濡れはじめた空が
歌をくりかえすのに
私はピアノを弾けないでいる
雲が沈み雨音が遠くなり
やがて射しこむだろう光に
伸びた髪をさらす
地上が反転する雫のなかで溺れる
鳥の影が風に波打つ
 ....
きのう
夢の中で
誰かが死んだでしょう?

ボクの夢の中で
毎日
誰かが死んでいく
君はそのことを知っている
それは
君が仕組んだことなの?と
おそるおそる聞いてみる
ひ・み・つ ....
久しぶりに居合わせた雨で、新しくなる
霞がかった乳白色フィルター

アルコールで剥れ、紅潮した肌のきめ細かい部分に触れると
はらはらと、なにかが散っていくのを感じた。
その体温によってあ ....
ぼくは詩人

人は人として
何かに与えて
何かを与えられて
生きていく

今日もまた

朝の散歩をしていると
1枚の紙切れを見つけました
ふとそこに書いてある文に
目がいく
 ....
踏みつけていた
いつの間にか踏みつけていた
{ルビ直線歯車=ラックレール}

きれぎれにされた
人生のように
強さだけを必要とされて

  ずっとつながっていました
  峠を越えるの ....
あまりに長い間ひとりでいたせいか
ある日わたしはふたりになってしまった

わたしたちはさすがに元ひとりだったので
顔も体つきも声も性格もそっくり同じだった

「さみしかったよね。」
「う ....
とほうにくれるところで
重ならないでいる
身体の温みの底で
遡れない時の残響が笑っている
空のような深い過程が
手と手を結びつける引力ならば
きみとりんごの木の下まで歩いて行って
飼って ....
どんなに遠くを見つめても
そこは一面のブルースカイ


「青」は

けしてきれいな色じゃない
少なくとも
けしてきれいなだけじゃない

無邪気に微笑んで
悲しみを忘れるために見上 ....
夏の日 帽子を残して
水平線の先が見たいと少女は

夕焼けが水面を染める
裸足で砂を踏みしめると
体温によく似ていることすら
知らないまま

空との区切りが曖昧だから
触れてはいけな ....
人間を創り直そうと思いまして
街中にごろごろ落っこちている部品を
拾い集めて廻ったのデス

殻は組み立て終わりましたのに
人間を模した其れは、いつまで待っても
まったく動かないのデス

 ....
気がつけば部屋中掌だらけだった。私は小さ
なため息をつきながら場所を空けて座り、滞
っている作業を始めることにした。

遅ればせながら私も掌を買いかえることにし
たのだ。確かに飽きてきたとい ....
言葉の無さに落胆し 朝
早熟なインクの匂い
誰かの朝刊の紙面が
今夜は雨が降るという情報を私の頭に置き去った
いつかの記憶の隅でステンドガラスが少し光る
垂れ流したミルクのように走り抜ける電 ....
ぼくは詩人

人に疎んじられても
人からあしらわれても
前に向かって
それはぼくの歩み
それはみんなへの歴史

今日もまた

朝の散歩をしていると
老木に出会った

茶色い葉 ....
ぼくは詩人

自分の明るさが
他人に伝わればと願う
それはぼくの温もり
それはみんなへの情熱

今日もまた

朝の散歩をしていると
また画家に出会った

ぼくに絵を描きながら
 ....
黒い静寂の隙間から
甘く短い便りが届き
振動はそのまま
片耳から深くに伝わって
封印が容易く解かれる


ひとつひとつの接吻が
蝶になって
夢心地だった恋の日も遠く

雪と降る ....
春遠い夜の寒い交差点
車は走ってこない
自慢のブルーのケッタで走って
気づいた
ヒトリが淋しい事

缶コーヒーを自販機で買ったら
ポケットにそっとしまう
かじかんだ背中の
溶けかけたコート
缶コー ....
在る

始まって以来続いてきて
この枝の伸びやかな道道に
茂る葉の呼吸は瑞瑞しい

それも
小雪のちらつく昨夜の雲上の月も
陽炎のゆらめく送り火も
私を育ててくれる花娘

季節の ....
その日も、少年(予定)は、間違えた言葉をそのままに口にする
変換の仕方も削除の方法も、最後には気付けないことばかりなので
いつまでも、「あ」と「い」が上手く発音できない
それでもいいか、なんて思 ....
夭折


{引用=まだ生きているのか
そんな声が聞こえるのは
夜の 穏やかな枕の中だ
まだ生きている
時代を通過して
場所を通り越して
まだ何とか 生きているのだが

もう生きて ....
ため息が行ったり来たりエレベーター

クレームを受ける時だけ仏様

ブラインドタッチで過ぎる一日よ

淋しさを集めて速し終電車
しょっぱいスープにつけられた
エビのようにうずくまって
昨日の再来を待っている
明日なんて一つもいらない
歪んだギターになりたくて
誰かを傷つけたくなくて
歌った端から消えていく
言葉の ....
桜よ
あの人を包んでください
黒い古木にもたれて
胸の傷に手を当てる
あの人の背中をさすって


夜空の花となり生温かく散って
ほのかな明かりで目隠してください
ひとひらひとひら
 ....
世界に色なんて ものはない
光の反射がもたらす 感覚

世界に色がなくなったら どうなるのだろうか

新月の夜のようになにも見えなくなるのだろうか

それとも古びた写真のような世界に ....
未来はもっと不確定
気まぐれとわがまま混ぜて
形の定まらないアメーバ作った

夢は形を変えて増えていく
自分と未来は追いつかない
ひとつひとつ失われる記憶があって
それが僕らを焦らせ ....
きっと白に近くあり


霧雨を含んだ夜のなかに
咲き急いだ桜がひとつ
白く闇を破る

陽射しを浴びて
咲き競うのは
きみ
きらいですか

こんな湿った濃紺の中で
意表を突いて ....
ぼくは詩人

心で感じとる感性を頼りに
いつも新しいものを模索する
それはぼくの発見
それはみんなへの出会い

星の世界
1つ1つの星が放つ光が無数に集まる
光が集う
未来に向かっ ....
 新しい私を見て
 称賛して欲しい
 あなたらしい
 貴方になりました
  と
  その時 春風は吹いた
  と
   新しい人は 現れて 朗うでせう
あなたと
彼との
星の質量が違うから
その差に寂しくなるとしても
ここから見れば
満点の星たち
キラキラ同じ
暗闇の道しるべ
それでもあなたの道を行け
信じるという引力が
互いの距 ....
 びしょ濡れの二人。川岸に這い上がった恋人達。
「永遠はカナヅチなので溺れてしまう」と彼は言った。
僕は、口から水を吐き出す彼女にハンカチを渡した。
すると彼女は「不条理の相方である可能性のよう ....
ぼくは詩人

綺麗な詩をいくつも創りだし
その詩をみんなの心の中に奏でることに
なんの苦労もない
それは自分の楽しみ
それはみんなへの喜び

今日もまた

朝の散歩をしていたら
 ....
服部 剛さんのおすすめリスト(3168)
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