からだの曲線にそって
あなたは
かんたんなじゅもんなのだと指を折った
てのひらをそっとひらいて
りゆうもなさそうにわらった時
すこしだけ
えんえんとつづいてゆく
朝の風景を おもいだして ....
椅子を引いたとき
床と
椅子の足
どっちが鳴ったか知らないよね

坂道をのぼるとき
ちょうど追い風だったけど
僕のためにじゃないよね

遅くまで空が明るくて
不思議な色で
急に暗 ....
甘栗むいちゃいました
三点倒立で甘栗むいちゃいました
航空ショーで甘栗むいちゃいました
筋肉ミュージカルで甘栗むいちゃいました
死海で浮かびながら甘栗むいちゃいました
女性専用車両で甘栗むい ....
数える
夜を
その存在を
その版図を
人生の裏側から君は数える
吊るされたものが笑う夜
浮き上がるものが泣く夜
どんな夜が
君に魂の改変をせまっていたのか
わからない
わからないか ....
毎日たくさんのものが
あなたから生まれることを知っている
それは言葉であったり、声であったり、感情であったりする、けれど
それらはあなたの分身でしかないことも知っている
そのことをあ ....
地をふりかえる
もはや人でないものとして
山に分け入るべき時だ
鼻を濡らして
舌を濡らして
人としての重荷を下ろす
頬を赤らめ
森を通って山の頂上にたどりつく
おしり むずむずする
 ....
眠いと一言
残して君は寝てしまった

車の窓から見える
夕日も海岸線に吸い込まれようとしている

そんな余所見をする
僕の危なっかしい運転のことなど
まるで知らない無防備な寝顔を見なが ....
ぼくにできることは
ほんのすこしのこと

だけどそのすこしが
ぼくやだれかをほんのすこし
うれしくさせられたらいいな


ぼくにみえるものは
ほんのすこしのもの

だけどそのすこ ....
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
争いは銃からではなく
言葉から始まることを知らなくてはならない

言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
言葉の扱いが ....
雑音まじりのレコードを絵にしたら
古いテレビの画像みたいになって
鳥と葉っぱの区別がつかなくなった
川べりを歩く ゆうぐれ

右の道が途切れると
橋をわたる
左の道が終わりそうになった ....
姉中3
私中1
姉6畳の部屋
私4畳の部屋
それぞれに悩みをかかえて
それぞれの部屋で泣く
ガチャッ
私が自分の部屋で泣いてる姿を姉に見られた
ガチャン
姉が 戸を閉めて何も言 ....
スーパーでも。
デパートでも。
コンビ二でも。

君が好きだったあの曲が
ゆうせんの他の曲に紛れて
普通に聞こえるようになるまで

僕は生きてやるんだ。

そう思って
玉葱を買う ....
                   − 素子へ、特別版 −


子供の頃は戦後のモータリゼーションが
発展し始めた時期で
うちの車は初代パブリカのデラックス
その頃は車のグレードと言った ....
初夏の夜、首が痛くなるほどに
高い空を見上げて、
あれがかんむり座だよと、
いつかそう教えたのに、

あなたは忘れてしまった。
七つの星でできた王冠を、
あっさりと投げて捨て ....
彼は
街角の信号機に吊るされている
頸に
太い縄を巻きつけられて
どんな罪なのか
どんな過ちなのか
それを知る者は誰もなく
彼は吊られながらも 笑っている
それはひとつの風景
この世 ....
遠い、遠い、記憶の中
不安で、不安で、しかたなかった

つないでいた手を
ほどかれたとき
まるで自分の一部を失ったかのように
泣きじゃくった
子供の頃



デパートのおもちゃ売 ....
その名残はもう届かない位置で
懸命に手を振りながら明日に挟まれていく
折り重なり、押し寄せる毎日の隙間
風化する
足跡はもうどこにも残っていないから
辿ることも
手を伸ばすこと、も

 ....
夕暮れに
ひめりんごの花弁が
雪のように散ってゆき
落ちた先は
あの子の眠る
寒い土の上でした


最期の言葉も
交わさぬまま
突然
冬空へと消えた
一つきりの ....
竹の子は
一枚、一枚皮を剥ぎ
どんな風雨に曝されようと
曲がる事無く
真っ直ぐに
天を指差す竹になる
私も、竹でありたいな
痩せた身体でうつむけば三日月

