引越をした日は、
青空だった。
近所の空き地の、
壁に、ボールをぶつけ、
グローブで受けとる。
ひとりで遊ぶわたしに、
アキラとリョウが、
笑みを浮かべ、声をかけてきた。

初登校の ....
N・Kに





魚がいる
魚についばまれている
ちいさな
魚たちに

僕は部屋 ....
通り雨がきらきら光り
僕の目に髪に肩に降りかかる
誰もいない薔薇園にひとり
堅く閉ざされた空を見つめていた
傘もささずに僕は
風に心をさらされたまま


果たされなかった約束は
いま ....
ぼくは詩を書きたい

退屈とはすべてのことから
自分を逃げ出した苦痛の1つである

今日もまた

朝の散歩をしていると
退屈に出会いました

普通すぎるくらい普通な
朝の散歩は
 ....
 
 誘惑の小波が揺れる
 今日も行く孤独な魂抱えながら
 時の鐘が鳴り
 天使の歌声が天空を揺るがす

 見たこともない
 逢った事も無い

 蜃気楼の先に浮かぶのは
 僕のもう ....
彼方からの気流にのって 届いたそれを
あのひとは
夏だと言った



わたしにとって
わたしの知らない、どこか
遠い場所で あのひとが
笑ったり、泣いたり、しているということは
あ ....
夜 眠ろうとすると
世界中のあちこちから甥がやって来て
カブト虫を探してくれと言う
逃げてしまったらしい
眠くてもしかたがない
夜はまだ長いから
大勢の甥たちと一緒に
カブト虫を探してや ....
高音域の理想が響き渡る中を
はぐれないように
迷わないように
独り涙を震わせて
かすかな音色が道しるべ

青白い道に倒れても
失意の海に沈んでも
理想の音波に打ち砕かれても
けだるい ....
{引用=神様のため息は誰がうけとめてくれるんだろう}




この紺色の時間


たくさんのため息が


枕に

コップに

カーテンに

網戸をと ....
窓に
張りついた夏、
グラスの中で氷が
音もなく溶けていく午後
少し薄まったアイスコーヒー
にミルクを少し加える
ゆっくりと拡散していく、
ゆっくりと沈殿していく、
夏。

あの頃 ....
さざなみが月を潤ませて
消してゆく二人の名前
ゆうなぎは心の糸まで
もつらせて切ってゆくのか

灯台も暮れ馴ずめば影にまみれ
境をなくす浜辺と海

こわれた砂の城に波が
さよならを塗 ....
彼の目は
像をまあるく切り抜いて

切り抜いたまあるの淵は
切れそうなほど鋭くて

(声)い


{引用=
夜中に眼球が旅をする話を知っているでしょうか。
主人が眠りにつくとすぐ ....
{引用=一、くじらヶ丘


 口に出してごらん
 うるおい、と
 その
 やわらかな響きは
 途方もなくひろい海の
 すみからすみまで
 満ち満ちてゆくようなものではない

 干 ....
酔っ払ったみたいに踊る僕の手に
気が付いたら君の手があった
変な言い方だけどそんな感じ

おでこをくっつけて微笑みあった二人が
そのまま見つめあって
溶け出していく夏の夜の匂い

細波 ....
どこまでいっても青い大地。砂漠だと思った
ら海だった。ぼくの生まれた場所では、砂漠
は青く光っていたから。夜が砂漠に寝そべっ
ている。ぼくもいっしょに寝そべった。

海とはいっしょに寝そべれ ....
ぼくは詩を書きたい

楽しむことに一日を使うよりも
楽しめるものを探すことの方が
その一日は長い

今日もまた

朝の散歩をしていると
向日葵に出会いました

そこには
たくさ ....
ほんのささいな言葉でも
心がこもっていればいい

ほんのかすかな響きでも
僕を覚ましてくれればいい

ほんのささいな優しさの
心のこもった言葉があって

ほんのかすかな響 ....
母は
随分と老いたけど
声は変わらない

母は
もう私に「早く早く」とせかさなくなったけれど
私に「早く」とせかされる

母は
なぜか私よりスタイルがいい
ちょっと癪だけど
ちょ ....
ぼくは詩人

幻は時に
現実までをも映しだす

今日もまた

夜の散歩をしていると
夜の月に出会いました

目の前の道をまっすぐに歩けば
右斜め上には煌々とした満月

歩む後 ....
解かれるものがあって
解けないものもあって
元気ですか
その言葉だけで繋がっている

わたしを折る
折りたたむ
そして開けば
鶴にでもなりたい

配達の遅れた願いのようなものが届く ....
バスに小川が乗ってきた
どこにも流れることのできない小川は
だらしなく床に広がった
立っている人は足を濡らした
座っている人は足を濡らさないように
座席の上に膝を抱えた
大学病院
 ....
好きな人に
好きって
「告白できる」日が
人生のうち何日あるだろう?

死ぬ間際に考えてみるといい。
それはほんの何日かだよ。
両手の指ほどもないはずだよ。

それは幸せな日だよ。
 ....
ソーダの泡のような微睡みのなかで
懐かしい とても懐かしいその面影に出会った

記憶の深くに留めようと
すればするほど
表情は淡くなる
ならばこの夢でだけ覚えておこうと
思い切りこころを ....
誰も知らない顔をして
通り過ぎていく君の強さ

夏の制服の薄いシャツから伝わる
淡い匂い 淡い声 淡い想い

すべてが溶け込んだような
プールの塩素の匂い

もう過ぎてしまった七夕は ....
ほら
こんな朝だよ
おまえはまだ寝ているこの朝を
俺は吸っているよ
この朝を

ウミスズメが
隣で
少し悲しげだよ
でもそんなことは
おまえは知らなくていい

ひらめがあわ ....
宝探しをしようか
長い影の伸びる帰り道
長い髪を夏風に遊ばせて君は
少し目を細める微笑みで
子供みたいな提案をした
その話の続きはなく
会話はぷつりと途切れて
また君は楽しそうに風の中を ....
海を見たことがなかった
見え隠れする光
あれがそうだ、と無骨な指で示された海は
たいして青くなかった、が
軽トラックが、ギシギシとカーブを曲がるたび
輝きを探して、車窓にしがみついた

 ....
なにも求めやしない
ぼくはだれのものでもなく
きみをただ愛する
ただの愛

もともとないものを
きみはうしなったというけれど
きずつきようのないものが
こわれてしまったときみはなげくけ ....
詩になることで
一歩ずつ押しだされ
ひとつ
またひとつ
人間になっていく

詩になれなかったぼくが
水溜りに転がって
ぼんやりと
道行くサラリーマンに踏み潰されるのを待っている

 ....
ぼくは詩を書きたい

人生で大切なのは
勝利と敗北を知ることではなく
克服と挫折を味わうことである

今日もまた

朝の散歩をしていると
詩の魂に出会いました

詩の魂は
言葉 ....
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