まよなか
こむ

なにもかもが ふくれあがって

まっしょうめんに おきざりにされたまよなかを

うけとるきになれないので

さけをのみながら めをそらしそらし

それでも ふくれあがっていくまよなか

かなしみだといい くるしみだといっても

へいおんぶじにぐらすにつがれたさけ

いっぱいをのみほすあいだ

ふくれあがるまよなかに おしのけられた

いとおしい あのことやこのこと

たばこにひをつけて たちのぼるけむりといっしょに

みえるところから みえないところへ

とどめることができず いつとはいえずきえていく

いとおしいあのことやこのこと


にがにがしくぐらすにつがれたさけを

のみほしてしまったら しかたないので

ふとんにはいって ねむってしまうのです 


自由詩 まよなか Copyright こむ 2004-09-27 01:46:30
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