足元を眺めれば
いくつもの自分の欠片が光を失いかけている
日々削られてゆくいろいろが
音もたてずに
まるで始めから無かったことのように

やりかけたパズ ....
ぽつりぽつりぽつり

ひとり部屋にたたずみ
明かりかすかに瞳に浮かび
いくつもの雨音に呼び起こされる色々

色鉛筆で
一番最初にへってしまうのは青色でした
空の色なんてわから ....
ひとつ ひっそり咲いた恋
ふたつ 経(ふ)る間に熱を帯び
みっつ 見果てぬ宵の情事(ゆめ)

今尚 口に 数え歌
水面(みなも)に一つ 涙つぶ
今更 口に 数え歌
冷たき月も ....
ぼくは言葉を信じない
ぼくは論理を信じない

だれも答えなど
求めてはいない

言葉は記号でしかなく
論理はぬかるんだ
常識の上に
かろうじてその定型を
保っている

ぼくは君 ....
戻れないないからこそ
進もうと思えるのかもしれない

そんなことを考えながら
横断歩道で信号が変わるのを待っていた
怯えた顔の仔猫が
不安そうに鳴いている
信号の色は青に変わっているのに ....
髪の毛をばすばす切る。
背中の真ん中まであったロングヘアは
今はショートカット。
今日はベリーショートにして
髪の色も変えるの。
まるで
女の子だった自分を
捨てに行ってるようだ。
そ ....
ある日突然 僕は空から落とされた

かたちだけの翼は風を抱くこともなく
ぎこちなく歩く姿に影で笑うものもいる

そしてある日 僕は海に身を投げた

全ての終わりを予感して
全てを ....
そして口に含んだその珈琲は苦かった けれど
口付けの味は ほんの少しだけ甘かったことを覚えています

そうしてあの人は手を振って

僕は手に持った珈琲を
そして空へと零した


想い ....
ふわりふわりふわたり雨よ
ゆりちゃん、さわってごらん
うわぁ、ほんとにやわらかい雨
めったに見れないけしきだよ

むこうになにがみえるかな
お店がいっぱいみえてます
なのにとってもかろや ....
日一日と強くなる陽射しに
街も人も木々たちも
確かに輝き始めたというのに
わたしの内側には
果てしない闇があり
どこまでも深くなる

いつからわたしは
眩しさを理由に
視線を落として ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った

遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
服部 剛さんのおすすめリスト(3168)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星めぐり- はな 自由詩39*05-5-22
ただの- ふるる自由詩9*05-5-19
甘栗むいちゃいました- マスイジ ...自由詩58*05-5-18
百の夜- 岡部淳太 ...自由詩4*05-5-18
あなたから生まれる- ベンジャ ...自由詩14*05-5-16
尾のあるもの- 岡部淳太 ...自由詩11*05-5-15
幸せな寝顔- ベンジャ ...自由詩7*05-5-15
ほんのすこし- 松本 涼自由詩8*05-5-12
武装放棄- いとう未詩・独白63*05-5-9
ゆうぐれの地図- キキ自由詩1305-5-8
悩み- piyococco自由詩7*05-5-6
買い物- とうどう ...自由詩14*05-5-6
スタンダード- 大村 浩 ...自由詩55*05-5-4
かんむり座- 佐々宝砂自由詩2805-5-3
鋭角の風景- 岡部淳太 ...自由詩6*05-5-2
その手をはなさない- ベンジャ ...自由詩10*05-5-2
僕らが消えてしまったころに- 霜天自由詩1305-5-2
花の墓標- 嶋中すず自由詩43*05-4-29
- ひろよ自由詩2*05-4-28
やがて満ちてゆく月のように- ベンジャ ...自由詩8*05-4-28
ふるえるように雨がふる- ベンジャ ...自由詩7*05-4-26
かぞえうた- 緑水自由詩405-4-25
言葉の視線- 043BLUE自由詩4*05-4-24
振り返らずに進めばいい- ベンジャ ...自由詩3*05-4-24
カフカ- とうどう ...自由詩9*05-4-24
ぺんぎんの物語- ベンジャ ...自由詩4*05-4-24
そして全てが空に還り_虹になりますように_笑顔が咲くように- シギ自由詩105-4-23
ふりだした雨のうた- 木葉 揺自由詩10*05-4-23
自己嫌悪- フォマル ...未詩・独白3*05-4-21
とおくを_みつめなさい- 砂木自由詩58*05-4-20

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