
ニセモノみたいな僕の人生の
猫も転がる土手の道

ほんの少し前を漕ぐ ....
木の葉を一枚 硝子の器に浮かべてみました

空 をみつけました

心は 揺れておりました
心は泉

穏やかなときは
湖畔のように
優雅になびいて

嬉しいときや
楽しいときは
泉の水は溢れ出て
他の人にも
しみわたってゆく

悲しいときや
苦しいときは
カラカラ ....
GOD!
Rainy Blue Daisy "Clearly Clearly?"

昨日、彼ら、
ナポレオンフィッシュの群れは、20世紀の、雨、に溶けてしまったから
 ....
父さんの革靴に
小さな足 入れて
かかと 引きずりながら
なんだか 笑いながら
庭を歩いていた 私

大きくなることに憧れて
本格的な靴に憧れて
小さな足
かぱかぱの空間

なん ....
9に
縦の線を引いたら
猫になった
こちらを見た



水のかたち
火のかたち
草のかたち
さざめく背



冷たい朝の送信
少し遅れる返信
遠くの遠くの声
 ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
いちょうのにおいをかぎわけるころに
どちらからともなく手をつないだゆうぐれ
言葉を待っているでもなく
色づいた葉が落ちていくのが
コマ送りのように目に焼きついて

図書館前の噴水は
夏を ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
夜更けに
タンタンとタイヤを鳴らし
鉄の階段を降りて
僕の自転車が
外へと出掛けて行きます
(ほんとうは僕の自転車ではない
 きみから借りたままのもの)

マウンテンバイクだから
 ....
僕の背中に羽根はある?
背中に触れて確かめる勇気がない

ここは独房
臆病が足枷
窓越しの空を見上げる

もしかして羽根は折れてる?
広げてみる勇気がない

僕は空想する
窓の向 ....
覚えていますか

問いかけるのは怖い
そして無意味だ
わたしはあなたにとって
最初から存在しなかったと
同じなんだと
確認したところで
一体なんになるだろう
覚えていますか

 ....
なにもかもが ふくれあがって

まっしょうめんに おきざりにされたまよなかを

うけとるきになれないので

さけをのみながら めをそらしそらし

それでも ふくれあがっていくまよなか
 ....
性交の時のあえぎは
どこまで聞こえるのでしょうね。



かなしみや
よろこびや
いとしさは
どこまで響くでしょうね



知って伝わって
心っていわれてるものの中で
精錬 ....
{ルビ晩餐=ばんさん}など絶えて久しい
誰もが膝を抱えてうずくまった夜に僕は
屋根の隙間から星を見あげてた
あかい、涙みたいにうるんだ一粒に
名前をつけようとしたとき

父さんが僕の髪をく ....
あなたは電車で言った
こんなこと長くは続かない
続いたことはあるかと
わたしは答えられなかった
続いたことなどなかったから
答えはいっこだけ
答える必要などなく
いつか終わる
けれどだ ....
いつからか、記憶が上書きされにくくなった。
あれは去年の夏か、一昨年の夏か、動機は覚えている。楽しかったことも。出来事も。


初めての行為は、いつも、楽しい。初めての出会いも。初めての場所も ....
どうかこの拙い{ルビ詩=うた}に

あなたの気持ちを詰め込んで

最も大切な人に捧げて下さい

あなたの気持ちがしっかりと

その人に届くまで

私はここで祈っています
冷え切った校舎の裏
ささくれ立った言い訳をした日
嘘をつくのは単なる処世術ではなく
空気と同じなんだと信じることにした


地球は今この瞬間も律儀に回っている
無数の嘘を繋ぎ止めながら
 ....
琥珀色の部屋
細い指先が伸びれば、
全てが開放されて
あたりに充満する

あの日から
いくつもの罪を
学問と呼ぶことで
耐え忍ぶ人たちは
かろうじて名を残した

パンドーラ
あ ....
噛み付かれながらもまっすぐに
吸わいとられる
ごむ。
メるヴぇいゆ。
夜のくうきに両手を挙げては火のような けつえきに、覆われていく あばらのやまの 影から見つめる  わたしは
あなたに
 ....
ゆっくり服を脱いで
ここは最上階で
ほくろの位置は秘密で
わたしはあなたとベッドに入る
暗い暗い部屋で
わたしはわたしを
見せたくない

あなたはわたしのともだち

外の夜景を見る ....
赤ん坊の頬をなぜるように
水蜜桃の皮をむいていく
あなたの指が
汁にまみれて
窓から差し込む光に包まれている
甘い水が
赤ん坊の膚のような
産毛の柔らかい皮をはぐたび
したたる
した ....
けだものの口からはいつも涎が垂れていて
その臭いは数百メートル先まで届くが
けだものは気づいていない
もちろん
涎が垂れていることに

けだものの体毛は針のように硬く
生えている ....
夢で見る弟を追いかけてしまう

弟は時折現れる
でも触れることはできない

わたしがピアノとフルートの伴奏で
歌を歌った夜
弟は会場の一番後ろの席に座り
わたしを見ていた

「弟だ ....
いつか
遠い昔の夜
暗い海の
浮かぶ月に例えてくれた
何も残さない
わたしの体を抱いて
その透明なまぶたでは
すべてが見えてしまうね と
力なくゆだねる
その体は
いつか
水にな ....
服部 剛さんのおすすめリスト(3168)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きざし- 砂木自由詩7*04-10-31
新大久保デート- 快晴自由詩9*04-10-24
「_探し物_」- 椎名自由詩204-10-23
おやさいかって_まっすぐかえるわ- 木葉 揺自由詩20*04-10-23
自転車- 松本 涼自由詩6*04-10-22
それぞれの_秋- ひより自由詩16*04-10-15
心の泉- クラウン自由詩504-10-11
『Rainy__Daisy』- 川村 透自由詩804-10-9
- さち自由詩14*04-10-7
9の猫- 木立 悟未詩・独白504-10-7
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
秋の日の感傷- 岡村明子自由詩7*04-10-4
ANOTHER_GREEN_WORLD- カワグチ ...自由詩51*04-10-1
夜行サイクリスト- 大村 浩 ...自由詩20*04-9-29
窓越しの空- RT自由詩4*04-9-29
忘れられた女- チアーヌ自由詩9*04-9-27
まよなか- こむ自由詩104-9-27
贈呈- フユナ未詩・独白11*04-9-27
方舟のなか、壁にもたれて僕は- 汐見ハル自由詩7*04-9-26
記憶装置が壊れるまで- チアーヌ自由詩604-9-22
走馬灯- あみ散文(批評 ...404-9-22
天使の詩- 快晴自由詩3*04-9-22
朝の儀式- 窪ワタル自由詩15+*04-9-20
エピプロ—希望だけ残して—- 木葉 揺自由詩8*04-9-20
la_vie- 高橋正英自由詩9*04-9-20
ともだちの夜- チアーヌ自由詩4*04-9-18
水蜜桃- 岡村明子自由詩9*04-9-17
けだもの- いとう未詩・独白29*04-9-15
- チアーヌ自由詩604-9-14
わたしの体は、あなたを潤すためにできている- あみ自由詩7*04-9-10

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